巨匠との再会Ⅱ /2003年10月29日 [第10章 メイキング監督篇]
大林監督は「ストロベリー」のことも気にかけてくれていた。あれから、故郷・田辺を訪ねたこと。前回の宿題の結果を報告する。
例の頭がおかしいと思われそうな話。町を歩くと夏美やマキと何度もすれ違った話。夕陽を見つめていて、「これが私の夕陽だよ」と理沙が囁いた話をした。
監督は笑うどころか、物凄く優しい笑顔で頷く。
「そうだね。そんなことを感じることが大切だね。そう思える場所で映画は撮るべきですよ・・」
前回言われた「感じるもの」というのは、やはりそういうことだったのか・・と思えた。
風景の美しさとか、ロケのし易さ、交通の便、時間や経費の削減ではなく、作家が強い何かを感じる場所で、撮影することが大切だということだ。
苦しくても、やはり故郷・田辺で撮影せねば!
でも、その前にメイキングはとても重大で、大変そうだけど、果たして僕にこなせるか? 不安だけど、期待に応えられるようがんらねば! (つづく!)