シナリオ・シーン25(5ー終)2005・9・21 [*シナリオ⑪夏美の家]
(シナリオ)
マキ(谷村美月)「・・・・・(頷く)・・・早く行こう!」
理沙(芳賀優里亜)「・・・私は行かない・・」
夏美(佐津川愛美)「理沙!」
理沙「(時計を見て)あと、四五分しかないわよ」
マキ「こんな奴は置いて行こうぜ!」
夏美「・・・・・・」
(つづく)
シナリオ紹介/シーン25(4) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ紹介/シーン25(3) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ紹介/シーン25(2) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
美香(東亜優)「・・・(ケーキを掴もうとするが、やはり取れない)」
夏美(佐津川愛美)「・・・・・・(悲しい)・・」
マキ(谷村美月)「夏美・・・・代わりに食べてやれよ・・・・」
夏美「・・・・うん」
美香「(イチゴのケーキを指差す)これ食べてみて?」
夏美「(頷いてフォークで、切って口へ放り込む)」
美香「どー、おいしい?」
夏美「(無理に笑おうとするが、泣きそうになる)」
美香「おいしくない?」
夏美「(首を振って、微笑む)・・」
美香「今度はこれ! (と別のケーキを指差す)」
夏美「(手掴みでケーキを食べる。口のまわりはクリームだらけ。
だんだん泣き顔になる)」
美香「・・・・・(泣けてくる)・・」
理沙(芳賀優里亜)「・・・・(髪を掻き上げる)・・・・」
(つづく)
シナリオ紹介/シーン25(1) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ紹介/シーン21(5)涙 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ紹介/シーン21(4) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ紹介/シーン21(3)ナイフ 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ紹介/シーン21(2) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
(シナリオ)
春美(三船美佳)、母・冬美(吉行由実)に肩を抱かれ
て入って来る。少し酔っている。松葉杖を置く。
母・冬美「春美。もう、仕方ないわね・・(と、玄関に寝かす)」
春美「・・・・・・」
夏美(佐津川愛美)「・・・」
母・冬美「水飲む?(台所へ行き、水をコップに入れてくる)」
春美「(カップを受け取り水を飲む)何で、夏美だけ死ななかった
のよ・・ほんとムカツくわ・・」
母・冬美「何バカなこと言っての?」
春美「(と、カップを壁に投げつける)」
マキ(谷村美月)・美香(東亜優)「!!!!!」
理沙(芳賀優里亜)「(夏美を見る)」
夏美「・・・・・・・・」
春美「(隅に置かれたアルバムを開き、写真を剥がし手に取り、
ニタリと笑う)この頃は可愛かったのにね・・・」
(つづく)
シナリオ紹介/シーン21(1) 2005/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
映画「ストロベリーフィールズ」シナリオ
(21)夏美の家・内 /正午 高山寺分室
ちゃぶ台を囲む夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、
美香(東亜優)。理沙(芳賀優里亜)だけは相変わらず、
距離を置いている。
マキ「(砂時計見る)このまま何もせず、あの世には行けないよ・・」
美香「・・・・マキには、誰か逢いたい人とかいないの?」
マキ「・・・・・・・」
夏美「・・・・・・・」
玄関の扉が開く音がして、誰かが入って来る。
夏美「お母さんだ!」
マキ「やばい! 隠れよう!」
美香「何言ってんの?」
マキ「・・・・・そうか・・」
理沙「(苦笑)」
夏美「(一人でいるんだ。ということを自覚して対応する準備)」
(つづく)
(21)夏美の家・内 /正午 高山寺分室
ちゃぶ台を囲む夏美(佐津川愛美)、マキ(谷村美月)、
美香(東亜優)。理沙(芳賀優里亜)だけは相変わらず、
距離を置いている。
マキ「(砂時計見る)このまま何もせず、あの世には行けないよ・・」
美香「・・・・マキには、誰か逢いたい人とかいないの?」
マキ「・・・・・・・」
夏美「・・・・・・・」
玄関の扉が開く音がして、誰かが入って来る。
夏美「お母さんだ!」
マキ「やばい! 隠れよう!」
美香「何言ってんの?」
マキ「・・・・・そうか・・」
理沙「(苦笑)」
夏美「(一人でいるんだ。ということを自覚して対応する準備)」
(つづく)
シナリオ 夏美の家(3)2002/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
(シナリオ)
ふと見ると、縁側に着物姿の姉・春美がいる。
夏美「(気を使いながら)お姉ちゃん・・・イチゴ・・・・」
春美「(地面にイチゴ。松葉杖で、上から叩いて潰している)」
夏美「やめてよ!(と、庭に降りて、無傷なイチゴを探す。が、
潰れたものや、泥だらけのもの・・・姉を見上げる)・・・」
春美「・・・(微笑んで、立ち上がり奥へ行く)・・・・・・・」
夏美「・・・・・・(泥だらけのイチゴを見詰める)・・」
居間に飾られた父の遺影。
見るからに優しい父親という感じ。
春美、松葉杖で廊下を歩いて行く。足が一本しか
見えない。杖で支えて進んで行く。
夏美「(箪笥の上に目を移す)」
遺影横に家族四人で写した記念写真。姉も笑顔。
(つづく)
ふと見ると、縁側に着物姿の姉・春美がいる。
夏美「(気を使いながら)お姉ちゃん・・・イチゴ・・・・」
春美「(地面にイチゴ。松葉杖で、上から叩いて潰している)」
夏美「やめてよ!(と、庭に降りて、無傷なイチゴを探す。が、
潰れたものや、泥だらけのもの・・・姉を見上げる)・・・」
春美「・・・(微笑んで、立ち上がり奥へ行く)・・・・・・・」
夏美「・・・・・・(泥だらけのイチゴを見詰める)・・」
居間に飾られた父の遺影。
見るからに優しい父親という感じ。
春美、松葉杖で廊下を歩いて行く。足が一本しか
見えない。杖で支えて進んで行く。
夏美「(箪笥の上に目を移す)」
遺影横に家族四人で写した記念写真。姉も笑顔。
(つづく)
シナリオ 夏美の家(2)2002/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ 夏美の家(1)2002/9/21 [*シナリオ⑪夏美の家]
シナリオ/夏美の家 2005/9/20 [*シナリオ⑪夏美の家]
そして今回、一番手で撮影するのは、回想。
時間軸でいうと、物語の冒頭以前の部分。
春美(三船美佳)と夏美(佐津川愛美)の父(小西博之)がまだ生きていた頃の場面。
まずシナリオで紹介。
映画「ストロベリーフィールズ」シナリオ
(35ーA)車内・朝
*
夜霧。春美(三船美佳)、坂を上がって家に戻って来る。
家の前に立つ父・博史(小西博之)の幽霊。
優しい笑顔。春美泣きそうになる。
春美の声「こう言われたの『夏美のことを頼む。あの子の面倒を
見てやってほしい・・』って・・・。私はお父さんに褒めら
たくて、一緒懸命勉強したのに・・・・・」
父・博史と過ごした日々。
茶の間で勉強していて父に褒められたこと。
酒を飲み食事する父。8ミリカメラを回す父。
縁側で一緒にスイカ食べたこと。
*
(つづく)