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第23章 プレロケハン篇 ブログトップ
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ロケハン終了Ⅳ いろんなプラス/2005年6月 [第23章 プレロケハン篇]

 まだ、見つかっていなかったロケ地。

 ラスト、夏美が3人と再会するのシャボン玉の草原も、3年がかりで探していたが、やったと見つけた。

 もの凄い広い敷地に草が延々と生えていて、まさにイメージ通り。

 理沙が、死神に連れ去られる天神崎。岩場が多く砂浜がない。アクション部分が撮りにくい。そこだけ別の場所を考えていたが、それもいいところを見つけた。

 あと、美香が連れ去られる場所も、シナリオとは違う設定だが、いい場所を発見。

 室内シーンは交渉が必要なので、別として、これで残るは事故現場。クライマックスのマキの母の家等だけ。

 いろんな意味で、今回の田辺行きはプラスが大きかった。

<つづく>


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ロケハン終了Ⅲ /2005年6月13日 [第23章 プレロケハン篇]

 同時に 、メインスタッフのチームワーク作り、意思疎通もできた。

 また、撮影に入る前に、作品の方向性や方法論を伝えることもできた。

 そして皆は行く先々で風景に感動! 田辺を好きになってくれたようで、各地で個人的に写真を撮り巻くっていた。

 魚も美味しくて、ロケハンはキツくてもその点を喜んでくれる。

 スタッフや監督が「出演俳優」を好きになれないと、いいものが作れない。それと同じで「ロケ地」も好きになれないと、いい映画にならない・・・。

 好きになるには、町を訪ね、人々と語らい、おいしいものを食べ、町を感じることだと思う。

 でも、通常の映画では、そんな時間を取ることも、それを実現させる費用も出ない。けど、本当に僅かな費用でできる。他の映画人はしないだけ。

 「ストロベリーフィールズ」では、それを実現したかった・・。

<つづく>


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ロケハン終了Ⅱ /2005年6月 [第23章 プレロケハン篇]

 その御陰で、カメラマンにも、照明さんにも、撮影助手君にも、ロケ地である田辺市を感じ、イメージを掴んでもらい、ロケハンもできた。

 他の監督とはかなり違う「太田式」を、感じてもらう機会にもなる。

 同じシナリオを読んで撮影プランを考えるのにも、現地を知っていると全然違う。

 また、ロケ地に親しみや思い入れが生まれると、カメラも照明もより一段と冴えるもの。

 「ストロベリーフィールズ」は低予算の映画。大作に対抗できる中身のあるものにするには、メジャーではやらないこういった努力で、内容レベルを上げるしかないと思っている・・。

<つづく>


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ロケハン終了/2005年6月13日 [第23章 プレロケハン篇]

 2泊3日の田辺市のロケハンから帰って来た。中身の濃い3日間。

 初日は、朝6時半に東京を出発。現地に3時45分着。日が暮れるまでロケハン。

 翌朝から毎日5時起きで町を歩く。田辺市を感じ、映画「ストロベリーフィールズ」の世界を体験してもらう。お世話になっているところへも、挨拶に行った・・。

 風景撮り、メイキング撮りもしながらて、熊野古道も行き、日が暮れた午後7時からそのまま、夜中、車を走らせ、朝6時に帰京。

 交代で、ほとんど寝ずに運転。皆、かなりキツかったと思う。

 しかし、正式なロケハン前に撮影部と、照明技師を連れて現地を訪れ、ロケ地を歩き、地元の人々と触れ合ってもらったことは、もの凄く大きなプラスだった・・。

<つづく>


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熊野古道Ⅱ  /2005年6月 [第23章 プレロケハン篇]

 熊野古道には有名な寺や神社等もあるが、今ひとつ感じるものがなかった。

 キャンペーンのポスターになった緑の階段も、雰囲気はある。が、上がり切ったところが鉄筋コンクリートのホテルの裏。

 情緒に欠けることが多い。あの有名な那智の滝も、駐車場からすぐのところにあり、階段を降りるともう瀧。何だかディズニーランド。

 お年寄りが訪ねるには車で来れて便利でいいが、まわりはホテルと土産物屋ばかり。熊野古道という神秘的なイメージがまるでなく、まさに観光温泉地。

 田辺の町を歩く方が、遥かに情緒があり、懐かしい気持ちになったり、心ときめいたりする。

 古道の一部は古くからの観光地の発想で管理。安易に観光できる環境が景観を台無しにしているように感じる。

 やはり、世界遺産は東陽中学の木造校舎と、天神崎の夕陽にするべきだ!と個人的には思える

 残念な思いを胸に、東京へ向う・・。

<つづく>


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草原を発見! /2005年6月10日 [第23章 プレロケハン篇]

 こんなところに、こんな広い草原があるなんて!!!

 近所まで来たことは何度もあり、あの高台には何があるんだろうなあ・・とSさんとよく言っていた場所。

 でも、広い草原があるはずのない町に、広い場所があるには理由があった。

 それを説明してしまうと、映画を見たときに、先入観を持ってしまうので、しばらく秘密。

 けど、イメージ通りの草原。写真は撮影助手が撮ったもの。かなり問題があり、草原というより密林という感じだが、本物はとてもいい。

 ここをいちご4人娘が、シャボン玉を作りながら歩いて行く・・・。

<つづく>


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あと探すべきロケ地は? /2005年6月10日 [第23章 プレロケハン篇]

 あと見つかってないロケ地は、前回書いたラストシーンの草原。そして・・・。

 2、主人公・夏美の家。

 3、マキの家。

 4、4人が交通事故に遭うの現場。これは山に囲まれた断崖にある道路がイメージ。

 5、クライマックス。マキの母親の家。イメージは海の見える高台。

 この5つがまだ見つかっていない。最初の2つは個人の家になるので、なかなか難しい。が、残りは何とか早く見つけたい。

 ただ、ロケ地というのは、単にイメージ通りであればいいというものではない。

 もし、その場所が最高に素晴らしい場所でも、スタッフ&キャストが泊まるホテルから、何時間もかかるところだとするとダメ。行き帰りに時間がかかり、現場での撮影時間が短くなるからだ。

 或いは側に高速道路が通っていて、うるさくて録音できないとか、撮影するのに膨大な使用料を撮られるとか、許可がでないとか、いろいろと問題がある。

 今回、見に行く草原は果たしてどうか? 現場に向った・・・。

<つづく>


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まだ、見つからないロケ場所/2005年6月10日 [第23章 プレロケハン篇]

 今回のロケハンでは、毎日のように地元支援者の方々にも、スタッフと共に挨拶まわりをした。

 彼らの応援の御陰でここまで来れた。それを伝えるためにも、ベテランの職人たちが田辺まで来る段階になったことを伝えたい・・・。

 その先々で、まだ見つからぬロケ地情報ももらえた。未だに見つからない場所が2〜3ある。

 そのひとつ。「ストロベリーフィールズ」のラストシーンに使う広い草原。見渡す限りに草原で、そこを少女たちが駆け回るという場面に使えるところを探していた。

 ところが、田辺市は海と山に挟まれた町で、広い場所というのがあまりない。山は多いが、平面でないと撮影はできない。

 3年ほど前に見つけた場所があったが、今は畑になっている。それ以来、田辺に来るたびに毎回探しているが、なかなか見つからない。

 というより、その種の場所は田辺にはないことが分かって来た。場面によっては、別の場所に話を移すことも可能だが、このシーンだけは、どうしても見渡す限りの草原で撮りたい。

 仕入れた情報を元に、ロケハン3日目の最終日。スタッフと共にその場所を探しに向った・・・。

<つづく>

 


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平の家さんの朝食/2005年6月10日 [第23章 プレロケハン篇]

 いよいよ、ロケハンの最終日。


 以下の写真が、今回も泊めて頂いた旅館・平の家さんの朝食。

 おばちゃん。今回もいろいろとありがとう! また、本ロケハンのときに来るからね?

 いつも、応援してくれて本当にありがとう! 絶対に「ストロベリーフィールズ」映画にするからね・・。



<つづく>


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和歌山ラーメン/2005年6月9日 [第23章 プレロケハン篇]

 ノーギャラで、はるばる田辺まで来てくれたスタッフ。せめてものお礼。地元の美味しいものを御馳走した。

 捕れたての魚ばかりでなく、クジラ!料理も味わってもらった。

 駅前の銀ちろも絶品!

 ほんと田辺は海のもの以外にも、おいしいものが多い。お好み焼きとかもあるのだけど、必ず、田辺に来ると食べに行くのが和歌山ラーメン!

 見た目は地味だが、これが本当にうまい。マニアックに上手い。せめて、写真を見てほしい。

<つづく>


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