撮影中に車がバンバン！（２） 2005／9／18 [撮影２日目（二）学校]
そう思って、急いで撮影していると、駐車場となる時間が近づく。
でも、グランドの撮影。最後のカット。これで終わりだ。
と、製作部のトランシーバーに連絡が入る。
「えーーー、車が来ました！」
校門にいるスタッフからだ。現場にいる制作担当さん。答える。
「少し待ってもらうように、お願いして。まだ、駐車場の時間になってないし。3分で済むから！」
そう連絡した。なのに1960年代の映画画面に、200０年代製の車が走りこんで来た！
カメラマンが叫ぶ。「車が画面に入りました！」
僕が叫ぶ。「カット！ もう一度」
製作担当。トランシーバーに怒鳴る！
「車、待ってもらうようにと、言っただろう！」
トランシーバーの声。
「えーーーーまた１台。来ました。校門から入って行きました！」
そんなこと報告してどうする！ 校門にいるスタッフ。何やってんだ！
（つづく）
撮影中に車がバンバン！（１） 2005／9／18 [撮影２日目（二）学校]
フレームの中には、木造作りの美しい木造校舎。
その画面に入って来る後ろ姿の夏美（佐津川愛美）。顔を上げると、みんなと過ごした校舎。
カメラが夏美のまわりをぐるっとまわって、正面から顔を捉える。
これがなかなか大変。カメラがまわるときに、スタッフも一緒に移動せねばならない。
じっとしていると、画面に入ってしまうからだ。
おまけに３６０度。校舎から運動場まで写るので、見物の人がいたり、車が止まっていてもいけない。
しかし、この日は近所の小学校の運動会。
参加する父兄の駐車場として、東陽中学のグランドが使われる。
それまでに撮影を終えないと、昭和４０年代の映画なのに・・。
運動場に、200０年代制の車がずらりと並ぶことになる・・。
（つづく）
夏美、学校へ・・のシーン 2005／9／18 [撮影２日目（二）学校]
次のシーン。物語では少しあとになるが、幽霊になったマキ（谷村美月）と理沙（芳賀優里亜）。ケンカ別れをする場面がある。
２人を追いかけて、美香（東亜優）が行く。
河原に取り残される夏美（佐津川愛美）。でも、いつまで経っても誰も帰って来ない。
「もう、天国へ行ってしまったのかな・・」
と１人、淋しく、3人との想い出を求めて学校にやってくる夏美。というところを撮影する・・・。
（つづく）
