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撮影5日目(七)成長するキャラ ブログトップ
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俳優の意思を超え、役は動き出す!(14)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 「みんな仲が悪い設定だから、まだ、仲良くなっちゃいけない」

 撮影以外では、距離を置いているという。

 それを佐津川(愛美)や芳賀(優里亜)が言っていた。

 「分かっているね・・・」

 嬉しく思えた。それはとても大切なことなのだ。

 例えば、恋人同士、夫婦、親友と関係だと、会話をしていないのに、見た目にそれが分かったりする経験はないだろうか?

 見えない「何か」を第三者が感じる。

 それを映画の仲で表現するのは、もの凄くむずかしい。

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(13)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

 見た目、芳賀はシナリオ通りの演技をしている。

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 だが、目に見えない友情が溢れてしまったのである。

 谷村美月といい、芳賀優里亜といい、若いのになかなかの女優たちだ。

 通常、若い女優たちは、まず、現場の同世代と仲良くなろうとする。

 学校の新学期のようなもの。撮影よりも、仲間とうまくやることを優先する子も多い。

 でも、いちご娘たちは違う・・。こんなことを言っていた。

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(12)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 そして、今日。夏美の荒んだ家庭を直視する。

 「何であんたが死ななかったのよ!」

 なじる姉(三船美佳)。悲しみに暮れるだけの母(吉行由実)。

 そんな夏美(佐津川愛美)の家庭を見つめた理沙(芳賀優里亜)。

 僕がシナリオに描いた以上のもの、感じ取ってしまったのである。

 でも、芳賀さん。自分の意識の中で、こう思う。

 「まだ、早い。まだ、友情を感じちゃいけない」

 なのに、芳賀の意思を超えて、理沙がマキや夏美たちにシンパシーを感じてしまう。

 その「思い」が目に見えない形で、放出されていたのだ・・・。

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(11)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 マキの悲しい現実を体感した理沙は、

 シナリオ通りに、その悲しみを撥ね付けることができなかった。

 虐めていたマキの哀れさを知り、他人事ではなくなったのである。

 これは理沙が受け継いだ芳賀さんの「優しさ」から来るもの。

 本来の理沙なら、マキの悲しみを否定しただろう。

 でも、芳賀の中では・・いや、芳賀=理沙の中で・・。

 「こんな哀れなマキを、私はイジメていたんだ・・」

 と過酷な現実を目の前に反省し、同情したのである・・。

 (つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(10)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 シナリオでは、それでも理沙は心を開かない。友情を持とうとしない。

 だが、理沙はシナリオの上に、存在するだけではない。

 芳賀優里亜という素敵な女優さんの「体」と「人生」を借りて、この世に誕生した存在なのだ。

 マキというキャラがより「過激」で「暴走」する心優しき少女になったのも、谷村美月という女優さんの「情熱」「思い」が反映されたから。

 同じく、理沙も芳賀さんの「人生」や「性格」を受け継いでいる。

 そんな「芳賀優里亜」=「理沙」が、僕が作った「青い炎の理沙」を成長させていたのだ・・。

 (つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(9)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 理沙(芳賀優里亜)は見つめた。

 マキ(谷村美月)の暴力親父(飯島大介)を見た。

 いつも強がっているマキが、叫び、涙を流していた。

 夏美(佐津川愛美)が聞く。

 「なぜ、マキは柔道を始めたの?」

 美香(東亜優)が答えられずにいる。そう、以前、理沙がマキをいじめていた。

 おまけに、母が家出。

 「男を作って逃げた」

 そう噂された。学校では理沙がいい触れ回る。

 そんな逆境に負けないために、マキは柔道を始めたのだ。

 そんな事実。理沙は知ったのだ・・・。

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(8)2001/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 理沙を演じる芳賀優里亜。

 「まだ、友情を表現するシーンじゃない・・・」

 そう思って、必死に思いを押さえている。

 でも、理沙の方がどんどん成長して行く。

 そう。先に書いたのマキ=谷村美月と同じ。

 芳賀自身の意思で、もう理沙は押さえられない存在となっていたのだ。

 始まりは、やはり・・・あのマキの家だろう・・。

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(7)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 なのに、「友情」を感じる。

 といって台詞をしゃべるとき、芳賀(写真一番後ろ)が友情を感じる言い方をするということではない。

 マキ(谷村美月)や夏美(佐津川愛美)に、友情ある態度を取る訳でもない。

 芝居の上では、冷たい理沙。孤立している理沙。他人を拒否する理沙を完璧に演じているのだ。

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 でも、理沙が「友情ビーム」を発していると思えてならない。

 「僕の思い過ごしかもしれない・・」

 マキの家のシーンでは、そう思えた。

 が、本日のシーンではより強い「友情ビーム」を感じる。

 それで理由が分かった!

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(6)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 そう、マキ(谷村美月)の家を4人が訪れるシーンの撮影から、

 理沙(芳賀優里亜)が他の3人に対して、友情を持ち始めたこと。感じていた。

 でも、このシーン。いや、本日のシーンも、理沙は他の子たちに友情を感じている設定ではない。

 マキや夏美(佐津川愛美)の悲しい現実は見た。共感する部分が多々ある。

 熱い思いを持つマキは、そこで心を開く。

 だが、青い炎・理沙はまだ心を開かない。

 事実、美香(東亜優)の憧れの先輩に会いに行くときも同行しない。

 シナリオ的にはまだ、「友情」を表現する場面ではないのだ・・・。

(つづく)

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俳優の意思を超え、役は動き出す!(5)2005/9/21 [撮影5日目(七)成長するキャラ]

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 「なぜ、友情を感じるのか?」

 何度か説明した「立ち位置」。

 1人だけ離れて座っていることで、孤立感を出している。

 離れているのに、台詞でも美香のことを案じてない。

 なのに、理沙(芳賀優里亜)が友情を発しているような気がする。

 実は、今日に始まったことではない。

 先日の撮影。そう、あのときからである・・・・。

(つづく)

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