続・移動撮影(14)手持ち対策 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
もともと、三本木さんは手持ちカメラがうまい!
が、今回は、より有効な対策。していた。
クランクイン前日。三本木さん。こう言っていた。
「実は数日前に買いました。というのは、手持ち撮影をするとき、カメラのブレはどこから来るか? 研究して見たんです。
すると、歩くとき、足を上げて、前に下ろすときにガクンとなり、カメラが揺れる。
それがブレに繋がることに気づいたんです。それをどうすれば解消できるか?
和らげることができるか? 考えてみました・・」
(つづく)
続・移動撮影(13)理由は何か? 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
続・移動撮影(12)構図が崩れない 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
日本のある映画会社。手持ち撮影が多かった。
カメラを振り舞わす撮影。よくやっていた。
でも、写っているだけで絵が美しくない。
それをリアルなアクション映画だという。
自主映画時代。真似する奴が多かった。が、あまりにもセンスがない・・。
同じ手持ち撮影でも三本木さんの凄いところは、移動しながら撮影しても構図が崩れないことだ。
絵になる画面が続くという点である。これは日本映画のカメラマンの中でも、希有の存在。
とは言え、いくら手持ちがうまいと言っても、
走りながら撮るのは、可能だろうか?
(つづく)
続・移動撮影(11)意外に行ける? 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
そう。忘れていたが、三本木さん。
手持ちカメラの名人。
これまでも僕の作品でも、見事なカメラワークを見せてくれている。
手持ちの難しさ。
単にブレないように撮るだけではない。
手持ち撮影。三脚を使った撮影と違い、動いて撮影する。
それによって、最初の構図が崩れる。
写ってはいるが、美しくない絵になってしまう。
(つづく)
続・移動撮影(10)意外に行ける? 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
カメラマンの三本木さん。
カメラを逆手に持って、走る。その後ろを俳優の代わりにスタッフが走る。
撮った映像をプレイバック。
確認した。
意外にブレは少なく、自転車やバイクのものより安定した画面だった。
通常は逆。乗り物を使って撮影した方が安定した画面になる。
なのに、手持ちなのにとても安定した画面?
そうだ。忘れていたことがある!
三本木さん。手持ち撮影の名人だった!
(つづく)
続・移動撮影(9)手持ちでテスト 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
次の撮影、走るシーンだ。
歩くシーンを「手持ち撮影」するのも、なかなかむずかしい。
ステディカム。という特殊な装置があるくらい。
おまけに佐津川愛美や谷村美月は、「陸上部か?」というほどのスピードで走る。
手持ちでは難しいのではないか?
でも、他に方法はない。
カメラマンの提案を受け入れ、テストしてみることにした!
(つづく)
続・移動撮影(8)手持ち撮影? 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
しかし、移動撮影の方法。まだ、見つかっていない。
移動車はない。クレーンもない。車は道が狭くてダメ。
バイクもアウト。自転車も不可。
どうすればいいのだ?
と、そのとき、カメラマンの三本木さんがこう提案した。
「手持ちで、やってみます!」
(つづく)
続・移動撮影(7)撮り残しはできない! 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
続・移動撮影(6)時間が・・ 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
続・移動撮影(5)凸凹道? 2005/9/22 [撮影6日目(八)美香との別れ2]
問題はバイクや自転車が走るときの「揺れ」ではなかった。
路地の路面。
見た目よりも、デコボコ。
道の途中にいくつも切れ目がある。
空気の入ったタイヤだと、跳ねてしまう。
そのためにカメラが揺れて、撮影できないようだ。
どうすればいいのか?
(つづく)