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撮影6日目(二)排水口 ブログトップ
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5年間の思い・8/製作費も集まってなかった頃 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 そしてこの排水口。一人佇み、考えた・・。

「ここで夏美が8ミリカメラをまわす・・・美香がしゃもじでマキにインタビューする・・・・」

 「いつもは怒ってばかりのマキが、嬉しそう・・・鉄男が記念写真を撮ろうと提案する・・・」

 「理沙がふて腐れる・・・・美香が連れに行く・・・・そして記念撮影」

 何度も何度も、この場所で考えた・・・。

 製作費。まだ集まっていない頃。

 多くの人、こう言っていた。

 「今からロケハンなんてやって、ギャラが出る訳でもなし。

 製作費が集らなかったら、無駄足になるんだぞ! やめた方がいいんじゃない?」

 でも、全てが整ってからスタートしたのでは遅いんだ。

 素晴らしい映画を作るには、月日が必要。

 この排水口に通い続けた・・・。

(つづく)


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5年間の思い・7/愛着 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 何度も訪ねると、その場所のことがよく分かるだけでなく、

 愛着も湧く。作品にも愛情が籠る。

 排水口とも、仲良くなれる。

 「おーい! また、来たぞぉ〜。元気かあ?」

 優しく迎えてくれるようになる。

 「また、来たのか? 本当のここで撮影するのか? もっと、新しくて素敵な場所があるだろう?」

 「いや、ここがいんだ! 今日も頼むぞ!」

 そして1人佇み。考える。

 
(つづく)


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5年間の思い・6/春夏秋冬 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 通常の映画のロケハン。そんなふうにバタバタと済ませる。

 経費と時間。なるべく少なくしようとする。

 でも、それでは撮影する町。詳しく知ることはできない。

 町を知り、把握して、好きになってこそ、

 その「魅力」。引き出すことができるのだ。

 だから、今回の「ストロベリーフィールズ」

 先にも書いた通り、5年前からロケハン。

 まだ、製作費が1円も集まってない時期から始めている。

 もちろん自腹。でも、何度も同じ場所を訪ねることができる。

 春、夏、秋、冬・・。

 朝、昼、夕方、夜・・。

 同じ場所でも、それぞれに顔が違う。その魅力。引き出したい。

 この排水口も、そうだった。

 (つづく)


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5年間の思い・5/通常のロケハン 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 通常の映画製作。

 製作がスタートしてからしか、ロケハンには行けない。

 (つまり、経費がでないから・・スタッフは自腹を切ってまで仕事はしない)

 そしてギャラが出るようになる撮影の数週間前に、制作部がロケ地を見つけて来る。それを監督が確認に行く。

 でも、ロケハンは2〜3日。急ぎ足でまわる。

 「昼」に撮影する場所、「朝」見せられることもある。

 時間の制限があるからだ。近い場所から行ったりする。

 「夜」撮影する場所に、「昼」連れて行かれることもある。

 「監督。ここは夜来ると、凄くいいんですよ! 夜、来たかったんですけど、時間がないんです、すみません!」

 制作部がそんな説明をする。でも、それでいい映画が出来る訳がない。

(つづく)

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5年間の思い4/素晴らしい映画を作るため 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 この場所。カメラマンの三本木さんとも、何度も打ち合わせした。

 「三本木さん。ここから撮ると、どうかな?」
 
 「・・・・そこだと、夏美たちはしっかり写りますけど、排水口が何だ分からなくなりますね・・」

 「そうだなあ・・・」

 そんなことをいいながら、数時間。

 製作費も集まっていない段階で、カメラマンと打ち合わせ。

 ギャラも、交通費も出ない・・・。

 それでも三本木さん。東京から遥か和歌山県まで。何度もつき合ってくれた・・。

 そして、この排水口のある撮影現場で打ち合わせをした・・。

(つづく)

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5年間の思い3/カメラマンの応援 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 マキと理沙が、ケンカするシーン。

 そう、今日これから撮影する場面。

 「どんなカット割りに、すべきか?」 

 何年も前から、何度もここに来て考えた・・。

 この排水口のどこに、カメラを置くべきか?

 「ここなら***な感じ? 反対なら背景に**が入る?」

 そんなことを考えながら、1時間以上もこの場所にいた・・・。


(つづく)

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隠れた青春ファンタジーの傑作。
今年もCS放送で「ストロベリーフィールズ」放映!(3年連続)

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もう二度と会えない。夏の日のファンタジー

出演・・・・・佐津川愛美、谷村美月、芳賀優里亜、東亜優
 
        波岡一喜、三船美佳

 監督&脚本・・・太田隆文

(今回は日本映画専門チャンネル)

2009年06月02日(火) 25:00

2009年06月05日(金) 20:00
2009年06月15日(月) 27:00

日本映画専門チャンネル=>http://www.nihoneiga.com/prog/002164_000.html

「ストロベリーフィールズ」撮影日記=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-05-19-1


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5年間の思い2/1人でロケハン 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 あるときは、この「ストロベリーフィールズ」のシナリオを持って、1人でこの場所を訪ねた。

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 物語通りに、主人公たちと同じ動きをしてみる。

 夏美がどこに立ち、8ミリカメラをまわすのか?

 インターハイ出発の日。マキはどちらからやってきて、

 どこから、河原に降りるのか?

 理沙はどうか?

 美香はどうか?

 4人が記念写真を撮るのは、どこか?

 どの場所でポラの撮影すると、この場所らしさが出るか?

 1人でそんなこと。何時間も考えた。

 この映画の製作が決まる、何年も前のことだ・・・。

(つづく)

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5年間の思い・1/ロケハン 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 排水口を見つめながら、考えた・・。 

 今回の映画「ストロベリーフィールズ」。企画してから5年。

 何度、この排水口に通っただろう・・。

 1年目、1人で何度も何度も訪れた。

4年目からは、カメラマンの三本木さん。何度も同行してくれた。

 今年、プレロケハンで撮影部、照明部技師と訪ねた。

 ここまでが自腹。

 そしてようやく撮影直前、メインロケハンで主要スタッフと共に訪ねた。

 そのあとも、また、自費で1人で訪れる。

 30回? 40回? 50回?

 もう、思い出せないほど何度も、この場所を訪ねている・・。

(つづく)

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再び、排水口へ4/写真 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]


 その排水口の写真。

 すでに何回もお見せしているが、

 大好きな場所なので、 もう1度まとめて紹介する。

春の土手

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(つづく)

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再び、排水口へ3/昭和40年代 2005/9/22 [撮影6日目(二)排水口]

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 昭和40年代。空き地には、巨大な下水道管が積まれていた。

 当時のドラマ「ウルトラQ」や「ウルトラマン」を見直すと、

 子供が遊んでいる空き地。ほとんどと言っていいくらいに、それが積まれている。

 この会津川の排水口は、それを思い出させるのか?

 とても、懐かしい感じがある。

 地元の方に聞くと、その排水口の中に入り遊んだという。

 そんな記憶がその場所に、染み付いているせいかもしれない。

 昭和40年代の想い出と、哀愁と、子供時代の記憶。

 そこに溢れている・・。

(つづく)


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