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撮影4日目(三)高山寺 ブログトップ

鉄男VS春美(下)2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 鉄男役の波岡一喜君。そして春美役の三船美佳さん。

 交わす言葉は少ないが、2人が向かい合うと緊迫したものがあった。

 三船さん。思わず「嘗めたら、いかんぜよ!」と言い出しそうな迫力。

 波岡君も、「姉御。死んでもらおか!」と叫んで銃を取り出しそうな感じ。

 いやいや、それは個人的な印象だが、何かを抱えた同士が対面した緊張感・・。
 
 かなりよかった!

 写真上は、鉄男が夏美の母と話すシーン。その場面をお見せできず残念。

 こんな感じで撮影はどんどん進んだ!

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鉄男VS春美(上)2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 現実感を重視。本物のお坊さんがお経を上げる。

 一般の方々が慰問客として出演。

 その中に演技派の俳優たち。これがうまく行った。

 とてもファンタジーとは思えない、文芸映画のような場面になる。

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 お経のシーンのあとは・・。

 鉄男VS春美! 波岡一喜VS三船美佳!

 ここも青春ファンタジーというより、文芸映画か? 極道映画(?)のような迫力が出た。
 
(つづく)

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お通夜の撮影はつづく! 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 撮影は続く。

 お通夜のシーン。50人位の地元の方が参加。

 現実感のある雰囲気が漂う。お坊さんも本物!

 夏美役の佐津川愛美。事故で1人生き残った設定。頭には包帯。

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 その隣には喪服がとても似合って、極妻とさえ言える貫禄の三船美佳。

 その隣に母親・冬美役の吉行由実。

 そのまわりに、エキストラで来た地元の方に座って頂く・・。

 さらに、後方には先生役の俳優さん。最後列には鉄男役の波岡一喜という配置である。

 (つづく)

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青春ファンタジーはリアルに?(9ー終)死の感じ方 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 お通夜に参加した人たちが画面に映るだけで、観客はこう感じてくれる。

 「マキの親戚?」「理沙のおばあちゃん?」「美香の隣の家の人かな?」・・・。

 マキ(谷村美月)たちが死んだことで、さまざまな人たちが、悲しんでいる姿を見てらうことができる。

 人が死ぬというのは、そういうこと。

 多くの人が悲しむ。その光景を見せることで観客は「死」を実感するのだ。

 今回の「ストロベリーフィールズ」。ジャンル的にはファンタジー。

 だが、テーマを描くために、リアルな表現が大切。

 それによって、その世界観。少女たちの気持ち。伝わるはずだ。

(つづく)


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青春ファンタジーはリアルに?(8)お通夜 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 そんな意味で、このお通夜のシーン。大切だった。

 そして結果、非常にうまく行った。

 地元の方々が参加してくれたこと。これが大きい! 現実感を与えてくれた。

 老若男女。さまざまな世代の方が来てくれた。

 それらの方々が画面に映るだけで、観客はこう感じてくれる・・。


(つづく)


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青春ファンタジーはリアルに?(7)死の表現 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 今回の作品で大切なこと。いくつかある。

 中でも「死」というものをしっかりと描かなければならない。

 「死」が悲しいものであり、永遠の別れであることを描くこと。

 だからこそ、幽霊になってでも、この世に再び帰って来る喜び。

 そして、また、あの世に行かねばならない「悲しみ」が伝わる。

 その辺の描写を疎かにしてはダメ。

 「主人公が死にました」=>「幽霊になりました」=>「帰って来ました」と事実を並べて描くだけでは、「それが何?」という印象しか与えない。

 だからこそ撮影に時間や製作費がかかっても、

 お通夜や葬式のシーンは、しっかりと描かねばならない。

 それによって「命」「死」というものを表現しなければ、「悲しみ」や「喜び」を伝えることもできないのである・・・。

 (つづく)

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青春ファンタジーはリアルに?(6)大切なこと 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

高山寺、夕方.jpg
 
犠牲者のシーン。避難する場面。なくても物語としては、成り立つ。

 が、そんな描写があることで、「現実にはいない怪獣ゴジラ」をリアリティを持って感じられたのだ。

 「SF」や「ファンタジー」というジャンル。

 現実離れした物語だからこそ、現実感を持ち込まねばならないのだ。

 それによって荒唐無稽な物語をリアルに感じさせ、その世界に引き込む。

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 だのに作り手が勘違い。

 「荒唐無稽な話だから、リアリティは必要ない」


 と考えがち。日本映画でファンタジーが成功しない背景だ。

 今回の「ストロベリーフィールズ」。その辺を注意。現実感に拘りたい。
 
(つづく)


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青春ファンタジーはリアルに?(5)ゴジラの崩壊 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 「人々が逃げるシーン」と「ゴジラが建物を壊すシーン」。

 「どちらが派手」で「観客が喜ぶか?」というと、もちろん後者。

 だから、その種のシーンが増えていった。

 おまけに逃げ惑うシーンは、エキストラが大量に必要。お金も時間もかかる。

 (ある時期は以前の作品の1場面を再利用したりもしていた)

 観客も喜ばない。次第になくなった。

 でも、人々が逃げるシーンがあったから、リアリティが強まったのだ。

 また、ゴジラの犠牲になった人々の描写。

 怪我をした人。死んだ人。病院に収容し切れずに広い部屋に並べて寝かされる。

 まるで戦争中。そんなシーンが、ゴジラの凄さや脅威を感じさせた。

 が、1作目の「ゴジラ」以外ではほとんど描かれていない。

(つづく)

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青春ファンタジーはリアルに?(4)ゴジラ 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

 別の話で説明する。

 SF映画というと荒唐無稽な話だと思いがち。実際にはあり得ない話。

P1020158_1.jpg

 日本を代表するのは「ゴジラ」シリーズだろう。

 しかし、シリーズを追うごとに面白くなくなっている。

 なぜか? 旧シリーズは子供向けになっていったということもあるが、一番の原因は描き方だ。

 本多猪四郎監督の「ゴジラ」は本当にリアルだった。現実感があった。

 ゴジラが現れると避難する人々がいた。

 でも、シリーズを追うごとに、そのシーンがなくなっていった。

 ゴジラが建物を壊すシーンのみになって行く・・。

 (つづく)

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タグ:ゴジラ
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青春ファンタジーはリアルに?(3)幽霊もの 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 基本的に日本映画はSF、ファンタジーが苦手。

 特にファンタジー。数も少ない。

 アメリカ映画ではたくさん作られている幽霊ファンタジー。日本ではまだまだ少ない。(注・2005年度の記述。その後、数多く作られるようになる)

 その上、問題が多い。

 死んだ人が幽霊になって帰って来る。必ず再び別れがある。だから悲しい。

 でも、「別れ」だけを強調しても感動は生まれない。

 また、日本映画はファンタジーというとコミカルに描いたり、リアリティを重視しなかったりする。

 それが失敗の原因。この手のファンタジーはリアリティがとても大切なのだ。

 「えー?ファンタジーでしょう? 実際にはあり得ない話で、何でリアリティ?」

 そう思う人も多いだろう。でも、大切なのだ!説明する。

(つづく)

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青春ファンタジーはリアルに?(2)刑事もの 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 よくドラマや映画を見ていて感じること。

 登場人物が何人死のうと現実感がなく、悲しくない。

 昔見ていた刑事ものの殉職シーン。

 「これで涙を誘い、視聴率を上げようとしているんだろうなあ・・」

 なんてことを思った・・。

 そう思わせてはダメ。

 ドラマにリアリティがなく、「しょせん作り物」と感じさせるものがあるからだ。

 今回の映画「ストロベリーフィールズ」。その辺に拘りたい。

 ジャンルは「青春ファンタジー」だが、現実感を失うと本当に絵空事になってしまう。

(つづく)

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青春ファンタジーはリアルに?(1)大切なこと 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

お通夜s.jpg

 全員がスタンバイしたところで、まず、お経のシーン。

 お坊さんにお願いして、お通夜に相応しい短めのお経を上げて頂く。

 エキストラの皆さん。そして、俳優たちは、その間。本当にお通夜に来た気持ちで手を合わせてもらう。

 その間にカメラマンさんに、引き絵。より絵。等。いろいろと撮ってもらう。

 或る意味で、これはドキュメンタリー。

 本物のお通夜にお邪魔して、撮影したのと同じ状況なのだ。

 というのも・・。大切なことがある。


(つづく)

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世間話の理由(下)2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

 と、京子先生役の伊藤さんがいた。

 凄くできる女優さん。何も言わなくてもいろいろと考えて演じてくれる。

 東陽中学の撮影でも、アドリブまで飛び出し言う事なしだった。

 が、撮影が始まってから、ほとんど話していない。

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 その上、シャイな人。緊張しているだろうなあ・・と思い、声をかけた。

 「伊藤さ〜ん! 調子はどうですかあ?」

 そういいながら近づく。と、もの凄く緊張して、間髪入れずに。

 「はい!!!!!大丈夫です!!!!!!」

 休憩時間でリラックスしていたのに。僕が声をかけたばかりに、余計緊張させたようだ。

 出番前は集中。凄くセンシティブになる俳優さんもいる。

 話すと余計に緊張させそうで、切り上げる。伊藤さん。すみません・・。

(つづく)

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世間話の理由(上)2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 お通夜のシーンの前、準備ができるまで旧本堂の外に出る。

 監督業というのは、本当に忙しく、俳優さんと世間話をする暇もない。

 いや、世間話をしたいのではない。
 
 世間話をすることで、その俳優の調子やテンションを知ることができる。

 心細く思っていたり、落ち込んでいたり、演技で悩んでいたりすることもある。

 ちょっと、声をかけて話すことで解決したり、うまく行ったりする。

 そんな会話で、あとの芝居がうまく行ったりすることもある。

 と、見ると・・。

 (つづく)

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三船美佳×波岡一喜=!(4) 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 と、見ると旧本堂の裏で、波岡一喜君が不良少年のようにタバコを吸っている!

 声をかけた。

 波岡君はすでに台本を読み、その想定で心の準備をしている。

 撮影直前に変更しても大丈夫か? 聞くと、こう言った。

 「その方がええですよ! 三船さんとの絡みあった方が、俺も面白いですし!」

 さすが波やん。分かってる!

 よし、決まり! 本番はそれで行く!

(つづく)


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三船美佳×波岡一喜=!(3) 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 昔のヤクザ映画。

 高倉健と鶴田浩二が出会うだけで、「おー」という感動があった。

 大河ドラマの「独眼竜政宗」では、渡辺健と勝新太郎が出会うシーンが圧巻。

 「男はつらいよ」でも、渥美清と三船敏郎が出演したエピソード。

 同じ画面に、2人が映るだけでも嬉しくなった。

 いい俳優の共演は足し算ではなく、かけ算になるのだ。

 そこで鉄男(波岡一喜)と春美(三船美佳)。会話する部分を作る。

 春美は鉄男を無視するので、正確には会話ではない。

 が、いい役者同士。面と向かうだけでも火花が散る。

 それを実践したい!

(つづく)

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三船美佳×波岡一喜=!(2) 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 が、クランクイン直前の大波乱(困ったちゃんがいたのだ・・)。

 シナリオを、短くせねばならなかった。

 繋がりを示す場面。カットせざるを得なかった・・・。

 そのまま、ドタバタとクランクイン。

 鉄男と春美。会話を交わさないままになっていた。

 これはもったいない。

 物語としてだけではなく、実力も存在感もあるこの2人が絡むシーンを見たい。

(つづく)

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三船美佳×波岡一喜=!(1) 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 波岡一喜君。この数日間、とてもいい!

 期待以上。いちご娘たちの兄貴分として、大活躍。

 今でもかなりの人気俳優だが、この先さらにブレイクするに違いない。

 とてもいい役者だ。

 そして三船美佳さん。こちらも凄い。出演、初日から凄い存在感!

 こんな2人と仕事できること。監督として、ほんと嬉しい。

 なのに、このお通夜のシーン。何と!この2人が会話を交わす芝居がない。

 物語設定では、波岡君演じる鉄男と三船さん演じる春美は・・

 「同級生」という設定があるのにだ!


 (つづく)

波岡一喜君/これまでの物語=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2007-12-30-17

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タグ:波岡一喜
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極道の妻? 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

喪服.jpg
 
 三船美佳さん。喪服で登場。
 
 また、黒い着物がよく似合う!
 
 まだ、若いのにもの凄い貫禄。思わず・・。

 「おーーーー、極道の妻みたいだねえ!」

 「何、いってんですかぁ!」

 と、三船さんに笑って返された。でも、組長の葬式シーンといってもいい感じ。

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 さすがに三船さん。存在感が凄い。

 「姉さんは、こちらにお座りください!」

 とか、言うとまた笑われた。

 ラブコールを送り、出演してもらった三船さん。

 凄い女優さんだというのは分かっていたが、やはり素晴らしくいい!

 で、あることを思いついた。


(つづく)


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ほぼ、オールスターキャスト 2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 さて、お通夜のシーン。

 三船美佳さん。吉行由実さんだけではない。

 先に出演してもらった先生役の俳優さんも総登場。

 長塚先生役の並木史郎さん。京子先生役の伊藤裕子さん。

 そして鮭山先生役。地元から出演の泉清さん。

 全員。喪服を来ての出演。

 いちご娘。からは夏美の佐津川愛美さん。

 鉄男役の波岡一喜君。子分たちは地元の若者たち。

 この場面、かなりオールスターメンバーである。

(つづく)

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吉行由実さん登場(下)2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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「ストロベリーフィールズ」製作のために、走り回っていた2年前・・。

 「大林組の撮影現場の経験し、何かを学んでほしい・・」

 と、大林監督が声をかけてくれた。それが「理由」のメイキングの仕事。

 巨匠の演出ぶりを間近に見せてもらい。いっぱい学んだ。

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 そして今、自分の撮影現場に立っている・・。

 そのときに吉行さんとは撮影でご一緒した。大林組の同期生である。

 大林映画の影響下にある僕の作品のことも、よく理解してくれている。

 こういう女優さんが出演してくれると、監督はやりやすい!

 その吉行さんも、このお通夜の場面から登場だ。

(つづく)

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吉行由実さん登場(上)2005/9/20 [撮影4日目(三)高山寺]

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 もう1人。この場面から登場する女優さんがいる。

 吉行由実さん。

 「発狂する唇」(佐々木浩久監督)。「呪怨」ビデオ版(清水崇監督)。「D坂の殺人事件」(実相寺昭雄監督)等に出演した女優さん。

 夏美(佐津川愛美)と春美(三船美佳)のお母さん役を演じてもらう。

 母親役といっても、実は吉行さん。まだまだ若いので少々申し訳ない。

 仕事でご一緒する前から飲み会でよくお会いした。

 2人とも若い頃から、大林宣彦監督の作品のファン。話が合うので、いつも尾道映画の話で盛り上がっていた。

 その後、不思議な縁で、当の大林監督の新作「理由」に2人とも参加することになった。

 吉行さんは女優として、峰岸徹さんと夫婦役。

 僕は大林監督から直に依頼を頂いて、メイキングを担当することになった。

 (つづく)

 吉行由実さん出演までの物語=>http://t-ota.blog.so-net.ne.jp/2008-03-17-1

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