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ハリウッド式撮影(11)日本で実践! 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 さて、僕の今回の映画「ストロベリーフィールズ」

 こちらも、ハリウッドスタイルで撮影している。

 フィルムで撮影していた時代は現像代、プリント代のことを考えると、高額の製作費がないと無理だった。

 が、デジタル・ビデオ全盛。

 現像代のかからないビデオなら、今回のような低予算映画でもハリウッドシステムで撮影が可能なのだ。(同じことする組、ほとんどいないけど・・)

 となると、大変なのは俳優。

 先に説明した高いレベルの演技、何度も求められる!

(つづく)

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ハリウッド式撮影(10)日本の現状 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 でも、英語が出来て、演技力があり、根性もある人。日本にはなかなかいない。

 どうしても、国内では見た目、美貌、スタイル、等で主役が選ばれる。

 そこそこの演技力がれば、日本の女優はやっていけるのだ。

 もちろん、素晴らしい女優さんもいる。が、日本の観客は女優に「演技力」より「美しさ」を求める。

 「あの女優さん。本当に奇麗ねえ!」とはよく言う。

 「あの女優さん。本当に演技派ねえ!」とはあまり言わない。

 美貌で勝負できない女優が「演技派」の看板を使ったりする。

 そんな環境が「世界レベルの日本人女優」が誕生できない背景になっている。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(9)工藤夕貴は凄い! 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 そんな日本から飛び出して、がんばっている女優もいる。

 工藤夕貴はアメリカに住み(注・05年当時)。ハリウッドに挑戦した。

 そして、メジャー作品に出演。その後も数々の映画に出ている。

 先の「メモリー・オブ・ゲイシャ」でも、女優での三番手の役をゲット。なかなか、出来ることではない。

 僕も6年ほどロサンゼルスに住んでいたが、日本人がアメリカで生活をするというだけでも大変。

 それでいてネイティブの英語を話す実力俳優たちと、オーディションで争う。そして役を勝ち取るというのは、並大抵なことではない。

 工藤夕貴。といういう女優さん。本当に凄い!

 (つづく)

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タグ:工藤夕貴
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ハリウッド式撮影(8)女優たちの戸惑い? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 日本の女優たち。そんな厳しいハリウッド方式に出会うと、戸惑う。

 高いレベルで同じ演技、繰り返した経験がない。当然、うまく行かない。

 ハリウッド映画で日本の女優が主役を掴めず、中国人勢に持って行かれた理由のひとつである。

 日本映画は極々一部の監督を除いて、ほとんどが日本式撮影。ハリウッド式で鍛えられる環境はない。

 そう考えると、ハリウッド映画に選ばれた渡辺謙や真田広之という俳優。もの凄い力があるということ。世界レベルの俳優ということだ。

 対して日本の女優の場合。国内では美貌やスタイルが優先される。高いレベルの演技力がなくてもやっていける環境。

 それに甘んじている女優。多いように思える・・。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(7)執拗な撮影 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 日本映画は、いい芝居が出来てOKが出れば、そのカットは終了。

 だが、ハリウッドではOKが出ても、別のアングルから同じ芝居を撮影する。

 それもOKが出たのと同じ「高いレベルの演技」で、繰り返さなければならない。

 5回、6回、7回と繰り返す。でも、同じ演技、同じレベルで続けなければならない。

 先に説明したように、俳優の演技レベルは曲線を描いて上がり下がって行く。

 それを同じ高いレベルで繰り返すのは、並大抵なことではない。

 日本式に慣れていると、それができない。

 常に緊張が強いられ、油断できず、何度も高いレベルの演技を要求される。

 俳優は精神的にもの凄く厳しく、追いつめられるのだ!

(つづく)


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ハリウッド式撮影(6)最高潮の演技を継続? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 そしてハリウッド映画、同じ芝居を何度もアングルを変えて撮る。

 つまり、会話シーンでも、前から、後ろから、右から、左から、寄りで、引きで、撮影する。

 その際、それぞれの演技、同じレベルでなければならない。

 でも、演技というのは、最初はエンジンがかからないが、何度かリハーサルをして、調子が出て、だんだんよくなる。

 ただ、何度もやるとだんだんレベルが下がって来て、最初の方の演技が良かったということになる。

 日本映画の場合。何度かリハをやって、盛り上がったところで本番に行く。

 つまり、最高潮の演技を狙って撮る。

 でも、ハリウッド映画。その「最高潮の演技」を、何度でも続けなければならないのだ・・。 

(つづく)

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ハリウッド式撮影(5)日米の違い? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 これに対して、ハリウッド式撮影。

 Aさん、Bさんの芝居共に全部を撮る。

 台詞が3つでも、Bさんの芝居も全部撮る。

 というのは日本映画と違い、撮影前に編集を決めずないからだ。

 例えば、Bさんの表情がいい場合は、話しているA さんばかりではなく、編集時に聞いているBさんの表情を多く選び、使用することもある。

 「いろいろと撮影して、編集時にベストを選ぶ!」

 それがハリウッド映画なのだ。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(4)日本式は経済優先? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 日本映画式撮影は、そんなスタイルなので、

 「今、どこを撮られているか?」

 俳優は察知できる。基本的に撮られた部分は使われる。

 つまり、カメラが向いているとき。1度だけがんばって演技すればOKなのだ。

 「では、なぜ、日本映画は先に編集を決めて撮影するか?」

 というと、先に説明した・・

 「フィルムを無駄に使わない!」という習慣があるからだ。

 Aさんの台詞を聞いているBさんのアップがなくても、会話内容や物語を紹介するのに支障はない。

 「だから、撮らなくても大丈夫!」

 という考えが日本映画に根付いたのだ。


 (つづく)

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ハリウッド式撮影(3)日本式撮影 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 通常の日本映画。監督は撮影前に編集を決める。

 例えば、AさんとBさんの会話シーン。

 Aさんが話している部分は、Aさんの顔を使う。Bさんが話すカットはBさんの顔という編集にする。

 ということは、話を聞いているBさんの顔は、いらいない。

 そう決めてから撮影。まずAさんの台詞を通して撮影。

 そしてBさんの台詞が「そう」「凄いね」「へー」の3つだとしたら、その部分だけを撮影。

 最終的に使わないシーン、撮影しない。

 これが日本映画式撮影の基本パターン。

(つづく)

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ハリウッド式撮影(2)引きずる伝統? 2005/9/21 [撮影5日目(五)マキの成長]

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 僕もハリウッド作品に、スタッフとして参加したことがある。

 日本でのオーディションから、撮影現場まで。ハリウッド・システムの中で仕事をした。

 そして、まさにその「日本人俳優がぶつかる壁」を実感。

 まず、「日本映画」と「ハリウッド映画」の撮影スタイル。大きく違うのだ。

 この話。以前にも書いたと思うが、それを探してもらうのも大変。

 もう一度、書いてみる・・。

 日本は昔から貧しく、こういう発想があった。

 「フィルムを無駄にしては、いけない!」

 現像費のいらないハイビジョン撮影が主流の現在でも、その伝統は生きている・・・。

(つづく)


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