死神さん、初登場!(2)テスト撮影の想い出 2005/9/19 [撮影3日目(三)排水口]
実は昨年、まだ、奈佐さんが死神役に決まる以前から、
いや、映画の製作が決まらない段階から。何度も何度も、死神のテスト撮影をしてきた。
というのは、死神という架空の存在をいかにして、現実の中に登場させてリアリティを持たせるか?が非常に難しいと思われたからだ。
少し前に見た等身大の怪物が出てくる日本映画。「どう見てもぬいぐるみでしょう?」という出来。
予算のない作品というのは分かる。言いたいのは、ぬいぐるみは分かっていても、もう少し考えて撮る!ということ。
作り手が「予算ないし。ぬいぐるみしか使えないだろう!」と開き直って作っていたのが感じられ、許せなかった。
で、そんなふうにはしたくない。予算なくても、いろいろと方法はあるはず。昨年の冬。テスト撮影をした。いかにして、死神を映像化するか?
それもここ、会津川の河原でテストした・・・。
(つづく)
死神さん、初登場!(1)来たぁー! 2005/9/19 [撮影3日目(三)排水口]
古本さんに引き続き、出演するのは・・。
奈佐健臣さん。ついに、死神さんの登場!
土手の上で待っていると、500メートルほど先。衣裳部に連れられて来る死神さんが見える。
それだけで、異様な空気が漂っている。
「わーーーーーー来たぁ〜〜〜〜〜」
という感じ。いい! 嬉しくなる!
この日、どれくらい待ったことか!
(つづく)
古本さんの車?(下)2005/9/19 [撮影3日目(三)排水口]
現在、発売されている型とは違う、昔のタイプ。
映画を見ていても、それに気づかない人も多いかもしれない。
が、車好きならすぐに分かる。
「あれ? これ昭和40年代にはなかった車じゃん! いい加減!」
とか思われると、それだけで物語に入ってもらえない。
映画は隅々、細かなところまで大切に描かねばならない。
製作部さん。感謝です!
ちなみに、よく見るとナンバープレートも、当時のスタイルになっている。
こちらは演出部サード君のお仕事。皆、細かいところまで、がんばってくれている。
(つづく)
古本さんの車?(上)2005/9/19 [撮影3日目(三)排水口]
写真上、古本さんの車。
製作部が町中を捜索。借りて来てくれたもの。
今回の映画「ストロベリーフィールズ」。時代設定は昭和40年代。
そこに最新型の車が登場するのはマズい。
といっても、40年近く前の車。今も乗っている人、ほとんどいない。
で、モデルチェンジが少なく、当時の形を偲ばせる車を探してくれた。
製作部が目をつけたのは、ワーゲン。
当時の型に限りなく近いものを探して探して、見つけたのがこれ!
(つづく)
用務員・古本さん再登場。2005/9/19 [撮影3日目(三)排水口]
用務員の古本さん。
マキ(谷村美月)たちを会場まで連れて行くのが仕事。
いつも、嫌々仕事をする男という設定だが、与えられたことはする。
演じるは地元の垣内剛さん。今回もなかなかいい味を出してくれた。
この場面は「お待たせしました!」の台詞一言だが、本日は後半で重要なシーンが待っている。
(つづく)
田辺のデニーロこと垣内さん。
詳しくは=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-01-16-1
あの人の出番! 2005/9/18 [撮影3日目(三)排水口]
そして、あの人の登場だ。
土手の上から、一部始終を見ていた人。
そう、お待たせしました。
地元オーディションで用務員・古本役を勝ち取った垣内剛さん。
長らく待って頂いたが、ようやく出番である。
(つづく)
想い出のポラロイド 2005/9/18 [撮影3日目(三)排水口]
もうひとつのノスタルジー小道具。ポラロイド・カメラ。
今でもまだ使われているので、若い人でも知っているかもしれないが、
写したその場で、紙に焼かれた写真が出て来るカメラ。
ネガがないので焼き増しはできないが、その場で写真を見ることができる。
物語としては、鉄男(波岡一喜)が仲がよくない4人に何かきっかけを作ろうと、ポラで記念写真を撮る。
ちなみに鉄男は、いちご4人娘を全て幼いころから知っている設定。
この場面は、シナリオ通り。そして定番の撮影をする。
ポラロイドカメラを構える鉄男。
ポーズをとるいちご娘たち。
出来上がった写真。その写真が物語では重要な小道具となり、全編を貫く。
そのために、撮影後、スタッフが同じカメラで何枚も撮影しておく。
破ったりもするので、たくさん必要なのだ。
(つづく)
この男の正体は? 2005/9/18 [撮影3日目(三)排水口]
俳優と地元の若者たちが一体となり、撮影しているとき。
土手の上から、その一部始終を見つめる謎の男。
一体、何者なのだろうか・・・・?
(つづく)