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政府と銀行の映画認識 /2005年2月 [第21章 撮影延期篇]

 さらに話を聞いていくと、M銀行自体が映画に熱心な訳ではないようだ。

 宮崎駿が「千と千尋」でアカデミー賞を取ったり、北野武が海外で評価されたりという状況から、映像コンテンツが重要な輸出物と政府が考え出したという。

 通達を出し、銀行に映像産業への支援を指示。(芸大の教授にビートたけしを起用したり、文化庁が支援金を出すのもその一貫)

 そのため、M銀行としても嫌々ながらでも、その種の委員会に参加。映像産業への投資セクションを設置したそうだ。

 それも担当者が小声でいうところによると、その手の政府からの指示に従わないと別のところで意地悪されるらしく、仕方なしに従っているということ。

 そんな訳で彼のいるセクションはたった2人。それで何十億も扱っているので、やはり銀行って凄い。

 が、結局、建前的にやっているだけで、真剣に映像産業に投資しようとか言う気はないようだった・・・。

<つづく>


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