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映画監督とロケ弁当(6)裏切りご免? 2005/9/17 [撮影初日(八)後半戦]

死人/ロケ弁2ーs.jpg
(ロケ弁紹介シリーズ。写真上。映画「死びとの恋わずらい」の弁当。後藤理沙/松田龍平・出演。5年ほどまえの映画。僕はメイキングを担当した)

 またスタッフというのは、職人気質な人が多い。

 監督が真剣さを示さないと、全力でかかってくれない。

 「この監督。いい加減だなあ・・」と思われると、適当にあしらう人もいる。
 
 「こいつ分かってないなあ・・ダメだこりゃ!」と感じると、とにかく早く撮影を終わらせようとする者もいる。

 それを見極めるのが初日! 今日だ。

 でも、「若いのになかなか、やるなあ!」と評価すれば、「この監督ならいい作品を作ってくれそうだ・・」と期待感を持ってくれれば・・。

 もの凄い力を発揮してくれる! 全力でかかってくれる。

 その辺。戦国時代のサムライと同じ。大将にビジョンとやる気を見いだせば、天下統一のために戦う。だが、ダメだと思えば「裏切りご免!」の世界。

 今日、初日、スタッフは僕の「やる気」「実力」「指導力」を見極めようと、厳しい視線を注いでいるはず・・。

 監督が俳優の力量を見極めようと、冷酷に芝居を見るように・・・、

 スタッフも監督の「力量」を見極めようと、冷めた視線をぶつけてくる。

 その視線はレーザービームのように、体を突き刺す。そして、もの凄い重さでのしかかって来る・・・。


 (つづく)





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