2002年9月28日・Ⅰ 業界の構図 [第2章 東京・営業篇]
第2章スタートです。
実際に映画会社を訪ね歩いて営業。業界の友人知人からいろいろと話を聞いて行くと、いろんなことが分かって来た・・。
P(プロデュサー)という人た ちは映画の内容より、人気タレントにより強い価値観を持っているようだ。
その俳優が役柄に合っているかどーかより、CDを出すのでタイアップできるとか、連続ドラマ出演が決まっているが、その前に使えば安く使えるとか。
落ち目のアイドルだけど、脱げば話題になるので使うとか・・そんなことばかり考える。
そういった基準で俳優を選びながら、作品が当たらないと「ああ、あの子ももう駄目だなあ・・」と発言。
その子を選んだP自身にも責任があるのに、全てタレントのせいにする。日本映画が駄目になった理由のひとつは、そんな彼らの存在と思える・・・。
僕もついこの間、Pに言われたのはこんなこと。
「映画の内容は何でもいいから、人気女優YRのスケジュールを押さえて来い。そうしたら撮らせてやるよ!」
要は人気タレント ありき。そんな価値観で多くの作品は作られている・・・。(つづく)