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撮影3日目(二)排水口 ブログトップ
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マキの応援シーン撮影(9)夏美のカメラから? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]


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 基本的に1シーン1カット、好きではない。

 が、今回は或る意味で、そういうことかもしれない。

 といっても、カメラを置いて、延々と撮影する、1シーン1カットではない。

 あれは手抜きとしか思えない。

 撮影する方は或る意味で楽だが、見る方は苦痛。舞台中継のようなで、映画的はない。

 この場面。通常の1カット1シーンではない。

 夏美の8ミリカメラを利用。そのフレームから見た風景という形で撮影する!

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(つづく)

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マキの応援シーン撮影(8)1カット1シーン? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 「え! それは長過ぎない?」

 映画作りをよく知っている人が聞くと、そう思うかもしれない。

 「てことは・・・相米慎二監督のように1カット1シーン?」

 そう言われるだろう。

 解説すると、通常1つのシーンはいくつかのカットに割る。

 1カットが終わるたびに、カメラ位置を変えて撮影する。

 が、「1カット1シーン」は、1つのシーンをカメラを途中で止めずに、最後まで撮ってしまうやり方。

 「セーラー服と機関銃」「台風クラブ」の相米慎二監督の多様する手法として有名だ。

 
(つづく)

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マキの応援シーン撮影(7)プラン変更! 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 演出プラン。急遽変更した。

 シナリオにない部分も作り、撮影の段取り説明を開始。

 本来は集合場所である排水口に、全員が到着しているところからスタート。

 マキ(谷村美月)を送り出すところまでを撮影する。

 それを「皆が集まって来る」前からスタートとした。

 最初に来ているのは夏美(佐津川愛美)。いつもの8ミリカメラを持っている。

 そこに鉄男(波岡一喜)がやって来る。そして子分たち。

 そして、応援の練習を始める。

 さらにマキ。美香(東亜優)。理沙(芳賀優里亜)。京子先生(伊藤裕子)が到着。

 そこからシナリオ通り、美香がマキのインタビューを始める。

 ここまでを通して撮る!

(つづく)

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マキの応援シーン撮影(6)若者パワー? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 それが今朝、エキストラに参加してくれた若者たち。

 彼らを見て感じた!

 皆、元気で、パワーがある。地元で映画が撮影され、出演する。

 そのドキドキ感。同時に、ワクワク感!

 それとマキ(谷村美月)の応援に来た鉄男(波岡一喜)の子分、という役柄が重なる。

 これを大切にしなければ・・。

 単なるエキストラとして、参加してもらうだけではもったいない!

 (つづく)

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マキの応援シーン撮影(5)ニューシネマ方式 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 映画で消えた「青春感」も同じ。

 「決められた台詞」と「決められた動き」が、青春の輝きを消してしまったのだ。

 では、そのドキュメンタリーならでは「リアリティ」。ドラマに取り入れることはできないのか?

 そう考えて気づいたのが、ニューシネマ方式である。

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 この手法の強さは、そこにあったのだ。

 監督デビューしてからも、その手法を実践。

 評版はよく「若い子たちがイキイキと描かれている!」と評価された。

 その方式。このシーンでも有効だと感じる・・・。

(つづく)





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マキの応援シーン撮影(4)リアリティ? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 違いは何か?

 映画では、俳優の「台詞」と「動き」が決められている。メイキングは自由に話し、自由に動く。そこだけだ。

 とすると、全てを決まった通りにやることで、若い俳優たちから「キラキラとした青春ぽさ」が消えてしまったことになる。

 裏返して言えば、決められた通りにやらない。自由に動けるというのは、ドキュメンタリーならではのもの。

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 出演者は一般の人なのに、涙が溢れる感動ものがある。難病患者の闘病記。親子の再会。戦争の傷跡。幼い子供がお使いに行くだけのドキュメントでも、感動する。

 プロの俳優は出ておらず、脚本家が物語を作った訳ではない。でも、グッと来る。

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 それは虚構ではなく、本物を描くことの迫力。リアリティ強さ。それが心に届くのだ。

 ドラマは本物には勝てない。どんな名演技よりも、本当の人生を生きる人の言葉が胸を打つのである。

(つづく)



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マキの応援シーン撮影(3)キラキラ感? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 ところが、その映画自体の評版。あまり、よくなかった・・。

 「メイキングに出ていた。あのキラキラ感がまるでない! 青春してない!」

 僕の演出が「本編より、よかった」ということではない。

 こちらはドキュメンタリー。演出はほとんどない。

 でも、俳優も一緒。皆、演技派の若者たち。芝居もうまい。

 ロケ場所も同じ。

 違うのは・・・?


(つづく)

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マキの応援シーン撮影(2)青春ぽさ? 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

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 ニューシネマ方式。自主映画時代から実践していた。

 が、その意味を新ためて知ったのは、業界で仕事を始めてからだ。

 当時、「メイキング」の仕事をよくやっていた。映画撮影の舞台裏を記録する作品である。

 若い俳優がたくさん出演した青春映画を担当。その作品は非常に評版がよかった。

 「10代のキラキラした感じが出ていて、青春!という感じだった」

 「何十年も前の、自分の青春時代を思い出した。ドキドキしていたあの頃が出ている」

 ところが、その映画自体の評版。あまり、よくなかった・・。

(つづく)

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マキの応援シーン撮影(1)一番悩んだ場面 2005/9/19 [撮影3日目(二)排水口]

 本日のシーン。いろいろと考えた。

 今回、一番、悩んだ場面である。

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 物語的には、それほど重要なところではない。

 演技的にも、もっと重要なものがある。でも、僕個人はここだ。

 「これじゃあ〜!」というものが見つからなくて、いろんなパターンを考えていた。

 が、現場に到着。地元の若者たち、30人以上も集まってくれた。その姿見て・・。

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 閃いた・・・。

 定番のドラマ撮影ではない。ハリウッド方式でもない。ここはニューシネマ方式で撮影すべき!

 これまで何ヶ月もかけて考えたプラン。全て捨てて、あれで行く。

 撮影は机の上で計算するだけではいけない。

 現場の空気、風、雰囲気。それを全て包み込み、最大限の効果を引き出すことが大切!

 ニューシネマ方式。以前にも書いたあれである。

 この回で書いた!=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-08-16-1


(つづく)

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