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僕のシナリオ執筆法?(Ⅳ) 2005/8 [第三章 春美を探せ!編]

 そんなライター経験が生きたのがVシネマの「女子高生コンクリート詰め殺人事件」だった。実際に起きた犯罪を扱った、社会派ドラマ。
 

 裁判の記録から当時の雑誌、新聞の記事、テレビニュースまで徹底して調べ、実際に事件に関係した人々からも取材。現場にも行ってからシナリオを書いた。
 
 それに対して「ストロベリーフィールズ」はファンタジーなので実際の事件を調べるのとは違うが、大切なのはリアリティ。

 この作品はファンタジーの形を借りた、超現実的な物語。アニメ的な世界観とは違う。
 
 10代に向けた作品なので、若い人が共感できないと感動してもらえない。そのためにさまざまなタイプの10代から話を聞いた。

 それをシナリオに反映できたので、若い人が読むと支持してくれたのだと思う。
 
 ただ、難しいのは取材したものを物語に取り込み、ドラマティックにして行くところ。ここからがノンフィクションとは違う。

 ある程度の技術が必要。だが、ここで頭だけを使って考えると、ドラマとしては面白いけど、何かものたりないものになりがち。

 事実を樽詰めにし、発酵させてドラマティックなものにする・・・。(つづく)


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