天才少女・谷村美月(9)松田優作と勝新太郎 2005/9/4 [第十三章 谷村美月と初対面篇]
俳優も同じだ。
松田優作は自宅でもおもちゃの拳銃を、ずっといじり続けていたという。
どんな風に銃を持ち、どんな風に打てばカッコいいか? 映像で映えるか? それをプライベートな時間も考え続けていた。
勝新太郎は浮気がバレて奥さんを激怒させたとき、「その顔だ。それが本当に怒ったときの顔だ。よく覚えておけ」と女優である妻に言ったという。
本物は皆、どんなときでも考え続けている。芝居のことばかり考えているのだ。
どこの世界でも、考え続けた者が大きな業績を残す。若い俳優たちにいつもこう言う。
「時間ある限り、演技のことを考え続けろ!」
が、若い俳優たちはレッスンや稽古が終わると、サラリーマンのアフタ−5心理になってしまう。
以前、1人だけ、挑戦した奴がいる。舞台が決まったときから、ひたすら役作りを考え続けた・・・。
(つづく)
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと13日!