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第13章 仲間たちの応援篇 ブログトップ

僕の撮った映像が映画に!  2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 あと、嬉しかったのは、「理由」本編に僕の撮った映像が何カットも使われていたことである。

 駅、ちょうちん、夕陽、川等の風景カットなのだが、メイキング用に撮ったもの。撮影前に監督が「風景をたくさん撮っておいてね?」とおっしゃっていたのは、こういう意味だったのだと思える。

 本編を見て感動しながら、自分の撮ったカットが使われていることにまた感動。

 10代の頃から憧れ、ファンでもあった大林映画に自分の撮った映像が使われるなんて、想像すらしなかったこと。

 感無量とはこのこと。ちなみに、現在、僕が撮影、演出、編集した「理由」のメイキングスポットがテレビで毎日のように放送されている。

 ちゃんと最後にクレジットで名前も出るし、こちらも感激!

(つづく)


タグ:理由
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試写会  /2004年4月8日 [第13章 仲間たちの応援篇]

  昨年11月に参加させて頂いた、大林宣彦監督の映画「理由」が完成。五反田にあるイマジカで試写会。

 僕は編集段階等で、何度も見せて頂く機会があったが、こうして大きな試写室でスタッフの方々と一緒に見るのは感動だ。

 多くの人々が集まり、厳しい撮影を超え、編集された作品は、こうして世に出て行く。映画の仕事に携わるものとして、本当に嬉しい瞬間である。

 作品の感想、やはり素晴らしかった。これまでの大林作品とは違う社会派ドラマでありながらも、いつものように優しさ溢れる人間模様を描いた傑作。

 かつて見た事のない方法論で撮られているのに、見る方は全然気にならない。3時間近い上映時間が、ずっとクライマックスのように惹き付けられていた。

 まずは、今月末にテレビで放送される。乞う。御期待!

(つづく)


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カメラマンSさんの答えⅢ /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 さらに彼は自分のビデオカメラ、三脚を持って行ってくれるという。レンタルすれば1日、何万という費用がかかる。

 Sさんの好意で、映像資料撮影&ロケハンが可能となった!!

 今回は辛いことが本当に多いが、同じくらいに友人や仲間からの応援、助けがある。そのたびに、本当に泣きそうになる。

 その協力、無駄にしないためにも、「ストロベリー」を絶対に完成させねばならない。改めてそう誓った・・。(つづく)


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カメラマンSさんの答えⅡ /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 カメラマンのSさん。こう答えた。

 「いいですよ。事前にロケ地を見れる。カメラテストもできます。そうすれば、本番はもっといい絵が撮れる。
 まともな仕事でも、準備に十分な時間がかけられないことの方が多いので、撮影部としても嬉しい話です」

 笑顔でそう言う・・・さらに・・・。

 「3人で和歌山まで行くと交通費もバカになりません。僕の車で行きましょう。小さい乗用車なので長時間乗るとキツいですが、新幹線を使うよりずっと割安に済みますよ!」

(つづく)


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カメラマンSさんの答え 2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 以上のこと。カメラマンのSさんにお話した。

 もし、彼がすでにベテラン・カメラマンで高額のギャラをバンバンもらう立場であれば、数日間の撮影をボランティアでやってくれるかもしれない。

 が、通常の映画スタッフというのは、食うや食わずで仕事をしている人がほとんど。ノーギャラで仕事をしてもらうことは、その分、収入も減るということ。

 とんでもないお願いをしていることは、分かっている。Sさん、こう答えた・・。

(つづく)

 


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とんでもないお願いⅢ /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 が、昨今の映像関連会社。絶対安心な形でスタートできることが分かるまで、決して経費を出そうとしない。

 会社内で企画を進めるなら、社員が自腹を切る。外部からの提案であれば、外の者が経費を抱える。会社自体は常に損しないようにする。
 そんな組織と仕事をするのなら、痛みを伴うのも覚悟せねばならない。

 今回の田辺行きは3人分(僕、カメラマン、女優の卵)の交通費、食費、宿泊費を負担する。
 かなり高額なバジェットだ。せめてノーギャラにしてもらうことで、節約しようと考えた。

 でも、これはカメラマンにとっては関係のないこと。タダで働けというのと同じである・・・。
 プロのカメラマンをノーギャラで仕事さすなんて、とんでもないこと。その上、企画が頓挫したら、単なるくたびれ儲け。

 分かってはいたが、Sさんにお願いした・・・。(つづく)


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とんでもないお願いⅡ /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 東京の映像会社や地元の人々がに 田辺市の映像を見て感動させるには、相当のレベルでないといけない。Sさんしかいない。

 本来、D社が参加している作品の資料作りなので、あちらからいくらかの経費を出してもらえれると助かる。が、一切でない。

 「シナリオを5冊」送ってください。と連絡があれば、僕が経費持ちで印刷。送料負担でシナリオを送っている。

 映画に地元が参加してもらうためにかかる経費も、全て僕持ち。友人たちから「それはおかしい」と前々から言われている・・・。(つづく)


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とんでもないお願いⅠ  /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 ただ、カメラマンには・・・厳しい、お願いをせねばならない・・。

 「和歌山県の田辺まで行って、撮影してもらえませんか? 交通費、食費、宿泊費は全部、僕が出します・・・。ただ・・・ギャラを払う余裕がありません・・いいですか?」

 かなり非常識で、無茶なお願いである・・・。

 通常、カメラマンにカメラをまわしてもらうのなら、交通費、食費、宿泊費は当然。ギャラも派生する。それをタダで仕事をしてくれとお願い。

 これがもし、カメラマンの卵や学生でなら、経費なしの自主参加でもOK。本人の勉強になるのだから。

 でも、そのレベルの人たちが撮った映像なら、僕が撮っても変わらない。今回は、本当の本物の映像を撮ってほしかった・・・。(つづく)

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タグ:カメラマン
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低予算映画でもできること /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 それが今回の件。

 カメラマンには事前に田辺を知って、経験してもらうだけでなく、田辺市の春夏秋冬を知ってもらいたいと思っている。
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 その上で、夏を撮ってもらう。

 そうすれば、夏しか知らない人が撮った夏とは違うものが出るはず。より地元の良さを引き出すことができるはず。

 田辺の美しさを、より深く描けると思える。

 これは超大作でもできない、贅沢な準備。でも、今回はそれができる! だが・・・。

(つづく)


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超大作映画にできないこと /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 何億円も、かけていない作品。超大作ではない、小さな小さな小品の映画。

 その場合は当然だが撮影準備や撮影にも、十分な時間をかけることはできない。

 そうやって低予算作品はちゃちになったり、貧しくなったりする。映像も何か安っぽくなる。
 でも、まともな作品でも、準備期間は短く、ロケハンも十分にできないことが多い。

 今回の「ストロベリーフィールズ」も低予算作品。小品である。

 でも、製作スタートまでに時間をかけて準備すれば、大作映画でもできないことができる!それは・・・。(つづく)


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町を美しく撮る方法Ⅱ [第13章 仲間たちの応援篇]

 僕は俳優と仕事をするとき、その人の過去の出演作品を見る。それだけでなく、その人が好きな作品もビデオで見る。

 その俳優のいろんなことを知ろうとする。そうすればその人のよさが分かり、それを芝居で引き出せる。その人が好きになれば、より良い部分を引き出せる。

 町も同じではないか? ロケハンの段階ではなく、それ以前にカメラマンを町に連れて行き、案内し、町を知り、地元の人とふれ合い、好きになってもらいたかった。

 ただ、美しく撮るだけではなく、その町を好きになった上で撮ってもらえれば、より美しい絵が撮れるのではないか? (つづく)


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町を美しく撮る方法Ⅰ [第13章 仲間たちの応援篇]

 理由はもうひとつある。

 実際に製作にゴーサインが出ると、映画ではロケハンをする。現地に行き撮影ポイントを探す。

 そこで、周辺の環境を確認する。場所の状態を知ることはできるが、町を詳しく知ることはできない。

 撮影する場所以外には行けないし、町の人々と交流も持てない。タイム・イズ・マネー。素早くロケ地を見て、素早く飯を食い、素早く東京に戻る。

 以前から疑問だった。撮影場所しか行ったことのないところで、その町を描き、美しく撮ることができるのか?(つづく)


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カメラマンSさん  /2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 そこで、何度も仕事をしているカメラマンのSさんにお願いした。実は2年前から「ストロベリーフィールズ」の撮影を依頼していた。

 彼とは何本も仕事をしているが、実にセンスのある絵を撮ってくれる。ヨーロッパ映画のような美しいフレーミング。見事な手持ち。

 日本人とは思えないセンス。「劇場映画を撮るときは、Sさんに頼もう!」以前から決めていたことだ。

 なのに、毎年夏になると「今年も撮影できそうにないです・・」と謝りの連絡をしていた。

 その彼に古里の町を撮ってもらえば、誰もが感嘆する映像が上がるに違いない。そう思えた。さらに・・・。(つづく)


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「ストロベリー」戦線に復帰 2004年4月 [第13章 仲間たちの応援篇]

(復活篇スタート)

 メイキング編集が終了。「ストロベリー」戦線に戻る。

 編集した田辺紹介ビデオ。あちこちで好評。言葉で「和歌山県」というと皆、拒否反応を示す。が、あれを見てもらうと「ほーいいねえ」と言う。

 ただ、あれは風景だけ。もし、そこに女子高生が歩いているところが写っていれば、より「ストロベリー」の世界を感じてもらえるのではないか?

 カメラも僕がまわすのではなく、プロのカメラマンに性能のいいカメラで撮影してもらえば、より映画的になるのではないか?

(つづく)


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D社の最終提案Ⅴ /2004年3月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 つまり、絶対に揃えられない条件を突きつけて、「ダメでした」と僕に言わせる。

 そうすれば「じゃあ、我が社は映画に投資できません!」といい、撤退できるということ。自分たちに落ち度はない。友人はそう推測する。

 しかし、D社のPはそんな人ではない!と信じる。真剣に「ストロベリーフィールズ」の田辺ロケを考えて提案してくれたものだと思う。

 確かに、厳し過ぎる条件。彼の言い方にも「きっと無理でしょうけど・・」というニアンスも感じた・・。

 でも、必ず、揃えて見せる! これが最後のチャンスかもしれない!(つづく)


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D社の最終提案 Ⅳ  /2004年3月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 業界の先輩に相談した・・。

 「それは酷い条件だな。そこまでしないとD社は動かないのか? 

 でも、もし、それが全部揃えば、確実にD社は動くな。ストレートフラッシュのような条件だ。

 ま、揃えばだけどな? とても無理だと思うけど・・・」

 他の先輩や友人に聞いても、非常にD社に都合のいい条件。けど、それを個人で全部揃えるのは無理・・。

 その提案はある種、「NO」の意味だという友人もいた・・・?

 (つづく)


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D社の最終提案 Ⅲ [第13章 仲間たちの応援篇]

 だが、分かるのは*千万円をタダでもらっても、名もなき地方で撮影するのはもの凄いリスク。
 そのくらいのことをしないと、和歌山までは行けないという意味なのだろう。

 でも、今の地元の状況では投資でさえ不可能。まして寄附なんてとんでもない。
 先日のご老人のように「先にD社が金を出すなら考える」と、いわれるのは目に見えている。

 が、そんなことを言えば、D社は即時撤退だろう。Pが企画会議で田辺ロケを通すには、そこまでしないともうダメということなのだ・・・。
 

 業界の先輩に相談した・・・。(つづく)


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D社の最終提案Ⅱ 2004年3月 [第13章 仲間たちの応援篇]

D社の出した3つ条件は以下の通り・・。

 1、大物監督の応援。

 2、地元からの支援。*千万円。でも、それは投資ではなく寄附であること。

 3、自治体、市、県の後援。

  「その3つを揃えたら、うちはすぐにでも動きます」彼はそう言う。

 が、「3つとも揃うのは、まず無理だと思いますけど・・」というニアンスもあった。その通りだと思う。あまりにも都合のいい条件だ。

 特に、2番目。投資ではなく、寄附である。

 地元は金を出しながら、利益はもらえないということ。儲けは全てD社が取るというものだ。それは都合よ過ぎないか?

(つづく)


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D社の最終提案Ⅰ /2004年3月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 D社のプロデュサーに報告。

 地元テレビ局の参加がダメだったこと。地元からの応援、支援者は現段階では皆無なことを報告する。彼はため息を付く。

 「僕もいろいろと、難しい立場にあるんですよね・・・」

 「ストロベリー」だけでなく、他の仕事もあること。いろいろと考えた結果、ある提案をしたいという。

 「3つの条件。それを全部揃えれば、必ず企画会議は通ります。我が社は動かざるを得なくなります。それを揃えてもらうしか、もう方法はないですね・・・」

 最終提案のような言い方だった。「それが無理ならもうやめる」という風に聞こえた。その条件というのは・・・。非常に厳しいものだった・・。(つづく)


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メイキング編集開始 /2004年3月 [第13章 仲間たちの応援篇]

 東京に戻り、メイキング編集が正式にスタート。「ストロベリー」活動を一時中止して作業にかかる。

 ここ2週間ばかり、朝起きてから寝るまで編集をしている。70時間の素材と格闘。終わりが見えない。

 メイキングの編集で、テレビスポット用5分×3本を作る。大役を任せられたのだから、それに応える作品を仕上げねば!

 ちなみに、「監督編」「俳優編」「????編」の3種を編集中。

 そんな中、和歌山での報告をD社にする。地元の状況は最悪。

 もしかしたら、「我が社は撤退します」と言われるかもしれない・・・(つづく)


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