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天才少女発見Ⅱ /2005年4月1日 [第22章 最後の希望篇]

 圧倒的だった・・・。映画も素晴らしかったが、その少女が素晴らしかった・・。

 とても21世紀の子とは思えない、そのバイタリティ。力強さ。生命力。まるで戦後の子供のようだった。

 そう、それこそが、この夏に僕が監督する映画「ストロベリーフィールズ」の肝心要である、あのキャラクターに必要なもの。

 その子のキャスティングが一番、難しいと思っていたのに、ついに見つけた!

 帰り際にパンフレットを買った。その子の名前を知りたかったからだ。ページを捲る。名前は初めて目にするものだった。それを記憶する。

 映画館を出て、すぐに制作会社に電話!

 「見つけました! マキ役を見つけました! この子しかいません。すぐに出演依頼をしてください。今日見た映画に出てました。

 タイトルは『カナリア』。その子の名前は・・・・谷村・・美月・・・・谷村美月といいます!」

<つづく>


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