地方映画ブーム(3)映画で町を発信? 2005/9/3 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]
単なる観光PR映画では、観客の心は掴めないのだ・・・。僕が古里・田辺市で監督する映画「ストロベリーフィールズ」も、その辺に気をつけなければ・・と思う。
映画を町の宣伝に使おうとすればするほど、観客にそれは伝わらない。「いい町でしょう?」「是非、来てください」と言う思いを込めると、ダメ。
大切なのはその地方の風景を「背景」にすることで、雰囲気や物語が盛り上がること。奥行きが出ること。そうすることで、初めて町の良さも伝わるのだ。
だが、今回は町のPRというより、映画を撮影することで和歌山県に「田辺」という素敵な町があることを伝えられる。
日本中、いや、世界中に町の風景を見てもらうことができる。それはとても、嬉しいこと・・・。
「でも、今の時代。映画よりテレビの方がたくさんの人が見るし、力があるんじゃないかな?」
そういう人もいるだろう。その通りではある。でも、今は映画に注目が集まっている。なぜなのか・・?
<つづく>