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第五章 夏美を探せ!編 ブログトップ
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「ストロベリーフィールズ」キャスティング状況 2005/8 [第五章 夏美を探せ!編]


夏美・・・・佐津川愛美(がんばっていきまっしょい)!!!

マキ・・・・谷村美月(カナリア)

理沙・・・・成績優秀。スポーツ万能のお嬢様。でも、クラスの影番。

美香・・・・学級委員。面倒見がいい。でも、友達がいない。

鉄男・・・・元不良。今はお寺で修行中。マキ、夏美の兄貴分。

春美・・・・・三船美佳


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佐津川愛美で決定! 2005/8 [第五章 夏美を探せ!編]

 佐津川愛美の事務所からも、OKとの連絡。

 よし!これで夏美役も決定だ! 難しかった主役もようやく決まる。

 実際に会った佐津川は予想以上によかった。その良さを何とかドラマに生かしたいと思う。

 僕が作った夏美役に押し込めるのではなく、佐津川に夏美を近づけたい。

 こんなこと通常の映画ではしないだろう。「役に近づく努力をするのが、俳優!」と監督という人は必ず言う。

 でも、先日も「シナリオ執筆法」で書いたが、僕のやり方は劇団に近い。本人が持つ素質を生かすことで、より魅力が引き出せるはず!

 佐津川愛美の場合。まさにそれが当てはまるはずだ!

<つづく>


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佐津川愛美という子  2005/8/28 [第五章 夏美を探せ!編]

 佐津川愛美には、新体操時代の話も聞いた。

 彼女は東海大会個人総合3位、全国大会ジュニアオリンピック個人総合24位になったことがある。凄い記録だ!

 すると、ナーバスだった彼女が凄く元気になり、いろんな話をしてくれた。チームワークが大切なこと。年度によってレベルが上がったり下がったりすること。

 そんなところから、佐津川愛美という子が見えて来た。

 繊細で、すぐに壊れてしまいましょうなガラス細工の人形のようなところがありながら、芯は強い。頑張り屋で、賢く、チームワークを大切にする。

 なかなか、いい! いや、かなりいい!

 帰り際。ドラマの中で定番のあのポーズ。両手をグーにして「がんばっていきまっしょい!」と言って前に出すのをやったら、一緒にやってくれた。

 「アホな監督だなあ〜」

 と思われたかもしれないが、やらずにいられない。それほど佐津川との出会いは、嬉しいものだった。

<つづく>


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佐津川愛美、凄い! 2005/8/28 [第五章 夏美を探せ!編]

 そんな佐津川愛美とは、30分くらい話した。

 どうしても聞きたかったのは、ドラマ「がんばっていきまっしょい」で感じていたこと。

 見ていると、彼女は自分の役柄や立場をしっかりと把握して演じているように思えた。が、テレビは本当に時間がない。ディクレクターもいちいち役柄を解説してくれない。

 おまけに彼女は新人。自分のことで精一杯のはずなのに、まわりとの距離感を取り、意識して演技していると思えた。

 あえて、そのことは指摘せずに、演じるときに注意することを聞いてみた。

 「そうですね・・・まず、まわりの人を見るんです。そこで自分はどうすればいいのか? 考えて演技をしてます・・」

 やはり、そうだ。彼女は全体の中の自分を意識して、調和を考えて演じている。

 とても、ドラマ2本目の新人・・とは思えない! かなり出来る!

<つづく>

 

 


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薬師丸ひろ子・歌手デビュー時 2005/8/28 [第五章 夏美を探せ!編]

 もうひとつ、似たような話がある。

 80年代。薬師丸ひろ子の人気が爆発するきっかけとなった映画「セーラー服と機関銃」。その主題歌を歌ったことで、彼女は初めて「夜のヒットスタジオ」に出演。

 テレビには、ほどんど出なかった薬師丸が素顔を見せた。それもナマ放送だ。そのときの彼女はもの凄く緊張していて、テレビ局のスタジオに紛れ込んだ見学者のようだった。

 司会者にインタビューされてもうまく答えられず、とても芸能人とは思えない。ようやく言えたのが「あとで、松田聖子さんのサインがほしいです・・」ということ。

 その言動や緊張している姿が、堂々と振る舞い、可愛さをアピールする他の芸能人とは違い、もの凄く新鮮で、魅力的に見えた。

 今日、会った佐津川愛美も、それに似た新鮮な魅力を感じる・・・。

 <つづく>


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ある新人歌手の話 /2005/8/28 [第五章 夏美を探せ!編]

 思い出すことがある。
 
 確か、写真家の篠山紀信さんが、何かでしていた話。70年代にある新人歌手の撮影をしたときのこと。
 歌番組の収録を終えてからなので、もう深夜。その子はマネージャーに連れられてスタジオにやってた。

 芸能界の挨拶は、朝でも夜でも「おはようございます」だ。仕事が終わったら「さようなら」ではなく、「お疲れさまでした」である。

 ところが、その子は紀信さんのスタジオに「こんばんわ」と言ってやって来た。が、それがとても新鮮に思えたという。何か芸能人らしい気取りがなくて、いいと思えたと何かで話していた。

 その新人歌手というのが山口百恵。うまく言えないが、僕が佐津川愛美に感じたのは、それと同種のものだったような気がする。

 といって、その辺にいる子とは明らかに違う。佐津川。なかなかいい・・。

<つづく>

 


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夏美と会う!Ⅱ 2005/8/29 [第五章 夏美を探せ!編]

 新宿東口近所の喫茶店。

 佐津川愛美はマネージャーと共に、少し遅れてやって来た。交通事情のせいだったが、何度も謝り、申し訳なさそうだ。そんな彼女。印象的だった。

 小柄で繊細。大きな物音ひとつでも、壊れそうな華奢な感じの子。まさに姫である。初めての人との会話は苦手なようで、凄く気を使い、ドキドキしているように見える。

 芸能人の場合。初対面の人とでも仲良く仕事をせねばならないことが多いせいか、すぐに打ち解ける。また、しっかりと自分をアピールする子が多い。

 オーディションともなれば、監督の目を見て「私を選ばないと、損しますよ!」と気合いを入れて、アタックするのが女優。

 なのに佐津川の反応はかなり違う。とても緊張している。ドキドキしている。でも、それがとても新鮮に見えた・・・。

<つづく>


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夏美と会う! 2005/8/29 [第五章 夏美を探せ!編]

 夏美役候補。最有力の佐津川愛美。

 今もテレビドラマの撮影は四国で続いているが、一時東京に戻っているという。新宿東口近くにある、有名な喫茶店で会う。

 事務所に来てもらうといいのだが、撮影を控えてスタッフが大勢出入りして騒がしい。じっくりとお話をしたいので、外で会うことした。

 現在、出演中のドラマ「がんばっていきまっしょい!」で演じている役は、「姫」と呼ばれる女子高生。

 でも、テレビと実際では違うことが多い。どういう子か楽しみだ。

<つづく>


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新・夏美候補にビックリ?2005/8 [第五章 夏美を探せ!編]

 主役の夏美候補が、また上がった。
 
 注目の大型新人ということ。写真を見るとなかなかいい。

 これまでに出演したのは2本。1本は映画でまだ公開されていない。そしてもう1本がテレビドラマ。

 タイトルは「がんばっていきまっしょい」!

 えーーー、毎週見てる。どの子だ?と、調べる。何と、「この子は分かっているなあ」と僕が思っていた子である。

 考えてもみなかったが、いいかもしれない。今までの中ではトップクラスだ。

 名前を覚えた。佐津川愛美。 「まなみ」ではなく、「あいみ」と読む。

<つづく>


タグ:佐津川愛美
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夏美の名前?Ⅱ 2005/8 [第五章 夏美を探せ!編]

 彼女以外のメンバーは皆、個性的。この間まで高校生だったのに、ドラマ撮影。分からないことばかり。

 スタッフにも気遣い、初めての演技に戸惑いながらも、笑顔を絶やさず励む。仲間との連帯感を育てて行った。
 
 その子の名前は安倍なつみ。彼女の健気な姿を思い出して、「ストロベリーフィールズ」の主人公には「夏美」という名前を付けた。

  個性的なマキや理沙らと接しながら、幽霊の願いを叶えるという初めての体験。その中で友情を築いて行く姿のイメージとなったのが、彼女である。
 
 今回はたまたま芸能人だったが、名前を借りるご本人は何かにつけてがんばっている。立ち塞がる壁と戦っている。

  小さくて、目立ちにくいけど、皆のことを考え、懸命に答えを探す夏美は、そんなところから来ている・・・。

<つづく>


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