死神さん。早起き(上)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
おっと、忘れてはいけない!
本日の撮影の1番手は、死神さんだった。
夏美が学校から帰って来たシーン。
家の前の坂道を上がるのを見つめるところ。
死神役の奈佐堅臣さんは、その場面のために午前6時起き。
8時過ぎに開始される撮影に備えた。
登場するのは・・・・手のみだ!
(つづく)
座る位置がポイント(8ー終) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
座る位置がポイント(7) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
その場所で撮影すると、夏美(佐津川愛美)の後ろ。
縁側から外が見える。
木々の緑が美しく、キラキラと輝いて見える。
一方、母親(吉行由実)の背景は、襖と奥の部屋が見えるだけ。
その部屋もガランとしていて暗く、詰まった感じがする。
それによって2人の「状況」と「心情」を表現している。
(つづく)
座る位置がポイント(6) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
座る位置がポイント(5) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
では、解答篇。まず、問題を確認。
主人公の夏美(佐津川愛美)と母親(吉行由実)が座る位置はどこが一番いいか? それぞれのキャラを現すのに、相応しい場所はどこか?というもの。
以前にも夏美たちが高山寺の本堂前に座ったときにも、
その位置がそれぞれのキャラを現していることを紹介した。
この回=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2009-01-28-1
今回も同じである。
(つづく)
座る位置がポイント(4B) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
以前にも書いたが、
映画を見ていて、複数の登場人物が座っている場面があっても・・
「ああ、座って話をするシーンだ・・」
と思って終わりにしてしまうことが多い。
「なぜ、主人公が右で、友達が左で、あの子が真ん中なのか?」
とか考える人は少ない。
でも、映画の中での「立ち位置」「座り位置」は意味がある。監督がそれを考えて、位置を決めて、俳優に座ってもらうのだ。
監督たちは俳優の位置によって、様々な「意味」や「背景」まで表現するのである。
さて、先ほどの問題。さらなるヒント。
撮影中に撮った写真。分かりやすいものを見つけたので追加。
正面の襖から夏美(佐津川愛美)は入って来る。
左側は縁側。外が見える。右側は隣の部屋。
手前も縁側。外が見える。
部屋の中央にテーブル。夏美と母(吉行由実)はどこに座るのが
いろんな意味でベストだろうか?
先の写真や図も参考に考えてほしい。
(つづく)
映画を見ていて、複数の登場人物が座っている場面があっても・・
「ああ、座って話をするシーンだ・・」
と思って終わりにしてしまうことが多い。
「なぜ、主人公が右で、友達が左で、あの子が真ん中なのか?」
とか考える人は少ない。
でも、映画の中での「立ち位置」「座り位置」は意味がある。監督がそれを考えて、位置を決めて、俳優に座ってもらうのだ。
監督たちは俳優の位置によって、様々な「意味」や「背景」まで表現するのである。
さて、先ほどの問題。さらなるヒント。
撮影中に撮った写真。分かりやすいものを見つけたので追加。
正面の襖から夏美(佐津川愛美)は入って来る。
左側は縁側。外が見える。右側は隣の部屋。
手前も縁側。外が見える。
部屋の中央にテーブル。夏美と母(吉行由実)はどこに座るのが
いろんな意味でベストだろうか?
先の写真や図も参考に考えてほしい。
(つづく)
座る位置がポイント(4) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
座る位置がポイント(3)2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
そこで考えたのが・・。
座っている位置。
設定は夏美(佐津川愛美)と母(吉行由実)は居間で、テーブルを挟んで向かい合って話している。
さて、それぞれ、どの位置に座らせるか?
え? どこでも同じだって?
そんなことはない。では、以下の図を見て考えてほしい。
注意すべきこと。映画的にただ2人が座っているだけではダメ。
以前に書いたが、芝居がしやすく、それぞれのキャラクターが出る場所に座らなければいけない。
映像的効果も大切。
とすると、A、B、C、D、E、F、G、Hのポイントのどこに、誰が座るのがベストだろうか?
(つづく)
座る位置がポイント(2) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
もちろん、そのために若くキラキラした佐津川愛美という女優さん。
そこにいるだけで、不幸を表現できる吉行由美さん。
実力派を起用している。
けど、映画というのは全てを俳優さんに、頼っていてはいけない。
そこにカメラ、照明、録音、音楽、衣装、美術、メイク
さまざまなパートの力が加わり、俳優の力とかけ算になる。
2倍、3倍のチカラになってこそ、観客が感動するのだ。
それぞれのパートの「表現」こそが映画の世界を作り出す。
さて、主人公・夏美とその母。衣装や音楽で、キャラを表現するのは順等。
それ以外の表現もほしい。そこで考えたのが・・・
(つづく)
座る位置がポイント(1) 2005/9/21 [撮影5日目 (一)夏美の家]
撮影5日目。昨夜に続いて、夏美の家。
高山寺別室。
高校生の夏美(佐津川愛美)。
L字型の縁側のある自宅に帰って来て、母親(吉行由実)と会話する。
そんなシーンを撮影していて、当初の目的が上手く行っていることを確認。
芝居を見ながら、ニコニコとうなづく。
というのも、映画は映像が表現の主流。
台詞やナレーションより、絵で語ることが大切。
で、このシーンは未来も希望ある若い夏美
夫を失い希望もなくして不幸を背負った母親。
その設定を出来る限り、映像で表現したいという意図があった。
(つづく)
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