悲惨な後輩 2003年9月10日Ⅳ [第7章 東京・死闘篇]
そのたびに会社と大喧嘩して、「二度とここでは仕事しない!」宣言。でも、次の会社でも同じことの繰り返し。
つまり、4流会社の発想は皆同じ。スタッフの生活や努力など考えもせず、人件費を極限まで削り、自分たちの利益を上げようとするからである。
そんな映画界の底辺のような会社で働いていても、繋がりができるのは別の底辺会社。
いくらがんばっても、メジャーからは依頼は来ない・・。そこで作った低予算作品を持って大手で営業しても、「何か、安っぽいんだよねえ?」と言われて終わり。
その通りだ。信じられない低予算で作っている。
「でも、あの額でここまで出来るのだから、通常の製作費があれば、もっといいものができる」
そう考えてほしかった。だが、多くの関係者は見た目以上のことを、想像できなかった・・。(つづく)