裏切り /2004年12月某日 [第20章 裏切り地獄篇!]
D社のプロデュサーに電話する。と、彼はこんなことを言い出した。
「ウチでやりたければ、あと5年ほど待ってもらわないとねぇ・・・。
今すぐは無理ですよ。まあ、どうしてもやりたければ、ウチ抜きでやってもらってもいいですけど?
それでも金が集まらなければ、またウチを頼って来てください。そのときはまた面倒を見て上げますよ!」
何だとぉー!!! 血が逆流して吹き出しそうだった。1か月前には 「もう、ウチも動かざるを得ません。大丈夫です。待ってて下さい!」と言っただろう!
それが何で・・・「あと何年か、待ってもらわないとねぇ?」と高いところからものを言うのか・・・。
あんたが「ストロベリーフィールズ」を映画にしたい!と言ったから、その言葉を信じて僕は3年も待ったんだ!
その間も、あれが欲しい。これが欲しい!というものを全部揃えただろ!
「絶対に動く。動かざるを得ない!」という3つの条件まで揃えたのに、何だその言い方は!
だが、・・・勤めて冷静に考える。彼は高飛車で極めて腹立たしい言い方をするが、これは事実上の撤退宣言である。いや、投げ出したのだ・・・。
<つづく>