SSブログ

キャスティングの難しさ(中) 誘惑と圧力 2005/9 [第十八章 最終キャスティング篇]

 キャスティングは、演出と密接に結びついているのに、ときには有名だから、事務所が大手だから、ということだけでキャスティングが決まることもある。が、それではドラマが崩れてしまう。

9993106.jpg

 また、「何でこの俳優がこの役なんだよ!」と思うことがあるが、たいがい大物俳優の抱き合わせで出演した人だ。
 「大物の**さんが出演すると、もれなく新人が10人ついてきます」みたいな感じ。

 また、大手事務所では、「今売り出し中の***ちゃんをキャスティングすると、もれなくキックバックがあります!」とかプロデュサーに売り込んだりするところもある。
 それに喜んで手を挙げるPもいる。「**子がいいと思うですよ」と金をもらうことを隠して、監督に提案する奴もいる。

 ドラマの中で、一人だけやたらとヘタな女優がいたりすると、実はPの愛人とかいうこともある。が、すぐにスタッフにバレる。表面的には批判しなくても、現場はやる気をなくす。公私混同もいいとこ。

 だが、監督がよく知る友人俳優を起用するのは、意思疎通がしっかりできてプラスのことが多い。
 Pの愛人は駄目で、監督の友人はいいのか?と思うかもしれないが、要は役に合っているか? 監督の意図を俳優が理解しているか?が重要なのだ。

 愛人でもそれらを満たしていればいいが、たいがいは無理矢理、押し込まれる場合が多い。
 つまり、利害関係やプライベートな思い、裏で何かをしてもらうためのキャスティングでは作品を壊してしまうのだ・・・。

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!

nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。