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撮影5日目 (一)夏美の家 ブログトップ

三船美佳さんの活躍(5ー終)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 三船美佳さん。

 テレビのバラエティ番組で答えを間違い、ボケてみせる場面をよく見る。

 よくカタギの人から「三船さんって、日頃もあんな感じなの?」と聞かれる。

 とんでもない。まわりの状況を見て、こうすれば皆、よろこんでくれるだろうという気遣いなのだ。

 そして映画の撮影では、ボケたりすることは皆無! もの凄い真剣さで、絶対にミスしない! 

 これが本物のプロというものか・・・。

 毎回、感心させられる。

 そんな三船さんにも、非常に難しいシーン。

 撮影後半で用意されていた・・・。


(つづく)

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三船美佳さんの活躍(5)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

春美の着物s.jpg

 三船美佳さん。

 今回の「ストロベリーフィールズ」の撮影でも、助監督が「本番!」と声をかけると、

 笑顔で冗談を言ってた顔が、1、2、3秒で、真剣な顔つきに変わる。

 僕が「よーい! スタート」という頃には、完全に「ストロベリー」の春美になっているのだ!

 そして台詞や演技で1度も、NGを出していない。

 NGどころか、どの芝居も素晴らしい!


(つづく)

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三船美佳さんの活躍(4)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

カチンコ 夏美の家s.jpg

 女優さん。いろんなタイプの人がいる。

 例えば、入れ込むタイプの俳優。

 現場入りしたときから、黙り込み、役に入ろうとする。話かけても無愛想。でも、そこまでして役に賭ける。

 が、三船さんは3秒前までジョークをいってる。まわりに気を使う。

 切り替えができなくて、台詞をとちるのでは?

 と思えたこともあった。

 が、そこが天才女優。前回のホラードラマでも、一度もミスがなかった!

(つづく)


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三船美佳さんの活躍(3)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 三船美佳さんがいると、撮影現場が明るくなる。

 皆、楽しく仕事ができる。

 だが、女優さんの中には待ち時間にはしゃぎすぎる人もいる。

 大声を出し、撮影中のマイクに音が入ってNGということがある。

 でも、三船さんは決して暴走しない。撮影の邪魔になることはない。

 本当に凄い。

 また、女優の中には「私は女優なのよ!」というもの凄いプライドを持っていて、高い壁を築いている人もいる。

 が、三船さんほど気さくで、優しさを見せる女優さんを他に知らない。

 でも、それは全て「素晴らしい作品を作るために」、「スタッフの仕事をやりやすいようにするため」の気配り。

 本当に素敵な女優さん。

(つづく)

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三船美佳さんの活躍(2)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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「 多くのスタッフのお陰で、いい芝居ができる」

 三船美佳さん。そう感じているはず。

 だからボランティア・スタッフにも、自分から声をかけ冗談を言う。

 地元から参加の大前君なんて最初、「えっ?」という顔をしていた。

 テレビで大活躍する女優さんが声をかけてくれ、冗談を言われるなんて思いもしない。

 撮影後。「今日は三船さんと、お話ししました!」と大喜び!

(つづく)

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三船美佳さんの活躍(1)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

P1020339.jpg

 三船美佳さん。現場の様子を見ると、陽気で明るい性格の俳優さんだと思える。

 待ち時間には冗談をいい、無邪気にはしゃいでいる。

 でも、それはスタッフや共演者のことを考えての気配り。

 俳優という仕事は、1人だけではできない。

 皆のことを考えて、協調し、連携しないと、うまくいかない。

 三船さんは、そのことを熟知している。


(つづく)

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タグ:三船美佳
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夏美VS春美(下) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 それを淋しげに見つめる夏美(佐津川愛美)。ふと見ると家族写真。

家族写真s.jpg

 先日、撮影前に撮ったものを使用。

 姉(三船美佳)とも仲がよく、父(小西博之)も生きていて、母(吉行由実)も元気だった頃の写真。

夏美の家族 BWーs.jpg
 それを悲しげに見つめる。

 そこまで、一気に撮影した・・・。

(つづく)


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夏美VS春美(中)松葉杖 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 夏美(佐津川愛美)縁側まで出て、「どこ!」と母に問うが答えなし。

 で、ふと見ると、姉の春美(三船美佳)が縁側で何をしている。

 杖を振り上げては、下ろす。

 よく見ると、地面にイチゴをばらまき、それを杖で潰してたのだ。

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 夏美の対する嫌がらせ、薄笑いして部屋の置くに消える。

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 ここで観客には初めて、春美は片足。

 なので松葉杖を着いて、歩いていることを知る・・・。

(つづく)

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夏美VS春美(上)いちご 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 撮影5日目。引き続き、夏美(佐津川愛美)と春美のシーンへ。

 母(吉行由実)が仕事に出かけるとき、

 「鉄男(波岡一喜)さんがいちご持って来てくれたわよ」

 と言い残す。夏美の大好物。

 この映画のタイトルも「ストロベリーフィールズ」というくらい、イチゴは肝心!

 だが、母は「イチゴがどこにあるか?」告げずに家を出る。

 まずは、そこまでを撮影!

P1020338.jpg


(つづく)

「ストロベリーフィールズ」写真館/夏美の家篇
=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/144754

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死神さん。早起き(下)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

死神 階段s.jpg

 それでもすべて衣装を着て、メイクまでしてスタンバイ。

 なのに、撮影は数分でOK。

 演出部のセカンド君、大きな声で告げる。

 「はい。奈佐さんの本日の撮影は終了です!」

 でも、まだ午前8時5分。なのに死神さんの仕事は終了。

 あとは翌日。

 奈佐さんはホテルに送られる。

 こちらは本日も夜遅くまで撮影だが、俳優さんは待つというも仕事である!

(つづく)


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死神さん。早起き(上)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

P1020331.jpg

 おっと、忘れてはいけない!
 
 本日の撮影の1番手は、死神さんだった。

 夏美が学校から帰って来たシーン。

 家の前の坂道を上がるのを見つめるところ。

 死神役の奈佐堅臣さんは、その場面のために午前6時起き。

 8時過ぎに開始される撮影に備えた。

 登場するのは・・・・手のみだ!

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(つづく)





 
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座る位置がポイント(8ー終) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 それらの風景を背負って、夏美と母が会話。

 見る人は無意識に、それを感じる。

 さらに、佐津川愛美と吉行由実の見事な演技が加わり、

 長々と説明しなくても、短時間で端的に、それも視覚的に全てを表現できる。

 単純なようでこの技法、なかなか難しい。

 でも、今回はうまくいっていたので、ニコニコ。

(つづく)

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座る位置がポイント(7) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

夏美と背景s.jpg

 その場所で撮影すると、夏美(佐津川愛美)の後ろ。

 縁側から外が見える。

 木々の緑が美しく、キラキラと輝いて見える。

母の背景s.jpg

 一方、母親(吉行由実)の背景は、襖と奥の部屋が見えるだけ。

 その部屋もガランとしていて暗く、詰まった感じがする。

 それによって2人の「状況」と「心情」を表現している。

 (つづく)

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座る位置がポイント(6) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 答えというか、撮影では上、写真のように座ってもらった。

 夏美(佐津川愛美)には、縁側を背にして座ってもらう。

 そして、母親(吉行由実)には襖を背に座ってもらう。

 これによって、それぞれのキャラや背景をも表現できるのだ。

 説明する・・。

(つづく)

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座る位置がポイント(5) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]


 では、解答篇。まず、問題を確認。

 主人公の夏美(佐津川愛美)と母親(吉行由実)が座る位置はどこが一番いいか? それぞれのキャラを現すのに、相応しい場所はどこか?というもの。

見取り図s.jpg

 以前にも夏美たちが高山寺の本堂前に座ったときにも、

 その位置がそれぞれのキャラを現していることを紹介した。

 この回=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2009-01-28-1

 今回も同じである。

(つづく)

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座る位置がポイント(4B) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

 以前にも書いたが、

 映画を見ていて、複数の登場人物が座っている場面があっても・・

 「ああ、座って話をするシーンだ・・」

 と思って終わりにしてしまうことが多い。

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 「なぜ、主人公が右で、友達が左で、あの子が真ん中なのか?」 

 とか考える人は少ない。

 でも、映画の中での「立ち位置」「座り位置」は意味がある。監督がそれを考えて、位置を決めて、俳優に座ってもらうのだ。

 監督たちは俳優の位置によって、様々な「意味」や「背景」まで表現するのである。

 さて、先ほどの問題。さらなるヒント。

 撮影中に撮った写真。分かりやすいものを見つけたので追加。

部屋1.jpg

 正面の襖から夏美(佐津川愛美)は入って来る。

 左側は縁側。外が見える。右側は隣の部屋。

 手前も縁側。外が見える。

 部屋の中央にテーブル。夏美と母(吉行由実)はどこに座るのが

 いろんな意味でベストだろうか?

 先の写真や図も参考に考えてほしい。

(つづく)






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座る位置がポイント(4) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]


 夏美の家。部屋の写真。

 先の見取り図だけでは分かりにくいので、写真もお見せする。

 ロケハン時のものなので、テーブルはない。

 が、この部屋で、本日のシーンを撮影する。

 母(吉行由実)はアルバムを見ている。そこの娘・夏美(佐津川愛美)が帰ってきて座る。

 それぞれどこに座るのがいいか? 先の見取り図とも照らし合わせて考えてほしい。

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 (つづく)

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座る位置がポイント(3)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]


 そこで考えたのが・・。

 座っている位置。

 設定は夏美(佐津川愛美)と母(吉行由実)は居間で、テーブルを挟んで向かい合って話している。

 さて、それぞれ、どの位置に座らせるか?

 え? どこでも同じだって?

 そんなことはない。では、以下の図を見て考えてほしい。

見取り図s.jpg

 注意すべきこと。映画的にただ2人が座っているだけではダメ。

 以前に書いたが、芝居がしやすく、それぞれのキャラクターが出る場所に座らなければいけない。

 映像的効果も大切。

 とすると、A、B、C、D、E、F、G、Hのポイントのどこに、誰が座るのがベストだろうか?

 (つづく)

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座る位置がポイント(2) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

P1020143.jpg

 もちろん、そのために若くキラキラした佐津川愛美という女優さん。

 そこにいるだけで、不幸を表現できる吉行由美さん。

 実力派を起用している。

 けど、映画というのは全てを俳優さんに、頼っていてはいけない。

 そこにカメラ、照明、録音、音楽、衣装、美術、メイク

 さまざまなパートの力が加わり、俳優の力とかけ算になる。

 2倍、3倍のチカラになってこそ、観客が感動するのだ。

 それぞれのパートの「表現」こそが映画の世界を作り出す。

 さて、主人公・夏美とその母。衣装や音楽で、キャラを表現するのは順等。

 それ以外の表現もほしい。そこで考えたのが・・・

(つづく)

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座る位置がポイント(1) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]

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 撮影5日目。昨夜に続いて、夏美の家。

 高山寺別室。

 高校生の夏美(佐津川愛美)。

 L字型の縁側のある自宅に帰って来て、母親(吉行由実)と会話する。

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 そんなシーンを撮影していて、当初の目的が上手く行っていることを確認。

 芝居を見ながら、ニコニコとうなづく。

 というのも、映画は映像が表現の主流。

 台詞やナレーションより、絵で語ることが大切。

 で、このシーンは未来も希望ある若い夏美

 夫を失い希望もなくして不幸を背負った母親。

 その設定を出来る限り、映像で表現したいという意図があった。

(つづく)


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タグ:立ち位置
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撮影5日目のスケジュール(2) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]


 本日の撮影。昨日に引き続き、高山寺別室。

 夏美の家である。

2ーs.jpg

(つづく)

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撮影5日目のスケジュール 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]


 さて、以下が撮影5日目のスケジュール表だ。

1ーs.jpg

(つづく)

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