古畑任三郎のつもりで推理・7/気づかない人も 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
古畑任三郎のつもりで推理・6 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
古畑任三郎のつもりで推理・5/結論 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
「理沙(芳賀優里亜)はプライドが高い・・・素直に『私の家族も同じ。血が繋がっている姉妹なのに…』とは言えなかったのではないでしょうか?
では、その理沙の家庭では、一体、何が起こっていたのか?
答えはもうお分かりですね? 古畑任三郎でした・・・」
と、気づいてもらえる仕掛けである。
その謎解きは、次の「彷徨い」シーンで映像のみで行われる。
さらにそのあとの「お寺」のシーンで、鉄男(波岡一喜)によって理沙が抱える「悲しみ」が解明される。
そこまでは「ムカつく女」と思えていた理沙が、哀れで仕方がなくなるという展開なのだ。
そんな伏線を張ったのが、このシーンであり、理沙の台詞。
谷村美月と芳賀優里亜。そんな部分もしっかり押さえながら芝居を進める。
(つづく)
古畑任三郎のつもりで推理・4/理沙の言葉 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
古畑任三郎のつもりで推理・3 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
観客は古畑任三郎のように、さらにこう考えるだろう。
「さらに思い出せば、理沙(芳賀優里亜)たちがこの世に戻って来たとき、すぐにお通夜の会場に行きました。そこで引っかかることがありました・・。
マキ(谷村美月)が自分の遺影を見ていると、夏美(佐津川愛美)と美香(東亜優)が部屋に、戻ってきますね。
たぶん、美香の両親に会いに行ったんでしょう。でも、理沙は一緒に行かずに、部屋で座っているんです。
夏美は『理沙の両親も来ていたよ』と言いました。
でも、理沙はその言葉を無視。会いに行こうとはしません。
家にも戻ろうとしない。両親に会おうともしない。
なのに『血のつながった姉妹なのに、あれじゃね・・』と、他人の家族を批判する発言。
ん〜〜〜、何か、理由がありそうですねぇ?」
(つづく)
古畑任三郎のつもりで推理・2 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
鋭い観客。古畑任三郎のように、考える。(このあとの記述は古畑さんの声を想像して、お読み頂けると楽しいです)
「ん〜〜〜〜〜〜〜なぜ、理沙(芳賀優里亜)は、あんな言い方をしたんでしょうか?
よほど家族の仲がいいから、夏美(佐津川愛美)の家庭をバカにしたということでしょうか?」
「ああ、それとですねえ・・。思い出すことがあるんですよぉ。
マキ(谷村美月)の家に行く途中。夏美(佐津川愛美)と美香(東亜優)が、家に戻ることを勧めました。
なのに、理沙は『時間の無駄だから・・』と拒否してました。
48時間しか、この世にいられないんですよ。なのに、なぜ、理沙は家族に会おうとしないんでしょうか?
ここのところが引っかかるんです・・」
(つづく)
古畑任三郎のつもりで推理・1 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
写真で見る撮影現場・12/マキと理沙 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
理沙(芳賀優里亜)「私の家は、何も問題ないから・・」
そう冷たく言い放つ。
その言葉にマキ(谷村美月)、ムカッと来る。
当初は夏美(佐津川愛美)のことを何とも思ってなかった。
が、絆のないバラバラの家族を見て、マキ自身の家族がダブったのだ。
夏美の家は父が死んだことで、バラバラになった。マキの家は母が家出したことで、バラバラになる。
人に突っかかってばかりいるマキも、夏美の気持ちが理解できた。
それを安易に批判する、理沙は許せない。
マキ(谷村美月)「(掴みかかる)てめえ。気に食わねえなあ!」
美香、学級委員らしく、2人のそばへ行き。止める。
美香(東亜優)「やめなさいよ! 時間ないんだから何かしよう!」
(つづく)
写真で見る撮影現場・11/マキと美香 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
写真で見る撮影現場・10/シーンの頭 2005/9/22 [撮影6日目(三)排水口]
このシーン。佐津川愛美演じる夏美が、包帯を取る芝居から始まる。
先に四人の立場を表現するために、夏美が前面。幽霊のマキたちが後ろという立ち位置であることを説明した。
が、そればかりではない。演出的なことだけを優先すると、物語としておかしくなる。
夏美が離れたところにいるのは、前のシーンが影響している。
先に撮影したシーン21。
夏美の家。マキたちを前に修羅場を演じた。
実の姉・春美(三船美佳)に「何で、夏美だけ死ななかったのよ・・」と面と向って言われた。
逆上した夏美はナイフを手に取り、手首を切ろうとして母に止められた。
そのことがあるので、気恥ずかしく。マキたちから離れて立っているのである。
では、この場面。写真を使い、順に説明していこう。
(つづく)