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巨匠も越えた危機/2005年8月 [第26章 殺されてもやる!篇]

 久々に大林宣彦監督をお訪ねする。

 投資会社が撮影直前撤退した事情を話す。と、監督は優しい顔で頷き、こんな話をしてくれた。

 実はあの「転校生」でも同じことがあった。スタッフがみんな尾道に行き、撮影準備をして、あと監督の到着を待つだけの時期。そのときになってスポンサーが降りると連絡がある。

 稀ではあるが、映画作りにはそういことがある。そしてたいていの作品は撮影中止になり、製作中止になって終わる。

 でも、大林監督はこう考えた。映画を潰す事は、それに関係する多くの人たちの人生を潰すことになる。絶対に中止しない!

 そう言って、製作費のないまま尾道へ向った・・・。<つづく>


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