映画「ストロベリーフィールズ」脚本公開/シーン29・天神崎 2005/9 [*シナリオ公開 ❹]
<シナリオ>
(29ーA)天神崎・夕方/ 曇り
理沙(芳賀優里亜)「(しかし、空は曇っていて夕日は見えない)」
夏美(佐津川愛美)「・・・・・」
マキ(谷村美月)「(悲しそうに頷く)・・」
理沙「私もマキみたいに何かやればよかった。レスリングでも、
やればよかった・・・・」
マキ「・・・・・・?」
理沙「それも悪役がいいな。噛みついたり、凶器使ったりして」
マキ「(微笑む)・・・・うん。オレも悪役だな・・・・リングの
上からマイク持って、テメー覚えてろよ!とか叫んでさ・・」
理沙「(微笑む)客席の椅子で殴ったりしてさ。思いっきり・・・・・
暴れたかった・・・夏美にも試合見せたかったな・・」
夏美「(涙が溢れ、走り出す。波打際まで走って行き、叫ぶ)神様—、
理沙に夕日を見せてあげてーーー!」
理沙「・・・・・・・・・・・」
でも、空は曇ったままである。
マキ「(夏美を追って行き、海に向かって叫ぶ!)バカヤロー!」
夏美「・・・・・・・・・」
理沙「(後ろから夏美たちを見ているが、淋しそうに砂時計を取
り出す。砂が全部落ちてしまう)・・・・・・」
理沙の背後から、死神が現われる・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと8日!