僕のシナリオ執筆法(Ⅴ)2005/08 [第三章 春美を探せ!編]
まず、執筆のときは外部との連絡を一切断って、物語の世界に入り込む。
実際には存在しない人に恋をさせ、涙を流させ、あたかも実在するかのような存在感を与えるのだ。
ある意味で妄想!
現実の世界と触れると壊れしまうので、誰とも話もしないし、電話もしない。関係者に連絡しないように頼み、缶詰になる。
その後。時間をかけて物語がうまく発酵すると、本当にあった話のように感動的なものとなって行く。
しかし、通常シナリオは依頼があってから、1カ月くらいで上げることが多い。それでは十分な発酵せず、深みのない味になってしまう。
本来はそこで時間をかけて、いかなる形で発酵させるか?が作家の個性となり、ドラマの面白みになってくる。
幸い「ストロベリーフィールズ」は時間をかけることができた。(5年ほど!)では、その「発酵」とはどういうことをするのか?
<つづく>