H社に営業/2005年8月11日 [第26章 殺されてもやる!篇]
広告代理店H社の知人を訪ねる。
先日のパーティで会ったばかりだけど、田辺市出身と聞いていたので相談に乗ってもらう。
凄く親身に考えてくれた。個人的は映画に参加したいというが、やはりマイナーな地方が舞台の作品では、会社としては投資しにくいとのこと。
でも、いくつかの営業先や考え方を教えてもらう! 感謝。
よーし、行くぞぉ!
<つづく>
このままでは潰れる!/2005年8月 [第26章 殺されてもやる!篇]
営業を始める!
残り製作費3分の1を出資してくれる会社を探す。
業界の友人に聞いてまわり、可能性のあるところを訪ねる。
が、また運の悪いことに、お盆にぶつかる。会社が皆休み!
何もできない。
どうすればいい! このままでは本当に潰れてしまう!
<つづく>
神様、なぜ、そこまで邪魔するのですか! 2005年8月 [第26章 殺されてもやる!篇]
現在ある3分の2の製作費。あと集められるだけ集めて、撮影に踏み切ることを提案する。
が、2番目に製作費を投資した会社が、「本来の額に戻らなければ、続行を認めない」と言い出した。
3分の2で撮影できることは、昨年の暮れに確認している。残り3分の1は宣伝費とプリント代。それらは撮影のあとで集めることもできる。
今、この時期に撮影をしないと、プロジェクト自体が崩壊するだろう。勢いを失ってから、もう一度やり直すのは大変なこと。だが、担当者は書類の上の発想でしか理解できないようだ。
延期すれば、そのまま中止になってしまう可能性が高い。まとめてみる。選択は3つ。
1、現在の製作費で続行。これは投資会社が反対。
2、制作中止。それでは地元に多大な迷惑をかける。
3、来年に延期。これも地元が大混乱になる。
どうすればいいのか? しかし、事実上、続行は不可能。スタッフは一時解散。8月中旬からの撮影は不可能となる。
神様。そこまでして、あたなは「ストロベリーフィールズ」を撮らせたくないのですか!
そう叫びたかった・・・。
<つづく>
小泉内閣と「ストロベリー」Ⅱ /2005年8月8日 [第26章 殺されてもやる!篇]
そんな小泉内閣は抵抗勢力に邪魔されながらも、着々と前進。
抵抗勢力の急先鋒・鈴木宗男が失墜。小泉人気が落ちて絶体絶命の危機に直面すると、北朝鮮外交で大逆転。綱渡りしながらも政権維持。
僕もD社に裏切られながらも、次々に協力者を得た。地元の支援も取り付け、製作費を全額を集め、撮影準備に入った。展開は驚くほど同じ。
小泉はあと一歩で念願である郵政民営化達成という所まで来て、抵抗勢力に阻まれる!ここも同じ。こちらもスタッフ現地入りの5日前に、製作中断。
が、小泉は妥協せず、理に合わないのに衆議院を解散!
その気持ち。凄く良く分かる。「殺されてもやる!」と、森前首相の提言も撥ね付けて妥協しない。
僕も絶対にやる。「殺されてもやる!」必ず「ストロベリー」を形にする!
<つづく>
小泉内閣と「ストロベリー」/2005年8月8日 [第26章 殺されてもやる!篇]
小泉純一郎の悲願。郵政民営化法案は参議院で否決された。
それに伴い、小泉総理は衆議院解散を決断。実行に移した。参議院で拒否されたのに、衆議院を解散するなんて暴挙と言われる。
が、僕には凄くよく分かる。その決意がよく分かる・・・。
「ストロベリーフィールズ」プロジェクトは、小泉内閣といつも同じ展開をして来た。
田辺営業スタートが内閣発足のとき。小泉総理のあの演説を聞いてから、町の長老を訪ねた。あのジョン・F・ケネディの演説を彷彿とされる言葉。
「今まではそれで通用したかもしれない。でも、これからの小泉内閣には通用しない!」
まるで威嚇するような、小泉総理の就任演説に励まされた。政治家には頭の古い旧体制が多いが、時代は変わって来たのだと思えた。
が、小泉は抵抗勢力に行く手を阻まれる。戦友とも言える田中眞紀子を切らねばならなくなり、苦しい戦いが続く。
同じ頃。僕は地元で「映画を撮りたいんです。協力してください!」と訪ね歩き、ことごとく断れていた・・・。
<つづく>