熊野古道Ⅱ /2005年6月 [第23章 プレロケハン篇]
熊野古道には有名な寺や神社等もあるが、今ひとつ感じるものがなかった。
キャンペーンのポスターになった緑の階段も、雰囲気はある。が、上がり切ったところが鉄筋コンクリートのホテルの裏。
情緒に欠けることが多い。あの有名な那智の滝も、駐車場からすぐのところにあり、階段を降りるともう瀧。何だかディズニーランド。
お年寄りが訪ねるには車で来れて便利でいいが、まわりはホテルと土産物屋ばかり。熊野古道という神秘的なイメージがまるでなく、まさに観光温泉地。
田辺の町を歩く方が、遥かに情緒があり、懐かしい気持ちになったり、心ときめいたりする。
古道の一部は古くからの観光地の発想で管理。安易に観光できる環境が景観を台無しにしているように感じる。
やはり、世界遺産は東陽中学の木造校舎と、天神崎の夕陽にするべきだ!と個人的には思える
残念な思いを胸に、東京へ向う・・。
<つづく>