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第1章 挑戦スタート篇 ブログトップ
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2002年9月2日Ⅳ/営業再開! [第1章 挑戦スタート篇]

 時間のない仕事だったので、段取りや意志疎通ができないと、余計に時間を無駄にすることになるので、僕自身が把握し、対策を講じるべきだったと思う。やはり、人と直接会うことは大切だ・・。

        

 ただ、これが、映画の仕事だと・・・嫌なことがあっても、作品を完成させた喜びがあるし、それを見てお客が感動してくれれば、報われる。
 スタッフとキャストの間に、ものスゴイ連帯感があって、一緒に喜んで、一緒に泣いて、別れに涙することができる。

 何かを成し遂げた達成感がある。それに対してゲームの紹介ビデオだと、1人で作業して、担当者に見せてOKをもらえば終わり。
 観客の拍手や笑い声を聞くこともなく、「やっと終わった・・」という気持ちしかないのが淋しい・・・。

 ドラマの仕事を辞められないのは、皆で何かを作る喜びと感動があるからなのだろうな・・・。仲間と、何かを成し遂げた連帯感を持てるからなんだろう・・・。

 それがあるから、貧しくても、苦しくても映画の仕事を続けてしまうのかもしれない・・。よし! でも、これで「ストロベリーフィールズ」営業の再開だぁ! (つづく)


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2002年9月2日・Ⅲ/反省点 [第1章 挑戦スタート篇]

 いろいろと腹立たしいことが多いが、生活費もないし、途中で投げ出すのも気分が悪いので、できることは耐えた。けど、本来の依頼である編集や演出以外の頼み事は断る。

 睡眠時間を削って、どーにか完成。なのにギャラは翌月の月末払い。今まで受けた中でも、かなり酷い仕事となる・・。


 
 ま、あとになってP(プロデュサー)は、映像の仕事を全くしたことがない人と分かる。知識も経験もない者が、分かった顔で仕事をするとまわりが迷惑するという典型。結果的に彼は自身の仕事を僕に押し付け、限られた編集時間をより無駄にした・・。
 
 また、会ったこともない相手に対して、約束以上の仕事を要求。自分がすべきことを押しつけるような奴はやはり問題。会ったこともない相手に対して、ため口を聞くような奴は注意すべきだった。(のちに彼の方が歳も下。業界でも後輩と分かる)
 
 最初の段階で、無理にでも彼と会い、ある程度、意志疎通が取れば、先方のレベルやキャラが分かったはず。もっと適切な対応できたのではないか? その辺は反省点である。今後の営業に生かさねば・・。(つづく) 


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2002年9月2日・Ⅱ /生活のため [第1章 挑戦スタート篇]

  その仕事はゲームソフト説明ビデオ編集。2分30秒の作品。だとしたら、素材も1〜2時間くらいだろう。締め切りまで6日。ギャラが安い分、拘束時間も短い。
 安心して受けたら、担当者から素材を渡されたのが締め切りの2日前。おまけに素材は5時間を超えたものだった。そこから話が違って来る・・。
 
               

 「編集だけ」という話だったのに、担当者の要求がどんどんとエスカレート。「編集以外にもMA時に、ディレクションもやってほしい」「原稿も作ってほしい」「素材コピー用のテープは、自腹で買って用意してほしい」(なぁにぃーーーーー!)。
 
 おまけに仕切りをするP(プロデュサー)は「他の仕事で忙しいんで、安い編集室を探して欲しいんだよね?」とか、「ベーカムテープはどこで買えるのか教えてくれる?」「できれば、料金立替で買ってきて欲しいだよね?」などと、言って来る。

 彼にはまだ直に会った事はなく、挨拶さえしていない。なのに電話1本、それもため口。言ってる内容のほとんどがプロデュサーである彼の仕事の押しつけ。「それは己の仕事やろぉ!」と何回か爆発しそうになる・・・。 (つづく)


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2002年9月2日・Ⅰ /展開? [第1章 挑戦スタート篇]

 

 「ストロベリー」の営業結果がなかなかでない。長期戦になりそうだ。

 が、今年は今月まで、シナリオを書きと営業に専念。収入が全くない

 クレジットカードも、ついに限度額を超えた・・・。

 ヤバイ! 

 そんなときに知人から、ビデオゲームのソフト紹介ビデオの編集の仕事をもらう。

 が、とんでもない展開が待ち構えていた・・。

(つづく)

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2002年9月1日/ 催促! [第1章 挑戦スタート篇]


  盆休みが開けた。

 いよいよ「ストロベリーフィールズ」営業の再開だ!

 だが、まだどの営業先からの返答もない。催促の手紙を書くことにする。

 といっても、「早く読んでくれょー!」とも言えないので、先日のお礼ということで書く。

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 以前、営業したときも、企画書やシナリオをなかなか読んでもらえなかった。

 何度連絡しても駄目で、結局、読んでくれずに終わったこともある。

 脚本を、読まずに捨てたP(プロデュサー)もいた。

 中には、シナリオを読むというので預けたのに、連絡するとこうだ・・

 「何か用? えっ、シナリオ? ああ、悪い。なくしちゃったよ!」

 今回のP(プロデュサー)たち、そんな人はいないと信じたい。

 ただ、あまりに執拗に催促すると、逆効果。手数料を払って読んでもらっているのではない。

 と言って、おとなしく待ち続けていると、永遠に待たされることが多い。言葉のひとつひとつに気を使い、細心の注意を払って礼状を書いた・・。

 礼状出して、2日経つが返事なし。これは長期戦になるかも・・・そう思えて、休息を取ることにする。

 このブログを書いただけで、体力が尽きダウン。

 数カ月振りに1日、何もせずに過ごす・・・。

 (つづく)

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2002年8月28日 (Ⅱ)疲労困憊 [第1章 挑戦スタート篇]

 が、効率だけ考えていては、ことは成せない。目先に利益があると、皆、行動するが、それでは本当の仲間は見つからない。

 100人に会って、1人協力者が得られるかどーか? が基本。 

 いかに無駄を重ねたかが大切。出会いは簡単なものではない。理解してくれる1人と出会うのは大変なことなのだ。

 それに、この世界は意志同じくする者を見つけ一緒に戦ってこそ、夢を勝ち取れる。
 

 ただ、残念ながら、今回は新しい出会いはなかった。そんな訳で休めない上に疲労が蓄積された盆休みとなる。


 でも、休んでいても、誰も手を差し出してはくれない!

 だから、自分から動くしかない。いつもドラマは出会いから始まるのだから・・。

(つづく)

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2002年8月28日 /再開! [第1章 挑戦スタート篇]

 「ストロベリー・フィールズ」営業報告を再開!

 本来なら、盆休みの間は会社が閉まるので、営業ができず、その間に休養を取るつもりだった。

 「シナリオ書き」からー>「夏、炎天下の営業」

 と、春から夏mで、休みなしで走り続けている。で、ダウン寸前。

 下痢が続き、日に日に背後霊のような疲労が体を覆って行く、メールを書く集中力も欠ける。休養が必要と思える ・・。 
 
 にもかかわらず、休み中には、いろんなお誘いがかかる。

 友人の監督の新作試写会。

 自主映画イベント。

 俳優卵の勉強会。

 さらに、僕が可愛がっていた女優の命日が重なったので、炎天下の中、全てに出かけた。  皆、僕に期待し、或いは作品を見て欲しくて連絡をくれたのだから。ムゲにはできない。

 それだけではなく、そういったことから、付き合いが始まり、いろんな出会いがある。今回、営業した会社のPたちも、イベントや飲み会で知り合った人たち。

 会社とは違う。そういうところでは、本音が聞けたりする。話していて息投合。新しい仲間が見つかることがある。

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 と、言って、それを期待して行っても、必ず出会いがあるとは限らない。参加しただけに終わることの方が多い。友人が言う。

 「効率、悪いんじゃない? 」

 「自分の映画作ろうといってるときに、新人の勉強会する訳?」「人の作品を見ている場合か?」

 そうも言われた・・。

(つづく)

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2002年8月14日 /疲労 [第1章 挑戦スタート篇]

 2日に1回は、このブログで報告しようと思っていた。

 が、今日は本当に厳しい。

 いつもは睡眠時間が短くても平気なのに、電車の中で睡魔に襲われる。

 朝から営業。午後は業界の友人を訪ねて、相談。

 夜、部屋に帰ってからは、資料作りとシナリオの直し。

 睡眠時間も短くなる。収入ある仕事ができないので、食費を押さえる。

 集中力にも欠けて、文章を書くのも苦痛・・・。

 前回のエピソードの続きも、書かねばならないが、本日は休載。

 けど、今日はF社のP(プロデュサー)と会って話すことができた(いずれ報告)。

 が、そのあと夏の強い日差しのせいか、歩いていると頭がクラー。

 地面に這いつくばりそうになる・・。

 過労の兆候か? でも、負けない!

 (つづく)

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2002年8月11日/意外な反応 [第1章 挑戦スタート篇]

 その反応、どういう意味か?

 「ダメだなあ〜」ということか? 「うーん。いいなあ・・」という意味か?

 戸惑ったが、話を続ける。

太田「で、幽霊になった女の子たち。48時間の内に、やり残したことをしようとするんです・・・・」

担当者「それは、決まっているんですか?」

太田「いいえ、与えられるだけの学生生活をしていたので、何をやっていいか分からず、それを探し始めます」
 
 すると、担当者はこう言った。


 「んーーーーーいい話だな・・・・では、シナリオを送ってください。盆休みの内に、読んでおきます。

 お会いするのは、それからということで・・」

 よっしゃあーーーーーー!電話で物語を話したのは、始めてだった。が、担当者は意外に、形式に拘らない「やり手」かもしれない。

 やるべきことが見つからないのが現代であり、それが決まっていては共感が得られない。

 彼はそれに気付いてくれたのだと思える。だから、「いい話」と言った。

 期待が持てそうだ! そう信じたい・・・。

(つづく)

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2002年8月10日/3分以内! [第1章 挑戦スタート篇]

 前回の営業先で聞いた情報。

 ある映画関係の会社が製作から、上映まで一括して行っているという。それもデジタル撮影のデジタル上映!

 まさに僕の考えと同じ方法論!さっそく、インターネットで調査。

 「無名作家にチャンスを与えたい!」

 これが彼らのテーマとのこと! E社のプロジェクトだ。

 すぐさま電話。担当者が出た。

 しかし、先方は意外なことを言い出す・・。

 通常、電話をしたときは、即、断られるか、会社を訪ねるOKをくれるかだ。ところが、E社の担当はこう言うのだ。

 「では、『ストロベリーフィールズ』という映画を、3分以内で簡単に説明してください!」

 つまり、聞いておもしろくなければ、会って話しても時間の無駄。

 という意味。・・・焦る。が、覚悟を決めて・・説明した。

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 「4人の女子高生の物語で、その内3人が事故で死んでしまい、幽霊になります。その彼女たちの姿が見えるのは、あとの1人・夏美だけです・・」

 そこで担当者から質問。

 「その4人は仲が、よかったんですか?」

 いいところを突いて来た。物語のポイント部分。

 「仲は悪く、皆、孤立してます」


 そう答えると彼は、「うーーーん」と不安そうな声を上げた・・・。

(つづく)

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