レイトショーではダメだ! /2004年11月 [第20章 裏切り地獄篇!]
制作会社探しは時間がかかるかと思えたが、短い時間でいくつかの候補が上がる。複数からオファー。皆、友人たちの紹介。
紹介された制作会社は皆「うちでやりましょう!」と言ってくれている。
「ある新人女優を使ってくれたら、#千万円出す会社がある」という会社。また、別ところはテレビ局との繋がりがあり、投資の話を持って行けるらしい。
とてもいい話だが、映画作りで大切なのはお金だけではない。作品に対する愛情。シナリオを理解し、惚れ込んで「これをやりたい!」と思ってくれるかどうか?
の方が大事。
また、観客層についての認識も重要。「ストロベリー」は10代の若い人たちに見てもらいたい。ということは、映画館ではデイタイム上映が必要。
レイトショーでは夜の8時、9時の1回限りの上映なので、その世代には見てもらえない。が、「アイドル好きの30代男性が、ターゲットだ」という会社もある。
その世代に見てもらえるのも嬉しいが、やはり若い人たちが見易いデイタイム上映にこだわりたい・・・。
<つづく>
協力できない/2004年11月 [第20章 裏切り地獄篇!]
先日、友人から紹介すると言われてプロデュサー。今週中に会うことになっていたが、先方から「会うまでもなく、協力できそうにない」との連絡。
ひとつには、シナリオが理解できなかったことがあるそうだ。今回の作品。35歳以上の男性には驚くほど理解されない。(だからこそ、10代20代の支持があるのだとは思う)
次に、その方はフリーのPなので、会社を持っていないのもマイナス点。
また、資金集めが得意ということではなく、集まったお金を運用するタイプのPだそうで、そんな意味で「協力できそうにない」という言葉になったとのこと。
なかなか、むずかしいもの。でも、何よりシナリオを理解してくれる人と、仕事をすることが大切だと思える・・。
<つづく>
2004年映画ベスト3 /2004年11月 [第20章 裏切り地獄篇!]
まだ、早いが今年のベスト映画を考えると、「追憶の殺人」「シルミド」「ラブストーリー」。そして「オールドボーイ」。
全て韓国映画であることに気づく。どの作品も見終わって、打ちのめされた。リングの上で、ぼこぼこに殴られたという感じだった。
特に「オールドボーイ」は物語と同じように、金槌で何度も殴られたような衝撃だった。個人的に趣味な作品ではないのに、あのエネルギー、あの表現。凄いとしか言えない。日本映画は完敗と言う感じだ・・。
特に「追憶の殺人」は、作品だけでなく驚いたことがある。カメラマンがアメリカ留学時代の友人だった。ソウルの家にも遊びに行ったことがある。
学生時代に撮った僕の自主映画「バイバイ・ミルキーウェイ」(今回の「ストロベリーフィールズ」のベースとなった作品)も見てもらう。
彼は「凄い! 韓国の学生映画とレベルが違う!」と絶賛してくれた。
そんな彼が韓国に帰ってプロになり、大活躍。日本映画を越える作品を作っている。それを知っただけでも、元気が出る。励まされる。負けてられないと思える。
<つづく>
オールドボーイ /2004年11月 [第20章 裏切り地獄篇!]
3年かかっても「ストロベリー」を撮れない自分がいて、生活にも困り、その上、精神的にもボロボロで,何もできない日が続いている・・。
1週間ほど寝たきり状態だったが、ようやく起きられるようになる・・。
久々に映画を見た・・・。韓国映画の「オールドボーイ」。
凄かった!! あの「追憶の殺人」を超えるショッキングなパワー溢れる作品! アメリカ映画を完全に超えている。タランティーノが絶賛したのがよく分かる。
彼の作品をも遥かに超えている。もう、ハリウッドは逆立ちしても韓国映画には勝てないだろう。いや、日本映画さえ、遥かに引き離されている。
しかし、原作は日本のコミックなのだ!なぜ、それを映画化しようと日本人は気づかなかったのか?!
<つづく>
過労でダウンⅡ /2004年11月 [第20章 裏切り地獄篇!]
サラリーマンをしている友人には、過労で倒れたという同僚はいないという。経験的にも想像できないようだ・・。
「倒れるまで働くてなんて、あり得ない! あり得ない!」
そう言われた・・。
そんなことで、また寝たきり。何もできない日々が続いた。でも、今のうちに別の仕事で稼いでおかないと、年も超せない・・。
1日1回ベッドから起きて、這いずるようにして飯を食いに行き、部屋に帰って寝るだけの生活。テレビを見ても、すぐ疲れてしまう・・・。
早く、回復して「ストロベリー」の準備に戻りたいのに・・・気持ちだけが焦る・・・。
<つづく>
過労でダウン /2004年11月 [第20章 裏切り地獄篇!]
ミュージックビデオ製作。「ストロベリー」の準備。さまざまなトラブル・・。
この数ヶ月、休みなく働き続けた。睡眠時間を減らし、食費を節約。7人分ほど仕事をすると、やはり体も心もボロボロになる・・。
また、寝たきりとなり、何もできなくなった。病院へ行くと、やはり過労だと言われる・・・。
「あなた1年に2度も倒れるなんて、何の仕事してるの? 40歳過ぎて無茶していると、ある日ぽっくりと死ぬよ! 冗談ではなく・・」
後日、カタギの友人に話すと、「ホントに倒れるほど、働いていたのかぁ〜? 単なる風邪とかじゃないのぉ?」と笑われた・・・。
<つづく>
プロモ完成 /2004年10月11日 [第20章 裏切り地獄篇!]
9月上旬。ミュージックビデオのロケ。
その後、編集。
さまざまな問題があり、完成後も時間がかかった。が、ようやく納品。地元・田辺市の応援団の方々にも作品を見てもらえた。
「凄いなあ! 役者もみんないいし、力作!」
「こんなきれいな田辺の風景は初めて見た。今までになかった映像!」
「ドラマ仕立てで、役者も、カメラも、風景も素晴らしい」
・・と絶賛してもらえた。時間もお金もない厳しい現場だったが、地元からの応援、支援に助けられた。
スタッフは本当によくやってくれた。俳優たちもがんばってくれた。その成果が出た作品となる。
これで、いよいよ映画「ストロベリーフィールズ」の準備に戻る!
<つづく>
プロモ撮影直前/2004年8月28日 [第20章 裏切り地獄篇!]
明日はプロモの役者数人の衣装合わせ。スタッフも集まれるので、夜に会議をしようと考えている。
なのに、トラブル続出で、その収拾に時間を取られ・・・本当はそんなことより、プロモの内容充実に時間を使わねばならないのに・・。
今日もトラブル発生!時間がない・・・・。
以前からお世話になっているプロデュサーと会う。近況を話すと、「ウチで映画の製作を引き受けてもいいよ!」と言ってくれる。作品に出資したいってる会社もあるという。
その後、先日会った友人からも、知り合いのプロデューサーを紹介したいとの電話。がんばっていると、いろんな人が応援してくれる。ありがたい!
<つづく>
今後の予定/2004年8月 [第20章 裏切り地獄篇!]
今後の予定。
*「ストロベリー」の件で、D社のPと打ち合わせ。
*製作プロダクション社長を再び訪ねる。
*プロモのシナリオを完成させる。
*出演者の衣装合わせ&打ち合わせ。
*残り一人の役者探しとギャラ&スケジュール交渉。
*予算の組直し。
*機材調達。
*撮影スケジュールを立てる。
*現場での段取りを確認。
プロデュサー、製作担当、助監督等の仕事もこなしながら、これらを全て8月中に固める。
体力的、時間的、スケジュール的に7人分くらいの仕事が続き、それでいて相変わらず収入はなく、日々だけが飛ぶように過ぎて行く・・・・。
<つづく>
ロケハンから帰京 /2004年8月18日 [第20章 裏切り地獄篇!]
そして昨夜、田辺を出て車で東京に向う。途中、もの凄い渋滞に遭って、何と13時間の旅。
それもずっと、カメラマンのSが運転(車の保険関係で彼が運転しないとならない。それに僕が運転すると、アメリカ式に右を走ってしまいそうなので・・・)。
彼に運転させて僕だけ寝る訳にはいかない。ずっと起きていたが、このところの疲れと睡眠不足で睡魔との戦い。
今回の仕事はプロデュサーも僕。製作費の管理からスタッフ集め、機材のレンタルまで全て仕切りをやる。もちろん監督としてプランを立て、演出準備もする。
1人。7役くらいをこなすので、疲労がどんどん溜まっている。
おまけに車の外は台風の影響で強い雨。でも、Sさんは文句ひとつ言わずに、運転してくれた・・。ひたすら感謝。
そんなこんなで、事故も起こさず無事に帰京した・・・。が、東京ではさまざまな問題が待ってい・・・。
<つづく>