2003年1月 苦渋の決断Ⅳ 完結編 [第3章 主演女優探し篇]
考えてみた。全ての思いを一気に叶えるのではなく、今回はオリジナルシナリオを、僕自身が監督するということを実現すべきではないか? それでも悔しい。
欲張っているのではない。田辺の風景で映画「ストロベリーフィールズ」を撮ることが、一番いい作品になるからだ!
でも、それができないなら、せめて尾道で撮ることが大切かもしれない。少なくても都内で撮れとか、大阪で撮れということではない。尾道も田辺と同じように古い町。とても素敵な場所である。
大林宣彦監督の「転校生」や「時をかける少女」の舞台であり、僕もロケ地巡りの旅にも行った。そこで撮影できることは光栄でさえある。
でも・・・。木造住宅がたくさんある古い町ということも、共通する。Pたちの目には同じ様に見えるかもしれない・・・・が、全く別の感覚・・・。
とはいえ・・そこで何とか撮らなければ「ストロベリーフィールズ」は映画として存在できないのかもしれない・・・。
悩みに悩んだ末。決心する。今回は尾道で撮ろう。それを大ヒットさせて、次の作品で田辺ロケを目指すことを決めた・・・。
(第3章 「主演女優探し篇」 完 )
第4章 尾道疾風篇につづく!
2003年1月 苦渋の決断Ⅲ [第3章 主演女優探し篇]
自分の思いを全て通した場合。D社、F社に見放される可能性がある。それでも妥協せず、田辺ロケ(写真・下)主張。別の会社を探すか?
でも、それは難しい。営業を初めて1年以上が経ち。シナリオを認めてくれる会社と出会うだけでも、どれだけ大変か?を思い知っている。人気俳優の出演やベストセラー原作でない場合の厳しさも痛感した。
それでいてマイナーな町でのロケ要望は会社側にとって、「身の程知らずもいいところ!」というのが素直な感想だろう。
基本的に映画会社は「いい映画を作ろう」
という気持ちより、「売れ線の当たる映画を作ろう」という思いがほとんどだ。
故郷・田辺への思いは強い。しかし、それを押し通すことで映画製作自体ができなくなったらどうだろうか? 僕は監督業には就けたが、まだ劇場用映画は撮っていない。何の実績もない。
それならまず「ストロベリー」を映画として完成させる。それをヒットさせ、認めさせる。そうすれば評価され、意見も通り易くなる。次の作品は田辺で!と言えるのでないか?(つづく)
2003年1月 苦渋の決断Ⅱ [第3章 主演女優探し篇]
さらに「ストロベリーフィールズ」のシナリオ自体、理解されにくい。監督である僕は無名。有名アイドルの出演OKを取っている訳でもない。
おまけにシナリオはオリジナル。ベストセラー漫画の映画化であれば、映画会社も興味を示すが、オリジナルはダメ。考えると、1つも好条件がない。
その上に田辺ロケ(写真下)!なんて言うと、「何考えてんの?」と思われるのも分かる。
この1年ほど映画関係を営業して、分かって来た映画製作のための条件を1つも満たしていないのが「ストロベリー」だった。
だが、その1つ。シナリオを気に入ってくれるD社と出会えた。ロケ地を尾道に変更すれば、製作費を出すというF社も現れた。
決断せねばならないときが、来たのかもしれない・・・。(つづく)
2003年1月 苦渋の決断Ⅰ [第3章 主演女優探し篇]
「田辺で撮影したい!」という強い思いがある。それが目的で「ストロベリーフィールズ」のシナリオを書き、企画をスタートさせた。それが本来の目的とは違う方向に進んでいる。
ただ、現実を見つめるとき、厳しい状況にあるのは分かる。京都、奈良ならいざ知らず、マイナーな和歌山。
その中でも地味な田辺市(写真下)。東京の人たちはほとんど耳にしたこともない町だろう。
そこを舞台にした映画を喜ぶ人は何人いるのか? 興味を惹かれる人はいるのだろうか? 僕は単純に作り手として、懐かしくも美しい町を舞台にした青春ファンタジーを撮りたいのだ。
でも、「映画を見せる」「話題になる」「ヒットを撮る」というビジネス面から見ると、かなり弱いだろう。いや、弱いどころかマイナスでしかないのだ・・・。(つづく)
2003年1月 女優C子を断念?! [第3章 主演女優探し篇]
結局、期待 していた人気女優C子の事務所からは、年が明けても返事はなかった・・・。
約束の時期を過ぎても連絡がないときは、先の会社もそうだけど、興味をなくしているのがほとんど。映画業界のいい加減な体質のひとつである・・。
そこでC子の事務所からの連絡を待つことなく、主役・夏美の第4の候補であるD子にオファーする。こちらは1週間少々で返事が来た。事務所の社長がシナリオを読み、「ぜひ、D子を出演させたい!」とのこと。
承諾をもらえた。それどころか、「もう一人、事務所の女優をある役で使ってもらえないだろうか?」というリクエストまで来る!
凄い! これでD社の企画会議はOKだ。と思いしや、Pは言う。
「A子やC子くらいの人気者でないと、企画会議は通りませんよ。D子はまだまだ、だめです。やはり、尾道ロケを決め、大林監督に監修についてもらい、F社からの支援を得ないと、無理です」
P(プロデュサー)はやはり、尾道ロケ(写真・下)を主張。僕自身は「田辺で撮影したい!」という強い思いはあったが、田辺では製作費が集まらないことを痛感する。
やはり、ロケ地を尾道にしないと「ストロベリーフィールズ」は実現しないのだろうか・・・。(つづく)
2002年12月末日・Ⅱ 地方ロケの難点6 [第3章 主演女優探し篇]
どうすればいい? 「ストロベリー」は絶対に田辺で撮りたい!(写真・下は田辺市、天神崎の夕陽)でも、田辺市だと、どこの会社も製作費を出してくれない。このままでは企画が潰れる可能性もある。
それなら自分の思いを曲げて、D社の提案を受け入れてロケ地を尾 道に変更すべきか? それとも、また別の会社を探し、シナリオも、ロケ地も気に入ってくれる会社を探すべきなのか?
でも、今の会社は2年営業してようやく出会ったところ。Pも映画の内容を理解。シナリオも気に入り、乗ってくれている。そんなところが他にあるだろうか?
僕の条件を全部飲んでくれるところ なんて、もうないかもしれない・・・。
では、田辺ロケを諦めるか? それはできない。もう、十数年来の夢だ・・・・・答えを出すことができないまま、2002年は間もなく終わろうとしていた・・。(つづく)
2002年12月末日・Ⅰ 地方ロケの難点5 [第3章 主演女優探し篇]
Pから連絡。尾道ロケを希望するF社はかなり乗り気らしい。以前、彼が製作した映画にも投資していること。
何より「ストロベリーフィールズ」は大林映画のテイストがあるので、それなら尾道ロケで・・・という。観客にも、分かりやすいとのこと。
それが絶対条件。受け入れなければF社は乗らないとのことだ。そうなると現在は乗り気のPも落胆し、D社も降りてしまう可能性がある。
それでなくても 主演女優がなかなか決まらず、難航している。
Pは大林監督に監修をお願いするために事務所に連絡。「年内に返答します」と言っていたC子の事務所からの連絡は、年末の仕事納めが済んでもなかった。
C子がダメになれば、尾道ロケはさらに重要になるだろう・・・・でも、僕は田辺の町で撮影したい・・・(つづく)
2002年12月16日Ⅳ 地方ロケの難点4 [第3章 主演女優探し篇]
交通費だけではない。宿泊費も必要。1泊1万円だとすると、100人で100万。映画の場合撮影は1か月。×30日として、3000万円!
食事もロケの場合は朝、昼、晩と出すのが決まり。そうなると、映画を撮る以外で5千万以上の出費が必要。1億円程度の作品だと、半分が消える。
これが大阪でなく、別の地方都市だともっと経費がかかる。だが、地方ロケをやめて都内撮影に変更すれば、その膨大な出費がほとんどゼロになる。
そうすると予算が大幅に削減できたり、別のことにお金を使える。巨大なセットを作るとか、CGでエイリアンを描くとか、1ランク上の有名タレントを起用する。その方が映画の中身がおもしろくなりヒットに繋がる。
つまり、その地方でなければならない理由があり、それが観客の動員に繋がらなければ、地方ロケする意味はない。制作会社もその手の企画は受けない。
京都、奈良、北海道という人気ある町ならまだ理解もあるのだが、「和歌山県の田辺で撮影したい!」というと最悪。「それ、どこにあるの? そんなころでロケしてどうするのぉ?」と言われて終わる。
しかし、尾道であれば話は違う。大林宣彦監督の映画で有名。映画ファンにアピールする。
何十軒も製作会社を訪ね、ようやく田辺ロケを受け入れてくれたのが今回のD社。が、そこでもロケ地変更の要求が出てきたのである・・。
会社サイドに立てば当然のことではあるが、僕は古里で撮影をしたい。どうすればいいのか・ ・・。(つづく)
2002年12月16日・Ⅲ 地方ロケの難点3 [第3章 主演女優探し篇]
どーしても、あの木造校舎(写真・下。田辺市の東陽中学校舎)で撮りたい。長年、そう思い続けていて、書き上げたのが「ストロベリーフィールズ」という物語。これこそ田辺で撮るに相応し い映画だと感じた。
が、その田辺市ロケというのが営業時からのネックとなり、難航していた。というのは、映画作りの問題が関わって来る。
ほとんどの映画会社は東京にあり、スタッフや俳優は東京近辺に住んでいる。
そのためにドラマや映画は東京近辺で撮られることが多い。もちろん、首都であり都会だから舞台になるということもあるが、本当のところは経費。
近隣で撮れば朝、渋谷や新宿に集合してロケバスに乗って移動。撮影して、夜に戻って来て解散すれば、宿泊費も交通費もいらない。
これが東京以外の町で撮影となると大変。大阪を舞台にするなら、新幹線で移動だ。スタッフ&キャストが東京ー>大阪を移動すると1人約1万5千円。往復で3万。100人いるとすると300万。
俳優は出番がないときは東京に戻るし、スタッフでも行ったり来たりの人もいる。なので、まず交通費だけでも500万円は見ておかないといけない。これだけではない。さらなる支出が待っている・・。(つづく)
2002年12月16日・Ⅱ 地方ロケの難点2 [第3章 主演女優探し篇]
しかし、今回の企画は「僕の古里・田辺で撮る!」というのがスタート地点。あの美しい風景の中で撮影したいという思いから始めた。
それを宣伝しやすいからと、尾道に変えていいものか?
ただ、他の映画会社を訪ねて散々言われたのも、その点。
「田辺なんて誰も知らないんだよ! そんな町で撮ってどうすんの? 横浜にしなよ!」
「関西でも、京都や奈良ならいい。でも、和歌山なんて誰も興味を持たないし、そんなところの映画なんて見たいと思わないでしょう?」
そういわれ続けた・・・。確かに和歌山はマイナー。田辺市という町を知る東京人は何人いるだろうか? でも、田辺には京都や奈良にはない良さがある。
昭和40年代の風景が今も残り、懐かしさと美しさがある。何より1900年代初頭に建てられた木造校舎の東陽中学がある・・。
だが、映画会社はビジネス。経費のかかることは拒否される。「田辺ロケ」というだけで顔を顰められた・・・・。(つづく)
2002年12月16日・Ⅰ 地方ロケの難点1 [第3章 主演女優探し篇]
D社のP(プロデューサー)から連絡があった。F社が「ストロベリーフィールズ」のシナリオを読み、興味を示したという!
「*千万円出してもいい!」
と言ってるらしい!! そうなるとD社と合わせて総額*千万円!!!!!!ただ、先方には条件があった・・・。
「大林宣彦監督が監修で、ロケ地を尾道にすること!」
ロケ地は田辺市で。ということで今回の映画はスタートしている。が、映画として宣伝を考えると、それではダメだという。
関東では知名度のない和歌山県にある、ほとんどの人が知らない田辺市。そこでロケするより、大林映画で有名な「尾道」の方が知名度があるし、話題になるので売りやすい。
これで大林監督が監修をしてくれれば、かなりの宣伝効果。主演アイドルのファン以外の層を呼ぶことができる。彼らはそう考えたのだ・・。(つづく)
2002年12月12日Ⅱ 第4候補D子! [第3章 主演女優探し篇]
そこでPから推薦されたのがD子。テレビドラマで活躍中の15才。
そういう展開は予想していたので、アイドル雑誌を毎月買って勉強していた。その先月号の表紙を飾った子だ。
C子より庶民的な感じ。元気がありそうなので、どちらかというと夏美役よりマキの方が近いかもしれない。
ルックスはいいが、演技が気になる。ビデオ化されている主演作品を借りようとするが、現在レンタル中!
毎日ビデオ屋に通ってチェックしている。そんなとき、Pから驚くべき提案の連絡があった・・。(つづく)
2002年12月12日Ⅰ 役を減らす? [第3章 主演女優探し篇]
「ファンタジーなんだから、幽霊と死神以外にも一角獣や妖精を出せ!」
・・・ということか? Pと話合ったが、そういう意味ではないと思える。「ストロベリー」は「ハリーポッター」とは違う・・。
あと、Pから、さらなるシナリオの直しを要求される。「役をもう少し少なくしてほしい」とのこと。両親役とかクラスメート役のことだ。
田辺市で撮影するとなると、小さな役でも東京から連れていくことになる。交通費や宿泊費、食費がバカにならない。
なるべく登場人物を少なくする必要があるのだが、削り過ぎるとドラマまで薄っぺらくなる。むずかしい問題だ・・。
同時にC子がダメだったときのために、第4候補を決めて置く必要があると言われる・・・。(つづく)
2002年12月12日Ⅰ C子への出演依頼 [第3章 主演女優探し篇]
僕の連絡でP(プロデュサー)は「No1人気のC子で行けるなら!」と即、C子が所属する事務所に連絡。
それから1か月。ようやく返事が来たと言われる。
「シナリオはとてもいい話で、出演できればと思う作品です。でも、C子はこの先、数本の映画出演がすでに決まっています。
それらのスケジュールとぶつからなければ可能。予定が決まり次第、改めて連絡。出演できるかどうか? を年内に決めたいと思います」
が、こうも言っていたと言う。
「ただ、物語にファンタジーが足りないんですよねえ・・」
んーーー意味が分からない。ラブストーリーが欲しいとか、笑いが少ないというのは分かるが、ファンタジーが足りないとはどういう意味か?
Pもよく分か らなかったという・・・。(つづく)
2002年11月某日・Ⅵ 女優C子、怪しむ! [第3章 主演女優探し篇]
C子はさらに不思議な顔をしながらも、答える。
「撮影は5日間くらいでした・・」
なのに、僕は「ああ、そんなにかかったんだ?」なんて答えてしまう。彼女は「この人・・・何者なの?」という顔!
これはマズイと思い。「ああ、泣けるいい話でしたね?」というと、彼女は、「ああ、そのことをいいたかったのか・・」と納得したように、 素直な笑顔で「ありがとうございます」と答えた。
この間、約20-30秒。そんなトンチンカンな拝謁式だった。終わるとすぐに退場させられて、すでにサインされた写真集を渡されてカーテンの外へ。
でも、いろんなことが分かった。彼女なら夏美を演じられる。そう確信した・・。(つづく)
2002年11月某日・Ⅴ 怪しい男 [第3章 主演女優探し篇]
なのに、アイドルの握手会初体験の僕は「撮影はど-だった?」なんてマニアックなこと聞いてしまったので、彼女は面食らったようだ。
C子ファンなら撮影はどうかより、映画の中の彼女がどうだったかを伝えるのが常識。なので、彼女は一瞬。
「この人・・・誰?」
という顔をした。が、コンマ何秒の世界で立ち直り、笑顔で撮影を思い出すように・・。
「もう、なんか・・・みんな楽しかったです・・・」
とコメント。僕はその戸惑いを察知しながらも、ずっとC子に手を握られていて緊張!!!機転が利かず、さらにこう聞いてしまう。
「で、撮影は何日間だったの?」
これもファンなら聞かない! 怪しいとしかいいようがない!(つづく)
2002年11月某日・Ⅳ ドキドキ! [第3章 主演女優探し篇]
もう、途中で帰ろうか?と思っていると、順番が来た。C子はさすがNO1アイドル。100万ドルの笑顔で微笑む。右手を差し出すと、彼女は両手で僕の手を握る。C子の手は柔らかくて、暖かい。
緊張が加速!!ああ、何か話さないといけない。しかし、15才の少女に両手で手を握られたまま話をするなんて!ドキドキ。混乱しながら、思いついたことを聞いてしまった。
「映画『****』の撮影はどーでした?」
その瞬間、C子は「えっ?」という顔をした。さっきのファンとの会話を思い出す。ああ、そうか、こういう場所では自分の思いを伝えるのが基本なんだな・・・。
「今回の写真集よかったです!」とか「映画の***でのC子ちゃんに感動しま
した!」とか・・。
ファンが自分の思いを伝える場で、彼女にインタビューする とこではないのだ!!! どうすればいい!?(つづく)
2002年11月某日・Ⅲ 拝謁式? [第3章 主演女優探し篇]
が、実は・・C子に対する知識はあまりなく、「****」という映画を見ただけ・・。何を聞けばいいのか?
それにしても会場の雰囲気は握手会というより、エリザベス女王との拝謁のような感じ!C子の前にはテーブルがあって、白いテーブルクロス。
その後で スーツ姿の年配男性2人が彼女をガード。前にも一人。何かあればすぐに阻止する体制だ。
あたりはシーンとして静まり返っていて、撮影も禁止で、まさに「ローマの休日」のラストシーンのような厳かさ・・・!緊張していると、すぐに 順番が回ってきた。
おまけにC子と握手するというより、手を握ったまま会話するという設定のようだ。それも、C子は相手の手を両手で握る。うわーーー。そんなの恥ずかしい!
(つづく)
2002年11月某日・Ⅱ 主演OK? [第3章 主演女優探し篇]
『ストロベリーフィールズ』主演女優の第3候補に上がったアイドルC子の握手会。長い列に並び、ようやく室内に入る。ガードマンに警護される彼女を見たとたん思った。
「夏美役・・・・OK!」
かなり夏美だと思えた。で、その辺を分析しようと、C子がファンと握手する風景を背伸びして見た。
握手会というのは、単に握手して・・・・。「がんばってください!」「ありがとうございます!!」というだけのものではなく、握手しながら何かを話さ なければならないようだ。
何を言えばいいのかと・・・前の人の言葉を聞いていると、こうだ。
「***という番組のC子ちゃん、よかったです。最終回まで見るのが楽しみです!」
ファンらしいことを言っている!(つづく)
2002年11月某日 握手会? [第3章 主演女優探し篇]
ついに、「ストロベリーフィールズ」主演第3候補のC子握手会、行った!場所は銀座にあるF書店。2階建ての大きな店。
当日は400人位のファンが押しかけ、書店の前の歩行者天国を埋めていた。集合時間の午後3時に行くと、整理券の順に番号を呼ばれる。
長い列に並び、1時間ほど待たされて書店へ。中に入ると一角がカーテンでし切られて、握手会コーナーが作られている。写真集を買い、整理券をもらって列にならばないと、外からは見えないようになっている。
数十分かかり列が進むと、カーテンの中の部屋に入る。10メートルくらい先、スーツ姿のシークレットサービスのような男性を両脇をガードされたC子がいた。
先日チェックしたグラビアより大人っぽく、印象が全然違う。幼さはなく、十五歳とは思えない感じ。健康的な女子大生というイメージ。
写真に写ると違ってしまうタイプか? それとも成長速度が早いのか? 列が動き、その部屋に入り、まじまじとC子を見る。こう思った・・・。 (つづく)
2002年11月15日 第三候補・C子 [第3章 主演女優探し篇]
「第3章 主演女優探し編」スタート
主演候補NO3のC子。今回も「オーディションに来い」という訳にはいかない人気者。
俳優も無名時代は月に何回もオーディションを受けに行って仕事をもらうが、人気者になると製作サイドの方がお願いにくる。
事務所はなかなか俳優には会わせず、正式な依頼があって始めてプロデュサーや監督はその俳優に対面するというのが最近の事情だ。
で、どうしようか?と考えていた。本人に会ったこともないのに、主演を依頼することはできない。
そんなとき知ったのがC子の握手会。これだ! 監督が女優に会うためにファンに紛れて握手会に行くのは少し情けない。
しかし、本人にナマで会わなければ映像や写真では、本当のよさは分からない!
昨日、その握手会の整理券をもらいに行と、彼女の写真集を買わねば握手はできないという。
仕方なく購入。もらった整理券の番号は「301番」。かなりな人気だ・・・。彼女はローティーンではNO1アイドル。が、Pはかなり評価しているようだった。
「太田さんが気に入れば、速攻で事務所にオファーします!」
そう言っている。彼としてはNO1人気のC子で行きたい・・・という思いがあるようだ。
が、握手会・・・かなり恥かしい。そう思いながら、C子に会いに出かける。(つづく)