この場面。主人公は谷村美月(12−終)上田マキ? 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
ちなみに、谷村美月演じるマキのフルネームがある。
上田マキ。
そして柔道部には必ず、部員の名前を小さな木の名札に書いて掛けてある。
もちろん、それも美術部さんに作ってもらった。
木の材質をロケハン時に調べ、同じもので少し他より目立つものを用意。谷村が稽古をしているシーンで、部室の背後にかけておいた。
その写真が下。
これは後日の撮影で生きて来る。
さて、柔道部シーン。後半は本来の主役・佐津川愛美が登場する!
(つづく)
上田マキ。
そして柔道部には必ず、部員の名前を小さな木の名札に書いて掛けてある。
もちろん、それも美術部さんに作ってもらった。
木の材質をロケハン時に調べ、同じもので少し他より目立つものを用意。谷村が稽古をしているシーンで、部室の背後にかけておいた。
その写真が下。
これは後日の撮影で生きて来る。
さて、柔道部シーン。後半は本来の主役・佐津川愛美が登場する!
(つづく)
タグ:小道具
この場面。主人公は東亜優!(5−終)セクハラ教師? 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
引き続き、美香(東亜優)が英語の教科書を読むシーン。撮影。
東京からクランクイン祝いに来てくれた友人がいたので、先生役で出てもらう。
美香が立って教科書を読んでいると、うしろからやってきて「はい。そこまで」と声をかける役だ。
そのときに、「はい」と言って東の肩を軽く触る。それが少し嫌らしい。なかなか、現実的でよかった。
裏設定として、セクハラ教師ということにしておく。あと、彼は本当に学校関係の仕事をしているので、俳優にはないリアル感がある。
ドキュメンタリー的な色合いが、より濃くなりよかった。
さらに弁当を美香が1人で食べるシーン。撮影。離れた場所では女生徒3人組。固まって弁当を食べる。それをうらやましそう美香が見るシーン。
東亜優はそんな悲しげな芝居をすると、台詞がなくても、とてもいい。
問題なく、東関係を撮り終える。移動して、柔道部でのマキ(谷村美月)のシーンを撮影する。
このシーンの主役は、谷村美月だ!
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館/マキ・イン・柔道部=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123689
東京からクランクイン祝いに来てくれた友人がいたので、先生役で出てもらう。
美香が立って教科書を読んでいると、うしろからやってきて「はい。そこまで」と声をかける役だ。
そのときに、「はい」と言って東の肩を軽く触る。それが少し嫌らしい。なかなか、現実的でよかった。
裏設定として、セクハラ教師ということにしておく。あと、彼は本当に学校関係の仕事をしているので、俳優にはないリアル感がある。
ドキュメンタリー的な色合いが、より濃くなりよかった。
さらに弁当を美香が1人で食べるシーン。撮影。離れた場所では女生徒3人組。固まって弁当を食べる。それをうらやましそう美香が見るシーン。
東亜優はそんな悲しげな芝居をすると、台詞がなくても、とてもいい。
問題なく、東関係を撮り終える。移動して、柔道部でのマキ(谷村美月)のシーンを撮影する。
このシーンの主役は、谷村美月だ!
(つづく)
「ストロベリーフィールズ」写真館/マキ・イン・柔道部=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/123689
この場面。主人公は東亜優!(4)ドキュメンタリー? 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
これ、いい換えると、ドキュメンタリーの撮影と同じ手法。
実際に授業をやっている教室に、カメラを持ち込み撮影するのと同じ。
台詞もなく。絵コンテもない。出演者は自由に動く。僕が「よーい、スタート!」と言ってから、「カット」というまで、延々とそれを続けてもらう。
こうして撮ることで、いかにもお芝居という感じではなく、リアルな教室シーンが撮れるはずである。
それを東亜優演じる美香を中心に撮るのだ。
やはり、今回の場面では説明がしにくいので、後日詳しく語る。が、地元エキストラの高校生諸君はなかなか自然な動きをしてくれた。
佐津川愛美、谷村美月、芳賀優里亜の主人公3人も、エキストラのみなさんと同じ立場で演じる。
見ていると、ちゃんと、それぞれのキャラを把握した上でアドリブをしていた。
東亜優も、なかなか。でも、現在は本物の中学2年生。日頃の学校生活の再現だから、ノープレブレムだろう。
(つづく)
実際に授業をやっている教室に、カメラを持ち込み撮影するのと同じ。
台詞もなく。絵コンテもない。出演者は自由に動く。僕が「よーい、スタート!」と言ってから、「カット」というまで、延々とそれを続けてもらう。
こうして撮ることで、いかにもお芝居という感じではなく、リアルな教室シーンが撮れるはずである。
それを東亜優演じる美香を中心に撮るのだ。
やはり、今回の場面では説明がしにくいので、後日詳しく語る。が、地元エキストラの高校生諸君はなかなか自然な動きをしてくれた。
佐津川愛美、谷村美月、芳賀優里亜の主人公3人も、エキストラのみなさんと同じ立場で演じる。
見ていると、ちゃんと、それぞれのキャラを把握した上でアドリブをしていた。
東亜優も、なかなか。でも、現在は本物の中学2年生。日頃の学校生活の再現だから、ノープレブレムだろう。
(つづく)
この場面。主人公は東亜優(3)成績は2番! 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
設定では、クラスで2番目に成績がいいのが、東亜優演じる美香(1番は理沙=芳賀優里亜なのです!)。
おまけに学級委員なんだけど、いろいろとうるさいので、(不良少女マキ=谷村美月を注意できるのは、美香のみ!)皆から少し疎ましく思われているという設定。
それを説明しつつ、美香の孤独を描くのが、このシーン。ああ、でも、ここはやはり、言葉で説明しても分かりにくいなあ・・・。
出来上がった映像を見れば、「ああ、なるほど!」と思えるのだが・・。
とにかく、そのシーン。設定だけを東亜優や生徒たちに伝えて、自由に演じてもらう。
カメラもこれまでとは違い三脚で固定せず、手持ち撮影。
じっとしておらず、いろいろと動く。ある程度のコースはカメラマンに伝えるが、あとは臨機横柄。
だから、生徒の誰が写るか?分からない!
(つづく)
おまけに学級委員なんだけど、いろいろとうるさいので、(不良少女マキ=谷村美月を注意できるのは、美香のみ!)皆から少し疎ましく思われているという設定。
それを説明しつつ、美香の孤独を描くのが、このシーン。ああ、でも、ここはやはり、言葉で説明しても分かりにくいなあ・・・。
出来上がった映像を見れば、「ああ、なるほど!」と思えるのだが・・。
とにかく、そのシーン。設定だけを東亜優や生徒たちに伝えて、自由に演じてもらう。
カメラもこれまでとは違い三脚で固定せず、手持ち撮影。
じっとしておらず、いろいろと動く。ある程度のコースはカメラマンに伝えるが、あとは臨機横柄。
だから、生徒の誰が写るか?分からない!
(つづく)
この場面。主人公は東亜優(2)主人公・夏美は脇役に? 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
本来の主演である佐津川愛美も、この場面では多くの出演者の1人。という面白い展開。
芳賀優里亜も、谷村美月も、クラスメートの1人という扱い。
ここの主役は、美香役の東亜優なのである。
学級会の司会をする東亜優。そのシーンから。台詞はない。
「美香。アドリブで・・『じゃあ、意見のある人。手を上げてください!』とかいうんだよ。学級委員のつもりで、好きにしゃべっていいから!」
そんな指導をした。演技指導ではない? でも、これでOK。
生徒たちは、おしゃべりをしたり、机に伏せて寝ていたり、窓の外を見ていたり、自由にしてもらうように説明。
そう。それによってリアルなクラス風景を描くと共に、学級委員の美香の立場を見せるのである。
(つづく)
タグ:アドリブ ドキュメンタリー手法
この場面。主人公は東亜優!(1)リアルな撮影? 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
以上の場面。ニューシネマ式で撮影する。
といっても、本日のシーンではその意味を説明し辛い。
適した場面は後日あるので、今回は簡単に紹介する。
1、学級会。2、授業中。3、弁当の時間。
それぞれをシナリオ通りに設定。教室に美香役の東亜優がいて、クラスメートがいる。
夏美役の佐津川愛美やマキ役の谷村美月も、理沙役の芳賀優里亜もいる。
が、これらのシーンでは美香(東亜優)が主人公となる。つまり美香視点で物語が進む。
(つづく)
といっても、本日のシーンではその意味を説明し辛い。
適した場面は後日あるので、今回は簡単に紹介する。
1、学級会。2、授業中。3、弁当の時間。
それぞれをシナリオ通りに設定。教室に美香役の東亜優がいて、クラスメートがいる。
夏美役の佐津川愛美やマキ役の谷村美月も、理沙役の芳賀優里亜もいる。
が、これらのシーンでは美香(東亜優)が主人公となる。つまり美香視点で物語が進む。
(つづく)
タグ:東亜優
午後からの撮影場面・紹介 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
午後からの撮影場面を紹介する。
まず、教室から。シーンは全て回想。
学級委員である美香(東亜優)の日常を描く場面である。
1、美香。学級会で司会をするが、皆、話を聞いてくれない。
美香がいくら注意したり、発言を求めても皆、しゃべっていたり無視したり。
2、授業中のシーン。
英語の授業で美香が当てられ、英語の教科書を読む。
3、弁当の時間。
クラスメートは皆、それぞれに友達と組になって弁当を食べる。が、美香だけは一人。
以上の3シーン。さきほどと同じ教室。
前のシーンと同じエキストラの方々に入ってもらって、東亜優を中心に撮影する。
(つづく)
まず、教室から。シーンは全て回想。
学級委員である美香(東亜優)の日常を描く場面である。
1、美香。学級会で司会をするが、皆、話を聞いてくれない。
美香がいくら注意したり、発言を求めても皆、しゃべっていたり無視したり。
2、授業中のシーン。
英語の授業で美香が当てられ、英語の教科書を読む。
3、弁当の時間。
クラスメートは皆、それぞれに友達と組になって弁当を食べる。が、美香だけは一人。
以上の3シーン。さきほどと同じ教室。
前のシーンと同じエキストラの方々に入ってもらって、東亜優を中心に撮影する。
(つづく)
ニューシネマ・スタイルとは何か?(下)2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
ジョン・フォード。ウイリアム・ワイラー。ジョン・スタージェス。フランク・キャプラ
巨匠たちの作ったハリウッド映画は、確かに素晴らしいし、面白い。
でも、巨匠たちの映画より、アメリカン・ニューシネマは、もっと身近で自分の世代の映画だと感じた。
決して高額な製作費はかかっていないし、豪華なセットも出て来ないけど、その圧倒的なリアリズムと、その感性。「僕が感じていたものと同じだ!」と思えた。
自分の中で大好きな「ハリウッド映画」と、「アメリカンニューシネマ」が溶け合う。
自主映画時代から、その両方のよさを生かす撮影方法が僕のスタイルとなった。
太田作品のほとんどは、それが基本。午前中はハリウッド式だったが、午後は「ニューシネマ」それぞれにどのような場面で使い、どのような効果があるか?
簡単には説明できないので、それぞれのシーンで機会あるごとに触れて行く。
(つづく)
巨匠たちの作ったハリウッド映画は、確かに素晴らしいし、面白い。
でも、巨匠たちの映画より、アメリカン・ニューシネマは、もっと身近で自分の世代の映画だと感じた。
決して高額な製作費はかかっていないし、豪華なセットも出て来ないけど、その圧倒的なリアリズムと、その感性。「僕が感じていたものと同じだ!」と思えた。
自分の中で大好きな「ハリウッド映画」と、「アメリカンニューシネマ」が溶け合う。
自主映画時代から、その両方のよさを生かす撮影方法が僕のスタイルとなった。
太田作品のほとんどは、それが基本。午前中はハリウッド式だったが、午後は「ニューシネマ」それぞれにどのような場面で使い、どのような効果があるか?
簡単には説明できないので、それぞれのシーンで機会あるごとに触れて行く。
(つづく)
ニューシネマ・スタイルとは何か?(中)2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
それ以前のアメリカ映画。ほとんどハリウッドのスタジオで撮影されていた。
が、外へ出て、まるでドキュメンタリーのように、撮ることで、これまでとは違う新しいスタイルが生まれる。
それがアメリカン・ニューシネマ。
代表作はやはり「イージーライダー」。ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー出演。スタッフと旅しながら作った映画。
途中で祭りがあれば、物語に祭りを取り入れる。
それによって、時代感とリアル感の出た新しい感覚の映画となった。当時の若い世代が圧倒的に支持。
僕はひと世代あとだが、それら作品には非常に強いショックを受けた!
(つづく)
ニューシネマ・スタイルとは何か?(上)2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]
午前中の撮影は全てハリウッド方式。
だが、東亜優がメインとなる午後からのシーンは、別のスタイルを取る。
あえて言えば、「ニューシネマ方式」。「ヌーベルバーグ方式」と言ってもいい。
それらはドラマティックに見せることができる「ハリウッド式」とは違い、リアルに自然に見せることに重きを置く。
「ニューシネマ式」というのは「アメリカンニューシネマ」スタイルの撮影方式。
1960年代後半から1970年代前半に作られた脱・ハリウッドを実践した映画の数々。
「イージーライダー」「俺たちに明日はない」「明日に向かって撃て!」「いちご白書」「バニシング・ポイント」
等の作品がアメリカン・ニューシネマと呼ばれた・・・。
(つづく)
だが、東亜優がメインとなる午後からのシーンは、別のスタイルを取る。
あえて言えば、「ニューシネマ方式」。「ヌーベルバーグ方式」と言ってもいい。
それらはドラマティックに見せることができる「ハリウッド式」とは違い、リアルに自然に見せることに重きを置く。
「ニューシネマ式」というのは「アメリカンニューシネマ」スタイルの撮影方式。
1960年代後半から1970年代前半に作られた脱・ハリウッドを実践した映画の数々。
「イージーライダー」「俺たちに明日はない」「明日に向かって撃て!」「いちご白書」「バニシング・ポイント」
等の作品がアメリカン・ニューシネマと呼ばれた・・・。
(つづく)