用務員・古本さん役を探せ!(2) 2005/9/1 [第九章地元オーディション篇]
弁慶伝説保存会の方々にお願いして、引き続き映画「ストロベリーフィールズ」の地元オーディションをさせてもらう・・・。
鮭山先生役の選考に続いて、全員に用務員・古本役の「世の中、こんなもんや・・」という台詞を読んでもらう。
皆、それぞれに工夫して表現してくれたが、難しい。「やる気」のある役なら元気に力を入れて言えばいいが、「やる気」のなさを表現するのは大変。
が、その中に独特の雰囲気を出す人がいた。特に体が大きいとか、背が高いとか目立つ部分はないのだけど、何か惹かれるものがある。
お名前は垣内剛さん。有名俳優でいうと柄本明や米倉斉加年のような地味だが味のある感じ。
台詞を読んでもらうと、「やる気のなさ」が、人生の苦労と共にリアルに伝わってきた。
古本も若いころから「やる気」がなかったのではなく、いろんな苦労をして現在の境地に辿り着いたはず、それを垣内さんは台詞の読み方だけで表現してしまう。
プロでもなかなかいない凄腕。こんな人が田辺にはいるのだ・・が、彼はこう言う。
「実は・・・今まで、演劇経験はないんですよ・・」
嘘でしょう!!!
<つづく>