死神の階段(6)名プロデュサーの言葉 2005・9・22 [撮影6日目((十六)撮影場所]
大林監督の映画。「時をかける少女」を始め、数々の名作・・。
そのほとんどをプロデュースしてきた、夫人・恭子さんの言葉。
クランクイン前、ご挨拶に伺ったとき。こんな話をしてくれた。
「太田君。撮影中は本当に自分がやりたいこと、やらないとダメよ。
スタッフに気をつかって、このくらいにしておこうとか?
皆、疲れているから、今日は早めに終わろうとかしてはダメ。
監督は何よりも、作品のことを考えるべき。
どんなに辛い撮影でも、映画が完成したとき、その出来が良ければ、スタッフは必ず認めるの。
でも、どんに楽しい撮影でも、出来が悪ければスタッフは認めない。
楽な撮影する監督より、いい作品を作る監督を認めるよ・・」
その言葉を思い出し、決めた。ロケ場所は変更しよう。別の階段でやる!
(つづく)