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「河原」が「路地」撮影になった理由(11ー終)ここだ! 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

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 それを三本木カメラマンに話す。
 
 「うん。なるほど・・いいかもしれませんね?」

 次に田辺ロケハンに行ったとき、早々に試してみた。

 実際にカメラを構え、手持ちで歩く。

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 フレームの両側の壁が、前から後ろへ。

 これはマキのいなくなる「山」でも、理沙が消える「海」でも撮れない映像。

 「よし、コレで行こう!」

 こうして、シナリオに書かれてあった「河原」場面

 「路地」に変更することにした!

 (つづく)

 
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「河原」が「路地」撮影になった理由(10)スピード感 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]


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 人の目は「何かが前から、後ろへ動いていく」ことで、スピード感を感じる。

 だだっ広い河原で撮影すると、

 死神が美香(東亜優)を連れて行く場面でも、左右には何も写らない。

 当然、スピード感は出ない。去って行くという感じだけ。

 だが、狭い路地で撮影すれば、2人の左右に建物の壁が写る。

 死神が美香を引っ張って行くと、その壁が前から後ろへ移動。

 スピード感が出る。狭い空間、突き進んで行く感じが出る!

(つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(9)ルーカスのアイディア 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

 監督のジョージルーカス。

 こんなアイディアを考える。

 主人公のルークが乗るXウイングファイター、デススターの溝を飛ばせた。

 そのことで、スピード感を出そう。

 宇宙空間を飛んでも、早さの比較ができず、スピード感がでないが、

 溝を跳ぶと、壁面がもの凄いスピードで後ろへ去って行く。

 車を運転するとき、高速道路で100キロ出しても、早くは感じないが、

 狭い道で、40キロ出すともの凄いスピード感を感じるのと同じ。

(つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(8)スターウォズ再び 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

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 また、「スターウォーズ」を例に出す

 「エピソード4」のクライマックスは、デススター攻撃。

 主人公ルーク・スカイウォーカーが操縦するXウイングファイター、

 もし、宇宙空間から攻撃する設定にすると、

今までの戦争映画と同じ、

 でも、監督のジョージ・ルーカスは面白いことを考えた!

 (つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(7)臨場感 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

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 屋敷町の路地。車も通れない。人がすれ違うだけでギリギリ。

 両側は古い家。

 その場所で美香(東亜優)は、死神に連れて行かれる・・。

 懐かしくも、美しい場所。

 そこで撮影すれば、古い壁や家の側面も写る。

 臨場感が出る。

 それだけでなく、もうひとつメリットがある! 

(つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(6)そして 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

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 で、しばらく考えた。

 マキ(谷村美月)や理沙(芳賀優里亜)の別れの場面。それらと差別化できて、迫力がある。

 リアリティのある「悲しい場面」にするには、どこで撮影すべきか?

 海ではなく、山ではなく・・。

 そう考えていて、屋敷町の「路地」を思い出した。

 別れの場面というと、大きな広い道をイメージしがち。

 でも、逆に狭くて古い通りが悲しく、哀愁が漂うのではないか?

 (つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(5)何も写らない? 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

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 ロケハンで河原を見た、三本木カメラマン曰く。

 「河原はだだっ広く、延々と草原が続き、その横を川が流れている。

 そこで俳優をバストショットで撮影すると、まわりに何も写らない。

 川や草原は低い位置にある。河原ということも分かりにくい」

 なるほど、その通りだ。

 俳優の後ろ。背景に何かが写るから臨場感が増す。

 河原では、空しか見えない!

 

(つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(4)死神博士? 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]


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 『仮面ライダー』のアクションシーン。

 石切り場とか、広場とか、必ず広い場所で撮影する。

 邪魔なものがなく、ぶつかったりして怪我しないように、

 そして、撮影がしやすいからだ。

 美香のシーン。同じように広い場所で撮ると、どうなるか?

 死神が怪人(あるいは死神博士?)に見えて、少女をさらって行くという、

「仮面ライダー」の一場面のように、見えてしまわないだろうか?

 リアリティを失ってしまわないか?

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「河原」が「路地」撮影になった理由(3)仮面ライダー? 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

会津川

 その方法論に従い、

 美香(東亜優)は「河原」で死神に、連れ去られるというのを設定。

 「会津川の河原がいいかな・・」

 とロケハン。カメラマンの三本木さんに、同行してもらったとき。

 こう言われる。

 「河原は広くて撮影しやすいし、自然もいっぱいある。でも、ここで芝居をすると『仮面ライダー』のような感じになりそうなのが不安」

 言えてる・・。

(つづく)

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「河原」が「路地」撮影になった理由(2)スターウォーズの場合 2005/9/22 [撮影6日目(六)路地]

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 「3人とも自然の中にしたい」との思いからである。

 映画的に考えると、同じような場所で3回。

 「死神」シーンを撮るのはよくない。

 「スターウォーズ」も、その辺を考えていた。

 エピソード4は「砂漠」の惑星・タトゥーインが舞台。

 エピソード5は「氷」の惑星・ホス。

 エピソード6は「森」の惑星エンドア。

 と、見た目に違いを出していた。

 それによって、印象が違ってくる。

(つづく)

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