シナリオについて(7)本人の魅力 2005/8 [第八章 ロケハン出発篇]
スタッフからも「この段階で、キャラの変更は危険!」との声も上がった。確かに一般的にはありえないこと。
でも、そこが太田組式発想。シナリオライターと監督が別なら不可能だが、僕はその両方をやっている。
おまけに自主映画時代。撮影直前に主演女優がいなくなったとき、物語を変えずに配役だけを変更して乗り切ったこともある。
キャラを変えてもストーリーの本質を変えない作業は、何度も経験。
何よりも役を直すことは、主役の佐津川愛美の魅力をより引き出し、映画自体がよくなるはず。
俳優というのは本当の自分を表現するとき、多くの人が共感し、拍手を送り、「素晴らしい演技だ」と賞賛されることが多い。
そんなふうに俳優に合わせて脚本をリライトすることで、本人の魅力を引き出すのも太田組式のやり方!
今回もそれで行く!
<つづく>