SSブログ

映画「理由」について(3)そのスタイル  2005/9/11 [第二五章 衣装合わせⅡ]

 本で読むと、小説を読むというよりルポを読んでいる感じ。

IMG_5743.JPG

 映画で見ると、主人公の視点から事件を見つめるのではなく、出演者(事件の関係者)が直接カメラに向かって話しかけるスタイル。

 観客はダイレクトに証言を聞くという形になる。

 「ストロベリーフィールズ」に、出演して頂く並木史郎さん。そのシーンも居酒屋でカメラに向かって、事件の容疑者である友人のことを語る。

 事件の起きた高層マンションの管理人役の岸辺一徳さんも、カメラに向かって(つまりは観客に向かって)死体を発見した様子を語り続ける。

 何とも、不思議なスタイルだが、これが画期的。小説では可能だが、それを映画で再現できるとは思わず、唸らされた。

 そんなスタイルだからこそ、リアルな現代日本と日本人の姿が見えて来る・・。

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと1週間! 


nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。