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撮影初日(七)教室Ⅱ ブログトップ

午前中の撮影は終了!(4−終)スケジュールを考えると 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 ここ東陽中学の撮影ができるのは、休日である本日の土曜と明日の日曜だけ。

校舎(横からL.jpg

 月曜からは授業がある。撮り残しが出ても撮影はできない。

 その次の土日は、また別の撮影予定もある。

 それに本日と同じエキストラの子たちに、もう一度来てもらうのも大変。

 そう考えると、教室シーンは今日中に撮らねばならなかった。

 それを午前中のみに終えたこと。少々ホッとしている。

 午後からはまた別の校内シーン。でも、その前にお弁当である!

(つづく)



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午前中の撮影は終了!(3)地元俳優たちの力 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 
 そしてそして、地元俳優陣。

 理沙の取り巻き・ラン・スー、ミキ、ミー、ケイたち。

取り巻き.jpg

 初めての映画撮影なのに、この子たちも誰も台詞もタイミングもとちらなかった。

 鮭山先生役の泉さんも、堂々たる存在感を見せてくれる。

鮭山先生ss.jpg

 つまり、誰一人。大きなミスをしたり、台詞を間違えたり、タイミングを外したりする俳優がいなかったのである。

 これは非常に大きい。誰かが台詞を間違うと、そのショットは最初からやり直し。倍の時間が必要になる。

 続けてミスすれば3倍。

 こうして撮影時間はどんどんと長くなる。ヘタすると、午前中で教室シーンを終えることができなかっただろう・・。

(つづく)

 
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午前中の撮影は終了!(2)俳優たちの力 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 映画撮影をするカメラマンにも、いろんなタイプがいる。

 撮るのは早いが、美しい絵が撮れない人。

 遅いが素晴らしい映像を撮る人。遅い上に、ろくでもない絵を撮る人。

 そんな中で今回お願いした三本木久城さんは、早くて、美しい絵を撮る凄腕。

sannbongipohtoーs .jpg

 教室シーン。午前中に撮り終えることができたのは、彼の力が大きい。

 さらに俳優陣の力。並木史郎さん。伊藤裕子さんらベテラン勢。本当に何もいわなくても高いレベルの演技を何度もしてくれる。

教師3人1.jpg

 ベテランでもハリウッド式は、なかなか大変。でも、問題なくこなしてくれた。
 
 そしていちご4人娘たちも、誰一人NGを出さずに芝居。

 (つづく)



タグ:三本木久城
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ついでに、前半戦の図も! 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 ついでに、前半戦の撮影見取り図も掲載。

 これだけ入り組んだ撮影だが、完成した作品になると5分ほどのシーンになる。

 撮影とはいかに時間がかかり、面倒で、複雑だが、見るときはあっという間かが良く分かる。

 料理と同じかもしれない。おいしいラーメンは何日も前からスープを作り始めるが、食べるのは数分。

 映画も同じだ。


撮影図面(前s.jpg

(つづく)

9938366.jpg
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後半戦の図面 もう一度! 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 これで何とか、教室シーンの後半戦も撮りきった!

 以下が教室シーン後半戦の撮影見取り図。なかなか、複雑! これだけのショットで教室シーンを撮影した。
 

撮影図面(後半s.jpg

(つづく)
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芳賀優里亜の実力!(7ー終)プロ根性 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 理沙役の芳賀優里亜。

 朝から体調がよくなくて、撮影前に病院に行って来た。そう、関係者から聞いていた・・・。

 立っているだけでも大変。できれば、横になっていた方がいい・・。

チョーク.jpg

 でも、撮影初日。無理を押して参加した。僕も様子を見ていて、あまりに厳しいようなら、途中で休ませようとかと思っていた。

 ところが芳賀。一度たりとも、辛そうな様子を見せずに芝居を続けた。

 いや、本当は辛かったのだと思う。まわりの人に気を使わせないように・・・耐えていたのだろう・・・。

 そして先に書いたように芝居も一切、問題なし。いや、素晴らしかった。

 「体調が悪いので、こんな演技になりました・・」ということは全くない。どの場面も見事に理沙を演じている。

 芳賀優里亜。まだ17才だけど・・本物のプロフェッショナル。大した子だ。

 そんな子が、僕の映画「ストロベリーフィールズ」に出演してくれたこと。嬉しく思う!

 (つづく)




関連?ー>http://ameblo.jp/4609/day-20080806.html



タグ:芳賀優里亜
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芳賀優里亜の実力!(6)プロフェッショナル 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 
 さて、そんな芳賀優里亜の演技は・・・。

 見事だった! 

芳賀マジックs.jpg

 付け加えた台詞で「あなたねぇ!」と夏美に迫らなくても、見ていて十分に「頭に来て思わず立ってしまった」という感じが伝わる。

 芳賀が「大丈夫です」と、自信を持って言っただけのことはある。

 一般的にどうしても美形で可愛い女の子やモデル出身の子は、ビジュアル的だが演技的が弱いことが多い。

 顔は今イチな女優さんが、演技派と言われることも多い。

 が、芳賀優里亜。ルックスもいいが、演技もかなりなもの。天が二物を与えた子なのかも。

 なかなか、大した子である!

 実はもうひとつ感心したことがある。

(つづく)


こんなの見っけ!ー>http://ameblo.jp/4609/day-20080803.html



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芳賀優里亜の実力!(5)果たして?  2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 夏美(佐津川愛美)が「応援に行く!」と、立ち上がる。

 それを見た理沙役の芳賀優里亜がムッとして立ち上がり、夏美を睨む。

夏美と理沙 教室.jpg

 それを見た京子先生役の伊藤裕子さんの台詞。

 「理沙も行ってくれるの?」

 ハッとして、京子先生を見る芳賀優里亜。「しまった・・」という表情。

 「私は・・・・」

 京子先生。「うれしい。じゃあ、3人に拍手!」

 と、理沙まで、マキの応援に行かねばならなくなる。

 さて、そんな一連の芳賀優里亜の演技は・・・?

(つづく)


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芳賀優里亜の実力!(4)プロフェッショナル?  2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 現役女子高生の俳優というのは、どうしてもプロ意識が低いことが多い。

 打ち合わせでも撮影でも、クラブ活動のノリだったりする。

 同世代の子とおしゃべりに夢中になったり、演技より休憩時間にエネルギーを使いがち。

黒板s.png

 そんな子が多い中、芳賀優里亜はいつももの静か。本読みのときも、立ち稽古のときも、休み時間にはしゃいだりしない。

 芝居を始めると役に成り切るが、それ以外のときは女子高生というよりも物静かな大人の女性だ。

 控えめで、わがままを言ったり、強い自己主張をしたりしない。話方もおとなしい。

 でも、このときの芳賀の言葉は、自信に満ちていた。

 「大丈夫です」

 決しておごったいい方ではないが、説明的な台詞を加えなくても十分演じてみせます。

 そんな強い意志を感じた。なら、やってもらおう。本番に入る。

 「よーーーーーーい。スターーーーーート!」


(つづく)



芳賀優里亜演じる理沙が好きだった夕陽=>  「ストロベリーフィールズ」写真館http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/115463




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芳賀優里亜の実力!(3)自信?  2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 理沙役の芳賀優里亜に近づき、声をかけた。

 「理沙の、ここの演技。難しいから。席を立つとき、夏美に『ちょっと、あんたね!』と小さい声で言ってもいいよ?」

 そうすれば観客は、「理沙がマキの応援に行くために立ったのではなく」、「夏美に詰め寄るために立ったこと」が確実に分かる。

 でも、芳賀優里亜。意外な反応を示す。

 「台詞なくても、大丈夫です」

 間髪入れずにキッパリと答えた。ということは、芳賀はこの演技がむずかしいことは把握している。

 もし、むずかしい演技でないと思い込んでいたなら、「何で監督は、そんな提案をするのだろう?」と疑問に思うはず。

 すぐに答えることはできない。それを芳賀は答えた。

 ということは、難しい演技であることはすでに承知。その上で「私はそれを十分にこなす事ができます!」という意思表示だ。

 強い自信の現れ。考えた・・。


(つづく)



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芳賀優里亜の実力!(2)難しい表現 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 ヘタすると、理沙は「私もマキの応援に行きます!」と立ち上がったかのようにも見える。

 実際に京子先生(伊藤裕子)はそう誤解。「理沙も行ってくれるの?」という場面でもある。

教師3人1.jpg

 が、観客が見たときには「夏美、約束が違うでしょう?」と詰め寄ろうと立ち上がったように見えなければならない。

 この場面の要は理沙だ。演じるは「仮面ライダー555」等で活躍した芳賀優里亜。

 子役時代から活躍。「セブンティーン」のモデルも務める17才。

 その段取りを芳賀に説明した。かなり難しい演技が必要。台詞はなく、タイミングと表情だけで表現せねばならない。

 でも、芳賀から不安が感じられない。

 「自信あるのかな? いや、演技がかなりむずかしいことに気づいてないので、不安を感じてないこともあるな・・」

 聞いてみた。


(つづく)



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芳賀優里亜の実力!(1)難しい演技  2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 とても難しいシーンが、ある。

 学級委員の美香(東亜優)が立候補したことで、内気な夏美(佐津川愛美)もマキの応援に行こうと立候補する場面。

 佐津川が演じる夏美が「はい!」と言って立ち上がったとき、隣の席の影番・理沙(芳賀優里亜)はムカッとする。

 理沙はもともとマキが嫌い。(その辺の理由と過去は、物語の展開と共に解き明かされる)
 
 なので、インターハイに出場という話を事前に聞いて、マキのイジメを考えた。

 もともとマキは嫌われている。応援に行くという生徒は少ない。

夏美と理沙 教室.jpg

 ただ、友達のいない夏美は、マキに憧れているところがある。ときどき、柔道部に行ってマキの練習を8ミリで撮影している。

 そんな夏美が万が一、「応援に行く」と言わないように、理沙は取り巻きを使い脅迫しておいたのだ。(そのシーンは先に撮影)

 その脅迫の意味。当然、理解して立候補しないことを了承していると思えたのに、夏美は「応援に行きます!」と言い出す。

 理沙は思わず、立ち上がり夏美に詰め寄る。

 この芝居・・・・簡単そうに見えて、とてもむずかしい!

(つづく)



「ストロベリー」写真館/理沙の思い出ー>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/115475




タグ:芳賀優里亜
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撮影中に監督が考える事/俳優編(12ー終) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 ただ、俳優を選ぶ基準は「演技がうまい」という一点だけではない。

 個性、背景、経験も重要。他の俳優との相性や性格も大切。

 僕が選ぶ基準はかなり他の監督とは違うので、「なぜ、彼なんだ?」と思われることがよくある。

 でも、完成した作品を見たとき、皆「あーなるほどなあ〜」という。ただ、それが現場で分からないことが多い。

 鮭山先生役の泉さんも、そんな観点で選ばせてもらった。が、その辺を伝える機会がなかった。

 そのことで、泉さん。不安を感じながら芝居をしているように思えた。

 とは言え、取り巻きグループと共に、皆、合格ライン以上の芝居。我が古里の人々は本当に芝居心がある・・。

取り巻き.jpg鮭山先生ss.jpg古本さんs.jpg

 てなことを考えていると、メインのいちご娘たちの芝居。

 むずかしい部分に、さしかかった! 一度、絵コンテ紹介に戻って、その辺を書いて行く。

(つづく)




「ストロベリーフィールズ」写真館/昭和40年代の風景=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/116173




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撮影中に監督が考える事/俳優編(10) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 このことも、以前に詳しく書いた。

 映画の世界では、よからぬことする人々がいる・・。

下駄箱シーン2.png

 様々な手を使い、金を使い、圧力をかけて、特定の俳優をキャスティング。ネジ込もうする・・・。
 
 明らかに役には合わない俳優を、無理矢理に出演させようとする人たちがいる。

 汚い手でも何でも使う。組織的に政治力をかけてくるところもある。

 そこに利益やチャンスが生まれるからだ。

 どんな小さな作品でも、予想をしない展開をすることがあるからだ。

 でも、そんなことをすれば、作品レベルが確実にダウンする。

 「何で、この役をこんな俳優が演じるの?」観客も不信感を持つ。

 当然、感動的な映画にはならない・・。

(つづく)



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撮影中に監督が考える事/俳優編(9)弁慶軍団首領 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]


 彼の場合。撮影現場による緊張ではなく、別の思いがあるように見えた。

 地元オーディションのとき。10数人いる弁慶軍団の皆さんの中から、2人だけ選ばせてもらった。

 皆、芝居慣れしているし、ルックスもいい。迫力もある。誰が選ばれてもおかしくない。

 そんな中から泉さんに、お願いした。少し話しただけでも、見かけによらず(!)繊細で、もの凄く気がつく。めっちゃ頭の切れる方だと分かった。

 お願いした理由は、以前の日記に書いている通り。が、本日の彼を見ていると、こう思っている可能性がある。

目標ーs.jpg

 「きっと、監督は、あとでグループ内で揉めるのを気にして、リーダーである自分を選んだ方がいいと思ったに違いない・・・本当に出演してよかったのだろうか? 無理して選んでくれたのではないか?」

 それは僕の推理であり、本人が直接そういう訳ではない。でも、もし、東京でのキャスティング現場を泉さんが見る機会があったら、それが杞憂であることはすぐに分かってもらえたはず。

 今回の「ストロベリーフィールズ」。

 僕が「いい!」と思った俳優しかキャスティングしていない!

 義理や人情で入れた人は、誰1人いない!

(つづく)



「ストロベリー」写真館/絵コンテ=>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/116791





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撮影中に監督が考える事/俳優編(7) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 ただ、監督の仕事は数限りなく存在する。

 初日は特にハード。また本日は、今回の撮影で最も大人数が出演する撮影。

 教室シーンは物語の中でも、とても大切な場面。考えねばならないこと。やらねばならないことが山積み!

 とはいえ、もし、地元グループがNGを連発。

 台詞を忘れたり、緊張し過ぎていたら、監督としてフォローをせねばならない。時間を裂く必要がある。

 もちろん、地元俳優グループだけではない。

 主演の佐津川愛美、谷村美月、芳賀優里亜たちも、何か問題に突き当たったら、すぐに救いの手を伸ばさねばならない。

 特に東亜優はまだ14才で、映画初出演(ただ、東は心配をよそにしっかりやっている。さすが、スカウトキャラバン・審査委員特別賞!)

 となると心配は、やはり地元俳優グループだ。

 (つづく)



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撮影中に監督が考える事/俳優編(5) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 先にも少し説明したが、今回は若手以外にも心配なのことがあった。

 理沙の取り巻きと、学校の職員役を地元オーディションで選出。出て頂いていること。

11079962.jpg11079994.jpg11079997.jpg11080000.jpg11080003.jpg

 まだ新人といえる佐津川愛美にしても、谷村美月にしても、10代だが、すでに数本のドラマや映画に出ている。撮影現場の経験がある。
 
 それに対して地元選出の俳優の方々は、全くの初体験。

 中には、朝1番で撮影した用務員・古本役の垣内さんのように、とても素人とは思えないザ・役者の方もいた。だが、それは例外中の例外だろう。

 理沙の取り巻き役。劇団「ふたり」とかは名門熊校の演劇部。だが、いくら演劇経験があっても、映画撮影はかなり違う。

(つづく)


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撮影中に監督が考える事/俳優編(3)ハリウッド式の 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 少し前。スピルバーグ製作の映画「メモリー・オブ・ゲイシャ」

キャスティングが決まった。が、メインの日本人女性役は皆、中国人女優に持って行かれた。

 「なぜ、日本語がろくに出来ない外国人女優が日本人役を演じるのか?」

 悔しかったが、その理由はまさにそこにあった。

 日本式撮影に慣れた女優は、ハリウッド式の撮影(何度も同じレベルで繰り返し演じる必要)ができない。

 そのために日本のトップ女優たちがほとんど、不合格。中国勢に持って行かれたのである。

 幸い男優陣は渡辺謙、役所広司がゲット。

 日本俳優の力を見せたが、多くの俳優はハリウッド式に対応できないでいる。


(つづく)

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撮影中に監督が考える事/俳優編(2)ハリウッド式の問題 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 太田組はハリウッド方式で撮影。同じシーンを何度も撮る。

初日撮影風景1ーs.jpg

 演技を何度もすると、どうしてもいい方やスピードが毎回違ってしまう。

 それを編集した場合。カットによっていい方が違うので、繋ぐと何だかヘンな感じに成ってしまうのだ。

 なのに並木史郎さんは、何度やっても高いレベルの芝居で、毎回トーンやタイミング、音のレベルを同じに再現してくれる。

 これは本当に凄いこと。これならどこをどう繋いでも、滑らかで、違和感ない編集ができる。

 ハリウッド俳優はその種の演技に慣れているが、日本の俳優はベテランでもなかなかできないのが現実。

 同じ演技を繰り返すために、スピードやテンポだけでなく、パターンまで変わってしまう人が多いのだ。


(つづく)



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撮影中に監督が考える事/俳優編(1)俳優は選手? 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 映画に出演している俳優。野球のナインのような部分がある。
 
 それぞれが勝手にプレーする訳ではなく、チームワークが大切。助け合いをしながらも、互いに競い合う。

 単にホームランを狙って、勝負に出ればいいというものではない。

 1番、2番、3番と、累に出た場合。そこでホームランというのは華々しい。

 が、ツーアウトなら勝負に出るより、地味でもバンドで1点を取る方がいい。

 バレーボールでも、見事なトスを上げる選手がいるから、アタックを決める選手が喝采を浴びる。

 映画も同じ。その意味では、ここまでの撮影。ベテラン勢が手堅く得点してくれた。

教師3人1.jpg

 先に紹介した伊藤裕子さん。

 そして、並木史郎さん。演じるは学年主任の長塚先生。このシーンで最も長い台詞があった・・。

 
(つづく)

 
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さすが、伊藤裕子さん!(4ー終) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

黒板消し.jpg

 なのに、先生役の人達まで新人だったり、必要以上に緊張する人たちで、ミスやNGを連発すると、もう、大変なことになる。

 そこで、手堅くやってくれるベテラン勢にお願いした。

 伊藤裕子さんも、そんな1人。だが、繊細でシャイな子なので、少しばかり心配していたのだ。

 が、全然OK! それどころかいきなりアドリブ!

 さすがだ! 僕は安心して、メインどころの心配ができる。伊藤さん。感謝!

 よし、撮影続行だ!

(つづく)
タグ:伊藤裕子
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さすが、伊藤裕子さん!(3) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 ロケ現場では、本当に時間がない。

 小さなミスや台詞の間違いが影響し、スケジュールや制作費が酷く圧迫されることもある。

 また、監督には本当に時間も余裕もなく、全ての俳優に対して指示や演出ができないことが多い。

 京子先生.jpg

 そのために、言われなくても必要以上のことをしてくれるベテラン俳優が参加していてくれると、すごく助かるのだ。

 教室シーンは初日の上に、いちご4人娘たちは芝居経験が少ない。東亜優に至っては映画初体験。

 理沙の取り巻きグループも全員素人。高校演劇の経験はあるが、撮影は初めて。

 なので、できる限り、僕はその子たちのことを気づかわなければならない。

 

(つづく)




「ストロベリーフィールズ」写真館/学校(新作入荷!)ー>http://pht.so-net.ne.jp/photo/strawberry-photo/albums/115435


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さすが、伊藤裕子さん!(2) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 教室の前の扉をガラガラと開けて、伊藤さんが入って来る。

 あとに続く学年主任の長塚先生役の並木さん。そして地元オーディションで見事合格の泉清さんが続く。

教師3人1.jpg

 その場面。伊藤さんは突然、こんなせりふを言う。

 「はーい。みんな座ってー!」

 シナリオにはない台詞。そう、アドリブで台詞を足したのである。

 んーーーーやるな!

 シナリオを書いているときには、京子先生が単に教室に入って来るだけでもいいと思った。が、実際のロケ現場では予想以上に生徒がはしゃいでいる。

 担任教師としては、何か一言いうのが自然。

 伊藤裕子さん。それを感じてアドリブで台詞を言ったのである。

 さすが「古畑任三郎」の出演者! 日本のコロンボを相手に、戦っただけのことある。

 同時に、僕が並木さんや伊藤さんに求めていたのは、まさにその部分なのだ!


(つづく)
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さすが、伊藤裕子さん!(1) 2005/9/17 [撮影初日(七)教室Ⅱ]

 絵コンテ通りに撮影が続く。

 ここまでで印象的だったのが、京子先生役の伊藤裕子さん。

時計.png

 日ごろはシャイで、恥ずかしがり屋。俳優というのは、どちらかというと目立ちたがりの方が向いているのだが、正反対。

 かわいくて、スタイルもいいのに、いつも恐縮している。「すごく繊細な子なんだ・・」と思ったので、初日の撮影で緊張しているのではないか?と心配していた。

 おまけに、いろんな人が出るし、エキストラも大挙出演。伊藤さん。プレッシャー受けていないかな・・。

 が、僕も初日で手一杯。ロケ現場に着くなり、準備が始まるし、俳優たちともまともに話していない。一言、伊藤さんに声をかけたかったけど、それもできていない。

 でも、これまでにも多くの映画やドラマをこなしているので、大丈夫なはず・・・・・・と考えるが、やはり気になっていた。

 そんな伊藤さん演じる京子先生のシーン。心配ている間にテストが始まる・・。

 「よーい。スタートぉ!」


(つづく)


タグ:伊藤裕子
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