ロケハンの意味(下)映画は現場で作ってんだ! 2005/9/4 [第十一章 ロケ地・田辺市篇]
そんな「踊る!大捜査線」の名台詞。映画の現場でよく聞く。
ロケハンに関しても、そのスタッフの言う通り。単にロケ地を見てまわるだけではない。監督とスタッフの重要なコミニュケーションの場。夕食を食べるときでも、意思疎通をする重要な機会。
東京に戻れば監督には、さまざまな作業が待っている。スタッフとじっくり話せる時間は余りない。次、会うのは撮影ということもある。
ロケハンで、宿を共にし、食事をし、ロケ地を巡ることは、互いのカラーや意識を理解し合うための、貴重な時間。
さらに、今回の「ストロベリーフィールズ」では「お仕事」としての撮影ではなく、
「まず、スタッフに町を好きになってもらう!」
ところからスタートしている。
場所の由来や歴史。思いを語りながら、ロケ地を紹介した。もし、その話のように会議室から何度も電話をかけて来て、ロケハンを中断させるような奴がいたら・・。
目先のことしか考えず、自分の趣味を押し付けて来るPがいたら・・・。
それは映画を潰そうとするのと、同じ。
作品クオリティを下げようとするのと、同じ・・・。
問題ある日本映画が多いのは、そのせい。残念だが映画界では、その種のバカなPがよくいる。現場が素敵な作品を作ろうと努力しても、上にいるPがそれを邪魔する。
今回の作品にも、そんな人がいる!とは言わないが、そんな奴が映画スタッフの邪魔をし続ける。
映画作りも、警察機構も、上がバカだと、下が苦労する。映画は会議室では作れない。現場で作るものなのだ。
<つづく>