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撮影5日目(五)マキの成長 ブログトップ
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ハリウッド式撮影(21ー終)若さの強さ 2001/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 ベテランの俳優やスタッフが、五里霧中になっているのに、

 いちご娘たちは全然、平気!!!?

  が、考えてみると当然かも。

 ほとんどが映画出演は始めてとか、2度目とか。

 なので、「いつもは****だけど、今回は****だなあ・・」

 という比較ができない。「この映画の撮影は、こうなんだ!」と理解し。疑問とならないのだ。

 歳を取ると過去の経験が増え、それを主として、新しいものを判断。「違うんだよなあ〜」と考えてしまう。

 でも、「若い人」は過去と比較するほど「経験」がない。疑問を感じて、立ち止まらない。

 現状を素直に受け入れるので、戸惑うことがなかったのだ。

 若さゆえの強さかぁ!

(つづく)

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ハリウッド式撮影(20)いちご娘の反応? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 いちご娘たち・・。佐津川愛美、谷村美月、東亜優、芳賀優里亜。

 「なるほど。そういう意図で、何度も撮影するのんだぁ!」

 という理解した顔では、なかった。

 「へーーーーーーーーーーー、よく分かんないけど、そーなんだーーぁ〜」

 という表情。自分たちのことだ、という意識があまりない。

 さらに説明。

 「この撮影でしっかり芝居ができれば、ハリウッド映画に出ても全然困らないよ!」

 というと、谷村美月などは

 「へへへッ」

 と笑う。「得したなあ!」という感じ?

 この子たち。ハリウッド式撮影に、全く戸惑っていない?! 

(つづく)

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ハリウッド式撮影(19)効果の説明 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 そんなことがあり、数日前。

 撮影開始時。いちご娘たちに、ハリウッド式撮影の説明をした。

 その利点。その効果。

 現場は大変だが、通常のやり方以上の可能性が広がること。

 同じレベルの演技、繰り返しすることは大変。

 「でも、完成した作品。大きな感動を生むことができる!」

 そんなことを話した。意義が分かれば、戸惑いも減るはず。

 だが、いちご娘たちの反応。意外なものだった・・。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(18)いちご娘の戸惑い? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 挑戦せずに、従来と同じことを続けてきたのが日本映画。

 観客のことより、自分たちが作りやすい作品ばかり製作。

 人々は、アメリカ映画ばかり見るようになった。

 それがここ数年、面白い日本映画がどんどん出て来ている。

 古い価値観を壊し、新しさを追求している若手監督の映画。

 それによって日本映画、活気を取り戻したのだ。
 
 だが、新しいことすると、経験ある人たちは戸惑う。
 
 そんなとき、スタッフから報告。

 「撮影に、戸惑いを感じている子がいます・・」

 ヤバい・・。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(17)過去の方法論 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 もの作りというのは、常に「挑戦」し、「新しいこと」を目指さすことが必要。

 「今という時代」を反映した「作品」を作ることが大切。

 スタッフや俳優が仕事をしやすいように、配慮すること。とても大切なことだが、それを一番にしては素晴らしい作品はできない。

 何より、今回の作品『ストロベリーフィールズ』。過去の方法論ではその世界を作り上げることはできない。

  そして、素晴らしい俳優やスタッフというのは・・

 これまでになかったチャレンジをするとき、より大きな力を発揮してくれる。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(16)いちご娘の戸惑い? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 それでも俳優さんたち。何とか対応し、いい芝居を見せてくれている。

 困惑が大きいのは、むしろスタッフ側かも。

 「このカット。どういう意図で、撮影しているか?」

 もう一息、理解しきれない人もいる。

 「ハリウッド式でやる!」

 という話はしてあるのだが、戸惑いを感じている。

 僕自身は以前から、この方式で撮影。今回が初めてではない。これまで大きな問題はなかった。が、なぜか、今回は戸惑う人が多い。予想外。

 「だったら、従来の日本式撮影をすればいいじゃん? 皆、その方が慣れてんだから!」

 と思う人もいるだろう。でも、それでは従来と同じものしかできない!

 いや、従来以下のものしか出来ないだろう・・。


(つづく)

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ハリウッド式撮影?(15)器用な演技 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 というのも、背景にはこういう問題がある。

 従来の日本映画式なら、

 「アップ。行きまーす」

 と言われれば、俳優はいい表情を見せればいい。或いは・・。

 「私の台詞は『へー』だけだから、そこだけがんばればいい!」

 とか思って、俳優たちは部分的に器用に演じようする。

 そんな器用な演技が出来ることが、日本では「できる俳優」と呼ばれたりする。

 しかし、ハリウッド式撮影。

 そんな器用さは必要とされない。

 毎回、高いレベルで「同じ芝居」を繰り返さねばならない・・・。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(14)戸惑う俳優 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 大人の俳優たち。皆、長い芸歴がある。豊富な経験がある。

 日本映画の作り方を把握。熟知している。

 が、今回の「ストロベリーフィールズ」は今までとは、あまりに違うスタイル。

 日頃は「強み」となる経験が、今回は「マイナス」となる・・。

 カメラは2台。同じ芝居を何度も撮影。

 それだけでも戸惑う。

 「今、どこを撮られて いて、どこが使われるか? が分からない・・・」

 不安を感じる・・・。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(13)何を撮っているのか? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 通常の日本映画。撮影現場は、こんな感じ。

 スタッフが大きな声で言う。

 「はい。次はアップ行きまーす!」

 そして、目の前でカチンコが叩かれる。

 撮影されるのは当然、顔のアップ。

 表情に力を入れて、芝居をすればいい。

 でも、今回の映画『ストロベリーフィールズ』は2台のカメラで、1人の俳優を狙う。

 「どこと、どこを撮っているのか?」 「引き」と「寄り」か?

 「相手役とのツーショットか?」 

 何を撮られているのか? 分からない!

(つづく)

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ハリウッド式撮影(12 )大人の俳優が苦戦? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 ハリウッド式撮影。戸惑う俳優さんがいた。

 もちろん、そんな慣れないやり方の中でも、

 素晴らしい演技を見せてくれる。

 いつもと違う方式でも、それに対して不満を言ったりはしない。全力でかかってくれている。

 さすがにベテランであり、プロだと感じた。

 だが、彼らの戸惑い。決して小さくはないようだ・・。


(つづく)

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