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用務員・古本役を探せ!(4)2005/9/1 [第九章地元オーディション篇]

 垣内さんは接客業をする上で、事実や内容、問題点を明確で分かり易い言葉で相手に伝える技術が 必要だったはず。 

 でも、単に分かり易すいだけの表現すると非常に機械的で、ロボット的な対応になってしまうことが多い。

 なので、やり手の営業マンというのは「気持ち」や「心」を込めて表現をする。「情熱」「やる気」「優しさ」をも伝える。

 さらに相手の気持ちを敏感に悟り、自分の思いを表現。それによって、お客は営業マンの熱意に打たれたり、優しさを感じて、信頼感を持つ。交渉もうまく行く。

 多分、垣内さんはそんなお仕事の中で、気持ちを言葉で表現するという高度な技術をマスターしたのだ。俳優と同じ「表現法」を会得していたのである。

 今回、台詞を読んだときには、いつもの「熱意」や「やる気」ではなく、逆の「やる気のなさ」「諦め」を無意識の内に言葉に込めたのだと思える。

 そう考えると、見事な台詞回しの背景が理解できる。こんな方がいるなんて、やはり田辺の演劇層は厚い!

 こうして用務員・古本役も決定した! さて、残るはロケハンである。

<つづく>


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