俳優の意思を超え、役は動き出す!(45ー終)明日 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
俳優の意思を超え、役は動き出す!(44)クライマックス2への期待 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
さて、そんな芳賀さん。
数日後に、最大の見せ場が待っている。
夏美(佐津川愛美)らとの別れのシーン。映画「ストロベリーフィールズ」における2つ目のクライマックスといえる。
天神崎の美しい夕陽をバックに、死神に連れ去られる場面。
女優・芳賀優里亜にとっても、今回の映画で最もむずかしい芝居になるだろう。
その撮影での活躍も期待したい。だが、その前に、
明日はいよいよ、物語のクライマックスの1つ目。
「美香との別れ」シーンの撮影。
今日撮影したケーキシーンの次の場面である!
(つづく)
数日後に、最大の見せ場が待っている。
夏美(佐津川愛美)らとの別れのシーン。映画「ストロベリーフィールズ」における2つ目のクライマックスといえる。
天神崎の美しい夕陽をバックに、死神に連れ去られる場面。
女優・芳賀優里亜にとっても、今回の映画で最もむずかしい芝居になるだろう。
その撮影での活躍も期待したい。だが、その前に、
明日はいよいよ、物語のクライマックスの1つ目。
「美香との別れ」シーンの撮影。
今日撮影したケーキシーンの次の場面である!
(つづく)
俳優の意思を超え、役は動き出す!(43)全身全霊 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
その結果、本人たちの意思を超えて、役自体が「成長」を始め、輝き出したのである。
マキと理沙。もう、僕が作ったキャラクターではなく、生きて呼吸をし、存在している。
自分の「意思」を持って行動している。「お仕事」感覚で芝居をしていては、絶対にあそこまでは行かない。
それは谷村美月と、芳賀優里亜という10代の女優たちが、
「役のことを真剣に考え続け、全身全霊で演じている」
という証明でもある。それを超えたところにしか「役を成長させる」という展開は絶対にありえない。
撮影後に皆を集め話をしたのは、その「姿勢と努力」に対する「評価」と「感謝」・・・。
2人に、伝えておきたかったからだ・・・。
(つづく)
今年もCS放送で「ストロベリーフィールズ」放映!(3年連続)
今回は日本映画専門チャンネル
2009年05月13日(水) 22:00
2009年05月17日(日) 25:00
2009年05月20日(水) 12:00
日本映画専門チャンネル=>http://www.nihon-eiga.com/prog/002164_000.html
俳優の意思を超え、役は動き出す!(42)10代の女優 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
それにしても、凄い1日だった・・。
これまでにも僕は、10代の女優が多く出演する作品。何本も参加している。
しかし、ほとんどの子たちは学生気分。部活のような乗り。
休憩時間におしゃべりするのが楽しくて、その合間に撮影しているという感じ。
おしゃべりに夢中になり、本番で台詞を忘れてしまうことも日常茶飯事。
まじめにやる子たちでも、台詞を覚えるので精一杯だった。
でも、今回のいちご娘たちは違う!
それぞれの役を徹底して考え、悩み、葛藤し、戸惑いながらも、
全身全霊で、演じ続けている!
(つづく)
<お知らせ>
「ストロベリーフィールズ」理沙役でがんばってくれた
芳賀優里亜さんが出演。舞台「櫻の園」
2009/4/22/(水)~29/(水・祝)
こどもの城 青山円形劇場
俳優の意思を超え、役は動き出す!(41)予感 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
俳優の意思を超え、役は動き出す!(40)マキと理沙 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
「谷村(美月)の意思を超えて、
マキが『美香のために、何かしたい!』と思ったんだ。
理沙(芳賀優里亜)も同じ。
理沙は心を閉じているキャラなのに、心が開き始めていた。
でも、その心を無理矢理、閉じてはいけないと思った。
(芳賀の中で)シナリオに書かれた理沙というキャラクターを超えて成長、予定より早く、友情を感じた。
その理沙の『思い』を大切にしたかった。
だから『どちらで演じる?』と聞いた。理沙(=芳賀)が思う素直な気持ちで演じてほしかったんだ。
結果。優しさが溢れる芝居になった。
マキと理沙が、シナリオに書かれた役以上に成長したことで、シナリオに書かれている以上に素敵な芝居になった・・」
(つづく)
今年もCS放送で「ストロベリーフィールズ」放映!(3年連続)
今回は日本映画専門チャンネル
2009年05月13日(水) 22:00
2009年05月17日(日) 25:00
2009年05月20日(水) 12:00
日本映画専門チャンネル=>http://www.nihon-eiga.com/prog/002164_000.html
俳優の意思を超え、役は動き出す!(39)いちご娘たちへ 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
「でも、そんなこと本当に少ない。ベテランの俳優が演じても、なかなかそこまで行かない。
僕が参加した撮影でも、1度もそういうことはなかった・・。
なのに、今日、君たちの内の2人が、大きな成長を見せてくれました。
マキ(谷村美月)と、理沙(芳賀優里亜)です!!
マキは最初、心を閉ざして、美香(東亜優)に優しく接することができなかった。
なのにカメラを切り返したとたんに、優しさが溢れた。
でも、マキ(谷村)は『同じように台詞をいいました』と言ったよね?
そう。自分では同じつもりだった。
けど、あのときはもう芝居ではなく、マキ自身が心を開いたということなんだ・・」
(つづく)
<お知らせ>
「ストロベリーフィールズ」理沙役でがんばってくれた
芳賀優里亜さんが出演。舞台「櫻の園」
2009/4/22/(水)~29/(水・祝)
こどもの城 青山円形劇場
俳優の意思を超え、役は動き出す!(38)俳優たちへの話 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
「役というのは、シナリオライターが作り、それを監督が明確にし、俳優が自分なり理解。演じるもの。
その上で、俳優は長い台詞を覚えねばならない・・。
そして撮影中は『立ち位置』『動き方』など、いろんなことを指示される。
でも、『台詞をちゃんと覚えられるか?』」『間違わずに台詞が言えるか?』そんなことで精一杯になることも多い。
さまざまな問題を抱えながら「どこまでその役に近づけたか?」それを目標にがんばる。
けど、ときどき、ほんのたまに、役に近づくだけではなく、その役に成り切り、役自体を成長させてしまう俳優がいる。
シナリオに書かれている以上の個性を持ち、もの凄い魅力を発揮する。
キャラクターが命を持って、動き出す!」
(つづく)
俳優の意思を超え、役は動き出す!(37)撮影後 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
撮影が終わると、通常、スタッフはあと片付けに入る。
監督である僕は、明日の確認。ロケ地が同じであれば、カメラマンを呼んでその場所でカット割り等を相談する。
でも、今日は違う。
「夏美、マキ、理沙、美香! 全員集合!」
すでに着替えが終わり、セーラー服やジャージから私服に着替えた4人。佐津川愛美、谷村美月、芳賀優里亜、東亜優が集まる。
夏美の家の玄関。
「今日の撮影について、一言伝えておきます。
今日、マキと理沙が大きな成長を見せてくれました。本人は気づいていないかもしれないので、話しておきたい・・・」
(つづく)
今年もCS放送で「ストロベリーフィールズ」放映!(3年連続)
今回は日本映画専門チャンネル
2009年05月13日(水) 22:00
2009年05月17日(日) 25:00
2009年05月20日(水) 12:00
日本映画専門チャンネル=>http://www.nihon-eiga.com/prog/002164_000.html
俳優の意思を超え、役は動き出す!(36)撮影 2005/9/21 [撮影5日目(八)理沙の成長]
こうして「理沙が友情を感じ始めている」という設定に変更して撮影。
幽霊になった美香(東亜優)がケーキを食べられず、夏美(佐津川愛美)が代わりにケーキを食べ。
マキ(谷村美月)が「他に何かないのかよ!」と問う。
「憧れていた先輩がいたの・・」
と、野球部の深町君への思いを告白。会いに行くことになる。
が、理沙1人が拒否。あとの3人は、彼が働く工場へ向かう。
そこまでを撮影した。しかし、その場面だけで、何と、谷村美月、芳賀優里亜の2人ものメイン女優が大きな「成長」を見せてくれた。
僕としても初めての経験なので、戸惑う部分もあった。が、監督としてこんな嬉しいことはない!
撮影終了後に4人を集めて、話をした。
(つづく)