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プロデュサーの理解/2005年8月 [第25章 脚本は切らない!篇]

 予算に合わせて、切り詰めた「ストロベリーフィールズ」のシナリオは「準備稿」として印刷された。

 それをスタッフが読む。中には「これじゃまだ足りない。もっと切らないとダメだな!」と無神経にいい放った奴がいた。

 刺してやろうかと思った・・・。

 昨夜、手塩にかけて育てて来た子供と、長年の友人を2人殺して来たのだ。悩みに悩んで、消し去ったのだ。

 「お前こそ、切ってやろうか!」

 と思える。そんな中、いつも厳しいことをいうラインP。シナリオを読み終わると、静かにこう言った。

 「・・・・断腸の思いで切られたこと。ひしひしと伝わってきます・・・。本当に大変だったでしょう。その悲しみ感じられます。ご苦労さまでした・・・」

<つづく>


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