父と娘の別れ(下)2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
マキ(谷村美月)たちと同じように、48時間だけ幽霊になって戻っていたのだ。
父・博史(小西博之)が限りある時間でやろうとしたこと。
東京から駆けつけるはずの娘・春美(三船美佳)に会うこと。
そのために、どこにも行かず、ひたすら自宅で待った。
だが、タイムリミットが近づく。天国へ行かねばならない・・。
日が暮れて、辺りが暗くなったとき。春美が帰って来た。
わずかな時間だが、娘との再会・・。
だが、その直後に消えて行く父。涙で見送る春美・・。
その場面を撮影する!
(つづく)
父と娘の別れ(上)2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
いよいよ、本日のクライマックス。
その場面を説明する。
娘・春美(三船美佳)と父・博史(小西博之)の再会シーン。
設定はこうだ。春美は東京の大学で勉強していた頃。
父は入院。体調が急変する。時代は昭和40年代。春美の下宿には電話はない。
母(吉行由実)が電報を打つ。
急いで帰るが、父の死に際には間に合わなかった。
1人、先に実家に戻る。そこに待っていたのは幽霊になった父だった・・。
(つづく)
夏の想い出(下)2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
そのスイカの1個。
先に撮影した場面。マキの家での花火大会で使った。
鉄男(波岡一喜)やマキ(谷村美月)がスイカを食べた。
今回撮影する夏美の家でも、家族でスイカを食べるシーンを撮る。
あのL時型の縁側で、春美(三船美佳)と父(小西博之)がスイカを食べる。
遠い日の夏。想い出の撮影・・。
撮影は続く・・。
(つづく)
夏の想い出(中)2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
縁側で食べたスイカ。特に思い出に残る。
だから、スイカには拘りたかった。映画の中で登場させたかった。
撮影直前の日記で紹介した冷蔵庫の写真。覚えているだろうか?
中に大きなスイカが2つ入っていた。
美術部さんが用意してくれたもの。
差し入れと間違えて、誰かが食べないように注意書きまでしてあった。
そのスイカを使った撮影・・。
(つづく)
だから、スイカには拘りたかった。映画の中で登場させたかった。
撮影直前の日記で紹介した冷蔵庫の写真。覚えているだろうか?
中に大きなスイカが2つ入っていた。
美術部さんが用意してくれたもの。
差し入れと間違えて、誰かが食べないように注意書きまでしてあった。
そのスイカを使った撮影・・。
(つづく)
夏の想い出(上)2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
「日本の夏」というと、何を思い出すだろう?
入道雲、海、スイカ、かとりせんこう、花火、夏祭り、蝉の声・・・。
その全てがここ田辺にある。
いや、本当はどこの町にもあるのだけど、僕の場合。それが全て田辺に重なる。
残念ながら僕は、田辺で小、中、高校と過ごすことはできなかったが、
この町を去ったあとも、学校が夏休みになると田辺に戻った。
そして毎日、海水浴や虫取りに行った。
花火大会、祭、カブトムシ穫り・・。
そんな想い出があるだけに、今回の「ストロベリーフィールズ」も夏であることに拘った。
それに「夏」というのが、井上陽水の歌「少年時代」ではないが、
子供時代の思い出として、一番印象的なものがあるような気がする。
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」という物語(下)夏美の淋しさ 2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
「ストロベリーフィールズ」という物語(中)崩壊した家族 2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
「ストロベリーフィールズ」という物語(上)家族写真 2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
先に撮った夏美の家族写真。
それを白黒にして、焼き付けると出来上がり。
明日の撮影で小道具として使う。しかし、この1枚の白黒写真。とてもせつない。
左から次女・夏美(佐津川愛美)高校生。
母・冬美(吉行由実)。父・博史(小西博之)。長女・春美(三船美佳)大学生。
春美が大学の休みで実家に帰ったときに、撮影した記念写真。
もっとも幸せだった時期である。同時に、家族が崩壊していく間際の写真となる・・・。
(つづく)
コニタンと8ミリカメラ!(下)2005/9/20 [撮影4日目(五)夏美の家]
時代は、昭和40年代。
まだビデオカメラはなく、動画を撮るなら8ミリ・カメラである。
議員の扇千景がまだ若い頃、8ミリのCMをやっていた時代。
「マガジン、ポン! フジカシングルエ〜イト!」というやつ。
買ったばかりの8ミリ映写機やカメラの新製品等を見て、はしゃぐ父。のシーンを撮る。
設定は春美がカメラをまわし、父が新製品を自慢するという形。
春美はカメラのこちら側にいるので登場せず、小西さんにはカメラ目線で演じてもらう。
これもなかなか、面白いシーンになった。
(つづく)
小西博之さんの記事=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-03-08-8