大人はわかってくれない?(6)アイティ&イット 2005/9/17 [撮影初日(三)俳優登場]
当時、森首相が「IT(アイティー)」を「イット」と読んでしまった。
そんな彼がニュース番組の取材中、パソコンを前にして質問をする。
「これはテレビなの?」
そしてテレビを前にして・・
「これもパソコン?」
関係者は苦笑した・・。でも、おじさん族の戸惑いがよく分かる・・。
過去の「経験」にないものを把握することは苦手なのだ・・・。
つまり、時代が変化。移り変わりが激しい現代、おじさんたちはどんどん置き去りにされるということ。
ただ、パソコンはマニュアルがある。
でも、若い子たちの「思い」を知る解説書はない。
おじさんたちが理解でないのは、当然だろう・・。
なぜ、そうなるのか?
簡単にいうと、「脳の老化現象」
新しいことを受け入れられなくなり、(特に男性がその傾向が強い)直面した事実を「過去に蓄積した知識」や「古い価値観」で把握しようとする。
だから、時代から取り残されて行く。
そして良かれと思ってやったことが、実は時代と逆行したことだったりする。
当然、そんな人たちに10代、20代が共感。感動する映画が作れる訳がない。
80年代の日本映画。時代錯誤な「青春映画」が多かった背景がそれ。
そして、今も近い部分があるのだ・・・。
(つづく)