大阪ターミナルホテル・運命の再会? 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
どこかで見たことがある。誰だろう? 芸能人のはずだ・・。コンマ1秒でそう思ったが、すぐに気付く。
「ああ、東亜優だ!」
さっき会ったばかりの! 間抜けな話だ。が、こうして人ごみにいても目を惹く東の存在感は、やはり本物と再確認。先ほど聞き忘れた質問をひとつする。
東は落ち込んでいた。 自分だけ台詞を2度読まされるし、委員の経験はないし。絶対に不合格と感じているのだろう。
「美香役は君だよ!」
と言いたかったが、事務所を通して連絡するのが筋。残念だが言えない。
聞くとお母さんが橋本から迎えに来るらしい、待ち合わせがホテルのロビー。笑顔でおじぎしたが、元気のない後ろ姿で去って行った。
しかし、広い大阪でこんなすぐに再会できたのも、やはり運命かも。撮影を共にするのが楽しみだ。
さて、いよいよ、天才少女・谷村美月である!
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
昔、名画座に通った道を女優に会うために急ぐ! 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
映画「ストロベリーフィールズ」マキ役に決定した谷村美月。 彼女も中学生で大阪在住。この機会に打ち合わせをする。
オーディション会場から急いで、大阪駅へ。遅れないように、急ぎ足で大阪キタの地下街を行く。
入り組んでいて迷路のよう。知らない人は大いに迷うだろう。
が、この道は大毎地下劇場から大阪駅に向うルート。高校の3年間、毎週のように通った道。スタッフの先頭に立って進む。
しかし、約30年前。映画ファンとして、名画座に通った道を、映画監督として、初映画の出演者に会うために急ぐことになるとは、想像もしなかった。
何だか不思議な気持ちだ。
大阪駅のターミナル・ホテルに到着。谷村とマネージャーさんはまだ来ていない。ホッと一安心!
スタッフと共にロビーでたむろしている。と、多くの人の行き交う中でもひと際目立つ美少女が歩いてくる。
谷村も本当に可愛いが、別の子。どこかで見たことがある。誰だろう? 芸能人のはずだ・・。と1秒あるかないか? の時間で脳を情報が駆け巡る。
と、その子が会釈する。
「えー? オレを知っているの?」
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
大毎地下劇場 28年前に通った名画座 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
映画「ストロベリーフィールズ」の美香役オーディション会場は、大阪北区にある毎日ホールのすぐ近所。建物の窓から見えるくらいの距離だった。
そこには大毎地下劇場という名画座があり、安い料金で、ロードショー公開が終わった洋画を2本立て上映していた。
天王寺区にある高校に通っていた僕は週末になると、その劇場に寄り道。数々の映画を見た。
今から28年前の話。僕が15才だったとき。そう、さっき会った14才の東亜優と変わらぬ歳の頃。
「家族の肖像」「ミッドナイト・エキスプレス」「名探偵登場」「天国から来たチャンピオン」「サイレントムービー」「冒険者たち」「おもいでの夏」「ジェレミー」「ゴッドファーザー」
その大毎地下劇場の少し手前。ある建物では、姉妹館とも言える大毎名画鑑賞会が行われた。パイプ椅子の会場だが、過去の名作映画が2本立てで見られる。
「アラビアのロレンス」「長い灰色の線」「デルスウザーラ」「白き氷河の果てに」「俺たちに明日はない」「シャーロットの贈り物」「ペーパームーン」・・・等を見た。
それらの映画が今の僕を作り、監督業を続けるのを支えてくれているのだと思える・・・。
が、思い出に浸っている余裕はない。東亜優のオーディションを終わったあと、すぐに会わなければならない子がいた。
すでにマキ役に決定していた、谷村美月である・・・・。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
映画「ストロベリーフィールズ」主要登場人物2 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
「ストロベリーフィールズ」のいちご四人娘らメインキャラ、以外の登場人物を紹介しておく。この面々をクランクインまでに探し、決定せねばならない。
夏美の母・・・夫に死なれたショックを今も引きずる。
夏美の父・・・病気で数年前に死去。
マキの父・・・アル中で町の嫌われ者。でも、腕のいい梅栽培者。
マキの母・・・・夫に愛想をつかし家出。行方不明。
裕子先生・・・生徒に理解はあるが、長塚先生に逆らえない若手教師。
長塚先生・・・・厳格な教師。学年主任。
死神・・・・・マキたちをあの世に連れて行く、時間の使者。
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
「ストロベリーフィールズ」キャスト現状 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
これで主人公のいちご四人娘は、全て決定!
夏美・・・・佐津川愛美 (がんばっていきまっしょい!)
マキ・・・・谷村美月 (カナリア)
理沙・・芳賀優里亜(仮面ライダー555、どこまでも行こう、害虫)
美香・・・・東亜優!!!!!
鉄男・・・・波岡一喜 (パッチギ!)
春美・・・・・三船美佳 (あの三船美佳さんです)
さて、次はいちご娘を取り巻く人々を、決めて行かねばならない!
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
美香役・オーディション(6)決定の理由 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
浜崎あゆみの大ヒット曲・・・「A song for XXX」
映画「ストロベリーフィールズ」美香役は、その歌詞のイメージで書いた。
その歌のことを話すときのA子。生き生きしていた。
ーーあの歌詞のどこが好き?
「*****の部分が好きなんです! 最後、歌詞でなくてララララララというところありますよね? あそこがまた、いいんです!」
「この子は美香だっ!」と確信した。A子は美香と同じ思いを抱いて、人生を生きている。
あとでスタッフに聞かれた。
「なぜ、A子にだけ2回台詞を読ませたんですか? それに台詞は2回とも良くなかったでしょ?」
その通り。 A子はもっともっと表現力があるはずと感じた。それを見たくて2度読んでもらった。
結果的に、もう一息だったが、磨けば光るということを確信。美香役に相応しいというだけでなく、限りない可能性を秘めていることを感じた。
オーディションを見ているだけだと、一番分が悪いように見えたそうだ。が、実は全てが彼女向きに進んでいたのである。
こうして「ストロベリーフィールズ」美香役はA子に決定。まだ、新人だが限りない可能性を感じる。
A子の名前は・・・・東亜優。
和歌山県橋本市出身の14才だ!
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
美香役・オーディション(5)A song for XXX 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
A子は14才の中学生。
東京でプロフィールを見たときから、「いいな!」と思っていた。会場で一目見たときにも、「やっぱりいい!」と感じる。
俳優はまず、人間としての魅力が大きい。次に「表現力」や「経験」が来る。
その経験。A子は学級委員をしたことはない。本人は凄く落ち込んだようだが、実は逆だった。
美香と言う役は、そもそも学級委員をするようなタイプではない。みんなのために何かをすることで、自分のことを分かってほしいという子。
通常の学級委員タイプではない。むしろ、経験がないA子が相応しい。
さらに話を聞くと、美香と共通する部分がたくさんあった。とどめは、浜崎あゆみの歌。
『A song for XXX』
それは、美香のテーマソングである・・・。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
美香役・オーディション(4)セリフに挑戦! 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
美香役の台詞を順に読んでもらう。皆、自分なりの美香を、声に出し、読んだ。
最後は委員経験者の問いに、1度も手を上げなかったA子。
ドラマの経験がなく、「どう読めばいいのか?」分からない感じで何とか読む。その子だけに、もう一度台詞を読んでもらった。
「私だけヘタだから、もう一度やらされるんだ・・がんばろう・・」
A子はそんなリアクション。 心細そうだが、今度こそ!という小さなファイトを感じる。しかし、1度目とほぼ同じ感じだった。
質問に戻り、今の学生時代をどう過ごしているか? 聞いてみる。
「友達と、おしゃべりしているのが楽しい!」
10代らしい意見が出た。 次に好きな歌を聞く。いろんなアーティストが上がったが、A子はこう言った。
「浜崎あゆみさんの歌が・・好きです」
おお!と思った。さらに質問。
ーー浜崎あゆみのどの歌が一番好き?
「『A song for XXX』・・・です・・・」
おーーーなるほど!!!!!そうだよなあ・・・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
美香役・オーディション(3)A子登場! 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
何番目かのグループ。東京でプロフィールを見て、強く惹かれた子が入っていた。写真を見ても魅力的だったが、実物もいい。仮にA子にしておく。
そんな思いは見せないようにして、他のグループと同じように質問。「ストロベリーフィールズ」の美香役は学級委員。同じ経験があるか? 全員に聞いてみる。
グループ3人中、A子以外の2人が手を上げた。「じゃあ、図書委員は?」と聞くと、1人が手を上げる。「保健委員は?」別の1人が手を挙げる。
でも、A子だけは、1度も手を上げることはなかった・・・。
参加者にシナリオは、読んでもらっていない。でも、学級委員の役というのは説明してあったので、A子は少々落ち込んだようだ。
経験がある方が有利というのは、10代の子にも理解できる。
次にシナリオのあるページのコピーを渡し、美香の台詞を読んでもらう。が、A子はまたしても苦戦する・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
美香役・オーディション(2)質問内容 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
どちらかというと、僕はそちらのオーディション・スタイルが好き。
俳優さんを緊張させないし、リラックスしてもらえる(といっても先方はナーバスになってしまうけど、そうならないようあえてオーディション的な聞き方をしなかったりする)。
気楽にいろんなことを聞く方が、その俳優の本質が見える。
事前に見たプロフィールでは、どの子もドラマ等の仕事はあまりしていない。
和歌山在住では当然のことだが、雑誌グアラビアやローカル局のレポーター等は経験している。
ビデオ・カメラを向けてのオーディションだが、3人ずつ、小さなテーブルを囲み喫茶店で話すような形で行った・・・。
それが正解で、皆、元気に話をしてくれる。質問はまず・・。
これまでの芸歴。
なぜ、俳優をしているのか?
あるいは、なぜ、俳優を目指しているのか?
という定型パターンの質問から始めた。
そして、今回の映画「ストロベリーフィールズ」の美香役。学級委員なので「そんな経験があるか?」も聞いてみた・・・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
美香役・オーディション(1)形式? 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
映画「ストロベリーフィールズ」美香役のオーディションは、2005年の9月4日。午後から。大阪北区。地下鉄の西梅田駅のそばにある、会場で行われた。
対象は和歌山県に住む10代。
僕が子供の頃には考えられない、可愛い子たちが集まった。和歌山県にもこれだけ可愛い子たちいると驚いた。
その子たちを3人ずつのグループにして、話を聞いていく。
通常、一般オーディションだとこんな形。
会議室のようなところに、横長のテーブルを出し、そこに監督、プロデュサー、原作者とかが座り、その前に五人ずつくらいの応募者が立って、質問を受けて行く。
映画やドラマでよく見るパターン。ミュージカルの「コーラスライン」は、そのスタイルで物語が進む舞台劇であることも思い出す・・・・。
業界内だけのオーディションの場合は、事務所の応接室などで御茶を飲みながら話をすることも多い・・・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
学級委員役・美香・ネーミングの理由 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
映画「ストロベリーフィールズ」の主人公の一人・美香。その名前は、ある子からもらった。
以前、演劇学校で教えていた。生徒たちは皆「プロの俳優」を目指しているのに、学生気分のまま。台詞も覚えない。質問しない。積極性はゼロ。
宿題でホラービデオを見て来るように言っても、「怖いから見ませんでした・・」なんて平気でいう。
皆、よく遅刻する。休み時間の方が元気。完全に学生気分。授業は映画や舞台で仕事をする現役の講師から、何を学び取るかの戦い。
なのに、気分は高校時代の延長戦。卒業したからといって俳優になれる訳ではないのに、疑問を持たない。
そんな中、彼女だけは違った。クラスで一番ホラーが苦手なのに、宿題ビデオをちゃんと見て来る。絶対に遅刻しない。台詞もしっかり覚えて来る。優等生なだけではない。
彼女のモットーはこれだ。
「いいことがあれば、人の御陰。悪い事があれば自分のせい」
そんな子が今時いるか?と言われそうだが、本当に実践していた。
ただ、健気なばかりに、いつも損をしていた。その子の責任ではないことを責められる。努力を認めてもらえない。
気遣いをしても、優しさを見せても、気付かれないことが多い。本当に人の痛みを自分のものとして、何時間も友人の悩みを聞く。なのに、自分の悲しみを打ち明けられずにいる。
努力家で、みんなのことを考えるのに、いつも辛い思いをしている。応援せずにはいられない子だった。
学級委員の美香役は、その子から「優しさ」「責任感」と共に「名前」をもらった・・・。
そんな美香を本日、選ぶ・・・。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!
最後のいちご娘を探せ!(4)和歌山出身? 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
「ストロベリーフィールズ」美香役候補のプロフィール。送られて来たものを見ていると、感じるものがある子が2名。その内の1人は特にいい!
僕の場合。プロフィールで「いいな」と思ったときは、かなりな確率で本人も魅力的であることが多い。
もちろん、プロフィールに貼られた写真が超可愛くても、実際に会ってみると「えーー別人じゃないの?」ということもある。
なので写真を見て「可愛いかどうか?」を判断するのではなく、「感じることがあるかどうか?」を基準にしている。そして、必ず会って確認。
候補者たちは皆、中学&高校生で和歌山在住。東京まで呼ぶ訳には行かない。
そこで田辺ロケハンの帰りに、オーディションをセッティングした。
会場は大阪北区。西梅田駅近辺のビルである!
<つづく>
映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!*
最後のいちご娘を探せ!(3)田辺出身者? 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
毎日スーツを着て仕事をしていると、スーツが似合って来る。
が、僕なんて十年に一度着るかどうか? 仕方なしに葬儀などで着ると、必ず「似合いませんね?」と言われる。
同じ町に長く住んでいると、やはり町にフィットしてくる。
テレビ・ドラマで有名俳優が漁師を演じると、観光客が地元に人に交じって漁をしているようにさえ見える。
東京に住んでいる俳優が、地方の人と混ざると浮いてしまうのである。その町に馴染んでないのだ・・・。
「ストロベリーフィールズ」の美香役は、ロケ地である田辺出身の若手女優を探した。
演歌歌手は何人もいるが、10代の女の子は1人もいない。枠を広げて和歌山県出身者にしてみると、数が増えた。
この中から探そう。ただ、いい子がいないときは、和歌山にはこだわらない。役に相応しい子を選ぶことが一番大切・・・。
そう思いながら、送られて来たプロフィール(履歴書)を見ていると・・・。
<つづく>
映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!*
最後のいちご娘を探せ!(2)/美香の条件 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
今回の「ストロベリーフィールズ」のいちご4人娘で、最初に決定したのはマキ役の谷村美月。映画「カナリア」を見て、「この子だ!」と思った。
「カナリア」の役と「ストロベリーフィールズ」のマキは、不良少女という点では共通するが、根本的に全く違う。だが、谷村なら、絶対にマキを演じられる!と思えアプローチ。
次に決まったが、夏美役の佐津川愛美。実際に会って感じるものがあった。繊細だが芯が強く、感性も鋭い。より彼女の魅力を引き出すために、夏美のキャラを書き直したほど。
理沙役の芳賀優里亜。テーブルの上でプロフィールの写真が光を発していた。手に取ると、そこに理沙がいた。
芳賀が面接でドアを開けて入って来た瞬間、「この子だ!」と思えた。
さて、主人公となる4人娘の最後の1人が、美香役である・・・・。学級委員で、成績がよくて、まじめで、リーダーシップがあって・・。
でも、まじめ過ぎて友達が少なく、嫌がられることが多い。そんなキャラクター。
他の3人ほど型破りではないので、簡単にキャスティングができると思ったのだが、意外に難航した・・・。
いろいろと考えて、和歌山県出身の俳優にできないか?という話になる。できれば田辺出身者がベスト。それによって地元感が出せるはず・・・。
(つづく)
*クランクインまで、あと13日!*
最後のいちご娘を探せ!(1)/キャスティング 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
キャスティングは、いろんな意味で重要。人気俳優であることも大切なことだが、演技力がなければドラマを盛り上げることはできない。
「お葬式」「タンポポ」「マルサの女」の名匠・伊丹十三監督は云う。
「キャスティングで、映画が成功するかどうか?の半分は決まる」
アカデミー作品賞を撮った「フレンチコネクション」の大監督ウイリアム・フリードキンは「エクソシスト」の神父役を探す際にこう云った・・。
「神父を演じられる俳優を探すのではなく、演技ができる神父を探せ!」
つまり、どんな名演技も本物には勝てないということ。ドキュメンタリー出身の監督だけあって、本物の凄さをよく知っているのだろう。
僕もその意見には賛成。「ストロベリーフィールズ」の美香役も、そんな観点を大切にしたい・・・。
(つづく)
*クランクインまで、あと13日!*
メインスタッフ大阪へ! 2005/9/4 [第十二章 美香を探せ!篇]
映画「ストロベリーフィールズ」メインロケハン終了。僕とスタッフは、田辺をあとにする。
車数台に分乗して、高速道路を北へ! 大阪に向う。
まず、学級委員の美香役のオーディション。
それを終えてから、マキ役の天才少女・谷村美月と会う。
その後、東京へ移動。いちご四人娘以外の役を、決めて行かねばならない。
クランクインは9月17日に決定している。
あと、13日しかない。
それまでにキャスティングのみならず、他、様々なことを決め、準備し、撮影に備えなければならない。
さらなる過酷な日々が始まる!
まずは、大阪での美香役オーディション。場所は西梅田である。
<つづく>
*クランクインまで、あと13日!*