キャスティングの極意/2005年7月 [第24章 最終決戦!篇]
ただ、主役が決まらなくても、決められる役もたくさんある。
「ストロベリーフィールズ」の主人公・夏美は高校生。その子を14歳が演じようが、19歳が演じようが、先生役とか、両親役はそんなに影響がない。
その辺のキャスティングは進めて行ける。
が、別の意味で、気をつけなければならないことはある。「この子の親が、こんな感じであろうはずがない!」という俳優を持って来てはいけない。
子供が強気の場合は、親も強気なことが多い。この子にして、この母あり。みたいな。
或いは、凄く顔立ちがハッキリしている娘なのに、母が薄い顔をしているのも不自然。
アメリカでも「like father like san」ということわざがある。あまりにかけ離れていると、違和感がある。
<つづく>